ベーグルを全部食べてしまったら、穴しか残らない

たった1分で人生を変えちゃう、お金の名言/ 日興フロッギー編集部ウィスット ポンニミット

卵やバターを使わないヘルシーなパンとして、日本でも人気がある「ベーグル」。ニューヨーカーのオシャレな食べ物というイメージが強いが、実は、東欧系ユダヤ人がアメリカに持ち込んだのがルーツと言われている。今でもアメリカに住むユダヤ人は、スライスしたベーグルにクリームチーズを塗り、燻製した鮭の切り身を挟んで食べるのが大好き。そんな日常に欠かせない食べ物を使ったのが、「ベーグルを全部食べてしまったら、穴しか残らない(If you eat up your bagel, you will have nothing left but the hole.)」という格言だ。ベーグルは財産の例えで、「使い切ったら何も残らない」ことをユーモラスに表現している。どんなに美味しいベーグルでも、少し残しておくこと。つまり、目の前の欲に駈られずに節約することの大切さを説いた格言なんだね。

■ユダヤ人の格言について
ユダヤ人はパレスチナの地を追われて各地に離散し、差別や迫害を受けた過酷な歴史をもつ。長い間、国家をもたない民族として生き延びる過程で、多くの格言を使って苦悩や喜びを表現し、生き抜く「知恵」を子孫に残してきた。その格言の数々は、現代に生きるわれわれにとっても、普遍性・説得性をもつものばかりだ。
■参考文献
『ユダヤ人ならこう考える! お金と人生に成功する格言』(烏賀陽正弘《うがや・まさひろ》著・PHP新書)より格言を選出。解説も烏賀陽氏の見解を参考にしている。
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