11月は家でも外でもおトクが満載! 冬に備える優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

11月の株主優待は全部で37銘柄。1年の中では少ないほうですが、食品詰め合わせなどがもらえる定番の銘柄から、欲しい商品を自分で選べるカタログギフト、買物や外食がお得に楽しめる優待券など、さまざまなジャンルの優待が揃っています。また、11月はQUOカードの優待が多いのも特徴です。今回はその中から、ジャムやパスタソースがもらえる定番の「アヲハタ」、炊飯ジャーやふとん乾燥機が割引価格で買える「象印マホービン」、1万円分の買物券が魅力的な「ヴィレッジヴァンガードコーポレーション」、さらにQUOカード優待で人気の「タマホーム」など、気になる10銘柄をご紹介します!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は11月27日(水)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が11月25日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
(注意)本記事は、一般口座、特定口座を前提に作成しております。NISA口座等は取り扱いが異なる場合があります。

フルーツぎっしりのジャムで朝から元気に!【アヲハタ】

■銘柄名(コード):アヲハタ(東2:2830)
■権利月:11月
■最低投資金額:25万2100円(10/30終値2521円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:0.79%

イチゴジャムやオレンジマーマレードなどのジャム製品でおなじみの「 アヲハタ 」。家庭用びん詰ジャム市場の市場占有率は約50%で、「アヲハタ 55ジャム」で知られる低糖度ジャムでは約70%と、高いシェアを維持しています。また、キユーピーの連結子会社でもあり、パスタソースなどの製造も手がけています。

2019年11月期は、天候不順で夏の商材の販売が不振だったことなどから通期予想を下方修正。会社計画は減収減益を見込んでいますが、創立70周年記念で2円の記念配当を予定しています。

株主優待は、100株以上で1000円相当、1000株以上で3000円相当の自社製品詰め合わせです。前回の100株保有時の優待品はジャム2種とパンスプレッド、パスタソースなどの全5品、また1000株保有では「初摘みブルーベリー&レモンジャム」などのジャムやピーナッツクリーム、パスタソースといった全8品がもらえました。ジャムもパスタソースも、毎日の食卓で使えるものなのでうれしいですね。

本も雑貨も選びまくれる1万円分の買い物券【ヴィレッジヴァンガードコーポレーション】

■銘柄名(コード):ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(JQ:2769)
■権利月:11月
■最低投資金額:10万9900円(10/30終値1099円×100株)
■配当金額(会社予想):14円
■予想配当利回り:1.27%

「遊べる本屋」をキーワードに、書籍や雑貨類、DVDなど幅広いアイテムを扱っている「 ヴィレッジヴァンガードコーポレーション 」。愛知県が発祥ですが、今では全国に直営・FC合計で346店舗(2019年8月末時点)を展開しています。2020年5月期は、売上アップのためにPOSを活用した商品施策や業態変革に積極的に取り組んでいて、通期の会社予想は最終利益は減益というものの、増収かつ営業増益を見込んでいます。

優待内容は、100株以上で1000円分の買物券を10枚。利用金額2000円ごとに買物券1枚が使える割引券タイプなので、最も効率よく使えば2万円分の買物・飲食が半額になる計算です。

さらに長期保有優遇制度もあり、1年以上の継続保有なら買物券が1枚追加、2年以上なら2枚追加されます。「ヴィレッジヴァンガード」はもちろん、ライフスタイルショップの「new style」や「ヴィレッジヴァンガードダイナー」などで利用可能です。ユニークな商品が盛りだくさんのお店で、お得にショッピングを楽しんでみては?

ティータイムが華やぐ高級スイーツセットをどうぞ【マルカ】

■銘柄名(コード):マルカ(東1:7594)
■権利月:11月
■最低投資金額:23万7800円(10/30終値2378円×100株)
■配当金額(会社予想):49円
■予想配当利回り:2.06%

マルカ 」は、工作機械や射出成形機などの産業機械を販売する機械専門商社で、建設機械の販売やレンタルも手がけています。日本国内に12拠点、米国、中国、東南アジアに合計23拠点があり、グローバルなネットワークを持っていることが強みです。

また最近では、「脱機械化」でビジネスが多様化しているため、今年4月1日に社名をこれまでの「マルカキカイ」から「マルカ」に変更しました。2019年11月期の会社計画は増収2ケタ増益の見込みで、中期経営計画での還元性向40%の目標に沿って、今期の配当は4円の増配を予定しています。

株主優待は、保有株数によって内容が異なります。100株以上では1000円相当、500株以上で2000円相当のグルメセットで、1000株以上になると3000円相当のグルメギフト券です。このグルメギフト券では、季節の食材や特産品などの中から好きな商品を選ぶことができます。また、前回の100株以上、500株以上でもらえる「グルメセット」はどちらもお茶の時間にぴったりなモロゾフのお菓子で、100株の場合は焼き菓子とチョコレート菓子のセットでした。

もらいやすくなった優待で寿司食いねぇ!【銚子丸】

■銘柄名(コード):銚子丸(JQ:3075)
■権利月:5月15日/11月15日(年2回)
■最低投資金額:13万4800円(10/30終値1348円×100株)
■配当金額(会社予想):6円
■予想配当利回り:0.44%

千葉県が地盤で、回転寿司の「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」などを1都3県に全94店舗(8月15日時点)展開している「 銚子丸 」。タッチパネルや皿会計システムの導入にも積極的で、2020年5月期にはタッチパネルのフルオーダーシステムでスムーズな会計を実現する新業態の「すし銚子丸 雅」を複数オープンさせています。2020年5月期の会社計画については、営業利益と経常利益は減益予想ですが、売上高と最終利益は増収増益の見込みです。

株主優待は、昨年11月の1:5の株式分割に伴う見直しで、今期からこれまでより獲得しやすくなっています。現在の優待内容は、「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」で利用できる優待券が、100株以上で500円分、500株以上で2500円分、1000株以上で5000円分。500株以上の保有であれば、優待券の返送で「甘塩特選たらこ」や「銚子煮(佃煮)詰め合せ」などの自社特選品も選択可能です。

なお、「銚子丸」の権利確定日は11月15日(金)、権利付き最終取引日は11月13日(水)です。この日までに必ず購入手続きを済ませるように気を付けましょう。

3年保有で、もらえるQUOカードが2倍に!【タマホーム】

■銘柄名(コード):タマホーム(東1:1419)
■権利月:5月/11月(年2回)
■最低投資金額:19万1300円(10/30終値1913円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:3.13%

テレビCMでもおなじみの「 タマホーム 」は、木造の注文住宅を手がけています。中間業者を挟まず、無駄なコストを抑えた付加価値の高い住宅づくりが特徴で、現在策定中の中期計画「タマステップ2021」では、注文住宅着工棟数No.1を目指すことを基本方針としています。

2020年5月期の会社計画は増収増益を見込んでいて、さらに7円の増配も予定しています。予想配当利回りは3.13%(10月30日終値で計算)で、配当利回りでも魅力度の高い銘柄と言えそうです。

前回5月分から株主優待の内容が変更されていて、現在の優待内容は100株以上で500円分のQUOカードとシンプルです。しかし、長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有するとQUOカードの額面が2倍の1000円分にアップ! また、QUOカードには同社のテレビCMに出演中のタレントが登場することが多く、前回5月分は水樹奈々さんでした。CMには複数のタレントが登場しているので、今回のQUOカードのデザインも楽しみですね。

店舗で優待券を使う? それともカタログ商品にする?【サーラコーポレーション】

■銘柄名(コード):サーラコーポレーション(東1:2734)
■権利月:11月
■最低投資金額:32万8000円(10/30終値656円×500株)
■配当金額(会社予想):19円
■予想配当利回り:2.89%

サーラコーポレーション 」は、傘下に中部ガス、サーラ住宅、ガステックサービスなど多数の企業を抱える純粋持株会社。グループ創立110周年を迎えた今年はグループの再編にも着手していて、たとえば12月には中部ガスとガステックサービスを合併し、新たに「サーラエナジー」が誕生する予定です。事業再編によって、経営資源を効率的に再配置し、収益性と競争力を高めるのが狙いです。2019年11月期の会社計画は、増収増益を見込んでいます。

株主優待の内容は、500株以上で1000円分、5000株以上で5000円分、1万株以上で1万円分の株主優待券です。ホテルや飲食店、ガソリンスタンドなど、サーラグループの店舗や施設で利用できます。また、優待券が使える店舗・施設が近くになくても大丈夫! 株主優待券と一緒に、食品や日用雑貨類などが掲載された株主優待カタログが送られてきて、優待券を返送することでカタログの中から保有株数に応じて好きな商品を選択することもできます。

なお、株主優待の獲得には500株以上必要なので、間違えないようにくれぐれも気を付けましょう。

東京&大阪のお得な宿泊ならお任せ!【サムティ】

■銘柄名(コード):サムティ(東1:3244)
■権利月:11月
■最低投資金額:20万4300円(10/30終値2043円×100株)
■配当金額(会社予想):77円
■予想配当利回り:3.76%

不動産ファンド向けの賃貸マンションやホテルの開発・販売、大規模商業施設の開発などの不動産事業を中心に、不動産賃貸事業やホテル運営事業などを幅広く展開する「 サムティ 」。株主優待は、自社で手がけるホテルの宿泊割引券や無料宿泊券です。2019年11月期の会社計画は好調を見込んでいて、9円の増配も予定しています。予想配当利回りは3.76%(10月30日終値で計算)で、好配当銘柄としての魅力も高いと言えそうです。

詳しい優待内容は、「センターホテル東京」「エスペリアイン日本橋箱崎」「エスペリアイン大阪本町」について、100株以上で3000円分の共通宿泊割引券2枚、300株以上で3ホテル共通の無料宿泊券2枚、1500株以上で3ホテル共通の無料宿泊券2枚+「天橋立ホテル」の5000円分の宿泊割引券4枚です。

100株で割引券か、300株で無料宿泊券か迷うところですが、「エスペリアイン日本橋箱崎」「エスペリアイン大阪本町」の宿泊料金は比較的安価なので、割引券でも十分お得感を味わえそうですよ。東京や大阪に出張・旅行の予定があるという人はぜひ! なお、利用できるのは株主本人とその家族です。

優待販売で調理家電をお得にゲット!【象印マホービン】

■銘柄名(コード):象印マホービン(東1:7965)
■権利月:11月20日
■最低投資金額:16万3900円(10/30終値1639円×100株)
■配当金額(会社予想):26円
■予想配当利回り:1.58%

大正時代から「マホービン」の製造を手がけている「 象印マホービン 」。昨年創業100周年を迎え、現在は炊飯ジャーや電気ポットなどの調理家電、ステンレスマグなどのリビング製品、空気清浄機やふとん乾燥機などの生活家電、3つの分野を中心に事業を展開しています。2019年11月期は、競合他社との競争激化や中国など海外市場での売上減少、原材料費の高騰といったさまざまな要因から、会社計画は減収減益の見込みとなっています。

株主優待は、100株以上で自社製品(送付された案内に掲載されている10商品程度)の優待販売が受けられるというもの。また、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で4000円分が購入金額合計からさらに割引されます。「優待販売の案内」に掲載されている商品の価格は、市価よりもともと安く設定されていて、そこからの割引になるのでかなりお得になる場合もありそうです。

事前にどの商品が対象になるのかはわかりませんが、昨年の場合は炊飯ジャーやホットプレート、ふとん乾燥機など12商品が対象となっていました。調理家電や生活家電の買い替えを検討中なら、チェックしておきたい優待ですね。

1000種類以上の優待品から選択できる♪【サイバーステップ】

■銘柄名(コード):サイバーステップ(東2:3810)
■権利月:11月
■最低投資金額:22万7400円(10/30終値1137円×200株)
■配当金額(会社予想):0円
■予想配当利回り:ー

世界初のネットでクレーンゲームを遠隔操作して楽しむ「トレバ」を中軸に、オンラインゲームの企画開発を数多く手がけている「 サイバーステップ 」。独自の開発プラットフォーム「Oni」を採用していることで、効率的なゲーム開発が可能な点に特徴があります。2020年5月期は、複数のタイトル発売を目指すと同時に、既存コンテンツのアップデートにより売上拡大を目指しています。なお、現状は無配を継続しています。株主優待は昨年導入し、今期が2回目の実施です。

優待内容は、200株以上で3000ポイント、300株以上で5000ポイント、500株以上で8000ポイント、600株以上で1万ポイントなど、保有株数に応じて増える株主優待ポイントです。4000株以上で一律5万ポイントが付与されます。ポイントは専用サイトから食品、電化製品、旅行、ギフトなどと交換可能です。たとえば、前回の3000ポイントの場合は、南魚沼産こしひかりや博多とんこつラーメン、茶そばといった食品類などから選ぶことができました。

長期保有優遇制度もあり、1年以上の継続保有でそれぞれポイントが1.1倍にアップします。優待ポイントがもらえるのは200株以上なので、間違えないように気を付けてくださいね。

コンビニやファミレスで大活躍のQUOカード【ファーストコーポレーション】

■銘柄名(コード):ファーストコーポレーション(東1:1430)
■権利月:11月
■最低投資金額:6万8700円(10/30終値687円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:2.91%

2011年6月に設立された「 ファーストコーポレーション 」は、1都3県の分譲マンション建設に特化した建設会社です。創業以来増益基調が続いていましたが、前期は競争の激化や用地確保の苦戦の影響などにより減収減益で着地。

2022年5月期を最終年度とする中期経営計画を新たに策定し、利益率の改善に取り組むなど巻き返しを図っていくとしてます。2020年5月期の配当は前期の38円→20円と大幅な減配予定ですが、それでも予想配当利回りは2.91%(10月30日終値で計算)と相対的に高い水準となっています。

株主優待は、100株以上で1000円分、1万株以上で2000円分のQUOカードです。大手コンビニチェーンをはじめ、一部のドラッグストアやファミレス、書店などで1円単位で使えるので非常に使い勝手のよい優待と言えるでしょう。1万株保有は投資金額のハードルがかなり高くなるだけでなくお得度は下がってしまうため、100株保有で1000円分のQUOカードを狙うのがおすすめです。

いかがでしたか? 買い物券にカタログギフト、食品詰め合わせなど、日々の暮らしをお得に楽しめる優待が揃っている11月。そろそろ1年も終わりに近づいています。今年こそ優待デビューを、と考えているなら今がチャンス! 未経験の方もぜひ優待投資を始めてみては?

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優待の内容は2019年10月30日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
※タマホーム(1419)は記事執筆時点で、日本証券金融の注意喚起銘柄に指定されています。