株価暴落を受けて、緊急アンケートを実施! 今回は家計診断の専門家・横山光昭さんに、いま考えておきたい投資家としての心構えや動き方を伺いました。家計診断の側面から見ると、今はどのように動けば良いのでしょうか。
①今回のような暴落時の心構え
②何がきっかけで、株価は上昇し始めると思うか
③投資初心者に向けたメッセージ
家計診断の専門家 横山光昭さん
「絶対にやってはいけないのは、『投資をやめること』」
iDeCoやつみたてNISAなどを使って積み立て投資などをしている方が、現在のような暴落時に絶対にやってはいけないこと、それは「投資をやめること」です。
ニュースなどを見ると、不安になる情報が溢れているので、心配になる気持ちも理解できなくもありません。しかし、それは投資を始める前から意識しておくべき、想定のひとつと受け止めることではないでしょうか。「長期的な視点で相場に振り回されない」「すぐには使わないお金で投資を行う」など、理解して始めた投資であったと思います。
そこを今、試されていると思ってほしいのです。不安な情報に過剰になりすぎずに、まずは冷静になりましょう。保有分を売却するとか、積み立てをやめるという、つまり投資をやめることは悪手だと私は思っています。
今は「ジャンプするためにしゃがんでいる状況」
私は18年間積み立て投資を続け、リーマン・ショックなど様々な暴落を経験しましたが、市場は元に戻ると信じ続けてた結果、資産を大きく増やすことができています。ですから「ジャンプするためにしゃがんでいる状況」だと私は心底捉えていますし、不謹慎かもしれませんが感謝すらしている状況です。
株価がずっと下がり続けるということはなく、新型コロナウィルスの終息とともに、時間は数年とかかると思いますが元に戻ることでしょう。ですので今の株価下落にうろたえることなく、将来の資産を作るための土台作りをする時期と捉えて欲しいと思います。
積立投資をスタートしている方々へ
積立投資をスタートしている方々が、今すべき正しい対処方法は2つあります。
1つ目は、何もしない。つまり、呼吸のように当たり前にこれまで通り、積み立て投資をしっかりと継続する。2つ目は、積み立て投資を続けつつ、ETFでスポット購入をする。この2つとなります。
1つ目のこれまでと同じペースで淡々と購入し続ける、それも大正解だと思いますが、市場が下がっている時は、30〜40%引きなどの例えるなら「バーゲンセール中」です。普段よりも安く買い増しができる最適な時期ですので、家計やリスク許容度に応じ、無理のない範囲でスポット購入を検討しても良いのではないでしょうか。
そして、まだ投資を始めていない方は、積み立て投資をスタートするにはちょうど良い時期だと思いますのでぜひスタートしてほしいと思います。