第6回 【まとめ】証券社員が選ぶ銘柄の4つの条件はコレだ!

証券社員200人アンケートから見る「投資の本音」/ 日興フロッギー編集部平井 さくら

これまで5回にわたって、証券社員200人に対するアンケートをもとに、初心者が最初に見るべき指標や注目セクター、売りのマイルールなどについて見てきました。最終回では、これまでの結果を全て踏まえた銘柄をご紹介します!
第5回「大公開!  証券社員が考える「売り」のマイルール」を読む

証券アンケートから導かれる銘柄の条件はこれだ!

これまでのアンケート結果から導き出される銘柄の条件をまとめると以下のようになります。

①今後も成長が見込まれる企業(今期・来期ともに売上高・営業利益が5%以上増える予想。第1回第4回)
②2020年に向けて注目の集まる「情報通信・サービスその他」セクターに属する(第3回)
③PERが業種平均よりも割安である(第4回)
④身の回りにあるBtoC企業(Business to Consumer)に絞る(第4回)

選ばれたのはこの5銘柄

①~③の条件に当てはまる銘柄は、2018年6月26日時点で32銘柄ありました。その中でも④の条件に当てはまるような身近な企業として、海外向け格安航空券のパイオニアである「 エイチ・アイ・エス 」、アルバイトの「バイトル」や派遣の「はたらこねっと」などでおなじみの「 ディップ 」、介護サービスや保育サービスなどを手掛ける「 ニチイ学館 」、日本最大級の結婚相談所ネットワークを運営する「 IBJ 」、ヘアカット専門店「QB HOUSE」を国内500店舗超で展開する「 キュービーネットHD 」などが挙げられます。

この中でも特に自分にとって身近であると感じる企業、興味のある企業に、ぜひ投資をしてみましょう!

具体的な「売り」のルールをメモすることが大切

さらに売りの条件についても考えてみたいと思います。今回は事例として、エイチ・アイ・エスの株を2018年6月26日の終値(3410円)で買ったケースを考えてみます。

第5回では初心者にオススメの「売り」のルールとして、【パーセント系】を取り上げました。その中の「高値から30%下落したら」と「買ったときから倍になったら売る」というルールを当てはめると、以下のようになります。こうした簡単なメモ書きでも良いので、買ったときに売るべき株価を具体的に記して、しっかりと「売り」のルールを遂行していきたいですね(ここでは「高値」を昨年来高値である4250円として計算。4250円×(100%−30%)=2975円)。

自分の投資スタイルで銘柄を見つけよう

これまで証券社員200人に対するアンケートから、注目セクターや投資指標などについて見てきました。すでに投資を実践している人のやり方をいろいろ試しながら、ぜひ自分ならではの投資スタイルを見つけ出してみましょう。きっと「これだ!」と思える銘柄に出会えるはずです。

<今回のまとめ>
・証券社員200人のアンケートから導き出された5銘柄は、エイチ・アイ・エス、ディップ、ニチイ学館、IBJ、キュービーネットホールディングス
・売りのルールメモは簡単でもいいので、具体的にメモしておこう
・自分の投資スタイルを見つけられれば、「これだ!」と思える銘柄に出会えるはず!

今回のテーマで取り上げた上場企業

エイチ・アイ・エス
ディップ
ニチイ学館
IBJ
キュービーネットHD

※本記事掲載のアンケートは、FROGGY編集部がSMBC日興証券(以下、弊社)の社員を対象に、2018年3月に実施したものです。アンケート結果は、将来の成果等を約束するものではありません。また、弊社アナリスト等による相場見通しと異なる場合がございます。ご了承ください。