つらい仕事のストレスをゼロにしたきゃ、投資人生!〜www9945さん【第1話】を読む
親友2人を失ったのにはちゃんと理由があるんです
株を始めて人生が変わったことですか? 若返ったりいろんなことがありましたが、印象深いのは、学生時代からの親友を2人失ったことですかね。
いやいや、引かないでください。ちゃんとした理由があって、金銭がらみのトラブルとかじゃないですから!
投資家って、日々のニュースを見ながら、いろんなことを考えるんですよ。たとえば先日、政府高官が「わが国の携帯電話料金は、今より4割程度下げる余地がある」と発言し、大きなニュースになりました。日本のケータイはプランが複雑で、料金も高い。これがあまりに国民の負担だということで、通信大手に改善を求めたんですね。同時に、中古の端末を売る際にはSIMフリーを義務付けることが発表されました。
さて、このニュースが流れたとき、僕たち投資家はどんな行動に出たでしょうか?
まず、「大手通信会社のビジネスモデルが崩壊するんじゃないか」とドヨメキが起き、「
NTTドコモ
」や「
KDDI
」といった大手通信会社の株が売られました。でもそこまでは誰でも想定できる流れです。
僕は、どうしたか?
すぐに中古のケータイ端末を売っている会社を探し出しました。もし政府の意向が実現すれば、端末は中古のスマホで安く済ませ、大手通信会社と通信料だけ契約することができるようになる。新品の端末に高いお金を払う人が減って、代わりに中古の端末ビジネスが儲かるようになる、というシナリオが見えたからです。
調べると、手がけている会社って意外と少ないんですよ。でもそのなかに、東証1部上場の「 ゲオホールディングス 」がありました。レンタルビデオの、あのゲオです。「ゲオモバイル」という名称で、格安スマホや格安SIMを販売している。これはこれから流行るんじゃないか?! 株価が上がるんじゃないか!? ピンときた僕はさっそく店舗を調べ、池袋北口店に走って行き、お店の雰囲気やサービス内容を「視察」してきました。
……といったように、1つのニュースからどんどん未来予測や行動が展開していくんですね。目のつけどころは投資家ごとに違うから、投資仲間と話してると「ああ、君はそう予測したのね!」「なるほど、そんな見方があったか!」って、ものすごく勉強になりますよ。単純に、話をしていておもしろい!
株をやらない人の飲み会トークは「ぬるい」
で、株をやってないふつうの会社員の場合は、どうか?
同じニュースの話をしても、「ケータイが安くなるんだ。いいね」「へえー」で終わり。飲んでても会話は会社と生活のことだけで、それ以上ぜんぜん広がっていきません。それが原因で、昔からの友達と話が合わなくなって、だんだん会わなくなっちゃった。ちょっと偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、株を始める前の僕も、ニュースと社会のつながりなんて考えたことはありませんでした。それだけ、株を始めるとモノの見方が変わるんでしょう。
いまは逆に、会うのは株がらみの人ばかりで、これはこれで極端かなあと思ってます。でもね、ここだけの話、株をやってない人って話がぬるいことが多いんですよ。ニュースを見ても表面をなぞるだけでは、社会の構造は見えてきません。そうではなく、思考力を鍛え、未来を読み解くトレーニングをする意味でも、投資は有効なんです。
いま始める人と、始めない人では、10年後、20年後に大きな差がついているはず。僕も、二十数年の投資人生でずいぶんと変わりました。いつも「へえー」だけで終わるのか、その先の世界にまで行くのか……。決めるのは、あなたですよ。