国内広告市場における主役が変わろうとしています。これまでは国内広告費のうち、地上波テレビ広告が大きな地位を占めていました。しかし、近年ではスマートフォンの普及なども追い風となり、インターネット広告が猛追しています。
SNSや動画配信サイトでマーケット広がる
インターネット広告市場は中長期的に2ケタ成長が可能と見込まれますが、その中でも成長分野として注目したいのが動画広告市場です。2017年の国内動画広告の市場規模は1374億円でしたが、2024年には5000億円弱にまで拡大すると予想されています。
高成長の背景には、SNSや動画配信プラットフォームの拡大があります。例えば、YouTubeやAmazonプライム・ビデオ。無料でも多くのコンテンツを楽しむことができるほか、スマートフォンにダウンロードして移動時間などに楽しむ人も増えています。
市場拡大で恩恵を受ける企業たち
こうしたネット広告市場やネット動画市場の拡大で恩恵を受けている企業があります。
「
UUUM
」は所属する多数のYouTuberが投稿する動画の視聴数に応じた広告収入や、タイアップ動画の制作費が主な収益源です。また、「
サイバーエージェント
」は、マスメディアを目指したネットテレビAbemaTVの先行投資負担が大きいものの、若年層を中心に視聴者数を増やしており、広告・課金の増加で売上高は拡大基調にあります。2020年には次世代高速通信「5G」の運用が予定されており、ますます高速・大容量化するネット環境。これからも成長が期待される分野の1つではないでしょうか。
オプトホールディング
博報堂DYホールディングス
バリューコマース