ニュースや新聞で、「株価が上がった/下がった」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。会社の株式というのは、市場に出たらそのまま同じ値段というわけではなく、常に変動しているのです。
ではなぜ株価が動くのか? いつ買えばいいのか? そんな疑問にお答えします。
「株主になると何ができる?」を読む
Point.1 株価は需給バランスによって変動する
株式は、一般的に証券取引所というところで売買されます。株式を購入したい場合は、証券会社を通じて証券取引所に買い注文を、そして株式を売りたい場合は売り注文を出します。
一般的には、株式を買いたい人より売りたい人のほうが多いと株価が下がり、売りたい人より買いたい人のほうが多いと株価は上がります。この「需給関係」により、株価が動きます。
Point.2 株価を動かしている3つの要因
では、どんなタイミングで株式を「売りたい人」や「買いたい人」が現れるのでしょうか。一般的に株式が売買される際に、要因となるのは以下の3点です。
①企業業績
その会社の業績が良ければ、今後株価が上がっていくと期待されます。なぜなら、業績がいいということは利益が出ているため、株主がもらえる配当金も高くなる可能性が高まります。するとその企業の株式を「買いたい」と思う人が増え、株価が上がりやすくなります。業績は、新聞やニュース、会社四季報、証券会社のレポートなどでチェックすることができます。
②為替レート
為替とは、海外と自国の通貨を交換すること。それぞれの通貨といくらで交換できるのかを示すのが為替レートです。例えば1ドル100円であれば、100円で1ドルを手に入れることができます。
1ドルと交換するための金額がこれまでより高くなれば円安と呼ばれ、輸出を行なっている会社にとっては追い風となるので株価が上がります。逆に安くなれば円高となり、輸入を行う会社の株価が上がるのです。
③投資家心理
企業に関する悪いニュースが流れると、株価が下がりやすくなります。投資をする人の心理として、これから株価が下がるかもしれないと思われることが起これば「損をしたくない」という気持ちから株式を手放してしまうもの。株主の心理が株価を動かすこともあるのです。
Point.1 株価は「売り注文」と「買い注文」のバランスによって決まる
Point.2 株価を動かす要因は「企業業績」「為替レート」「投資家心理」の3つ