コロナショックに投資家はどう立ち向かうか 渡部清二さん

カエル先生の株式相場プレイバック/ 渡部 清二

株価暴落を受けて、緊急アンケートを実施! 四季報の達人・渡部清二さんに、暴落時に考えておきたい投資家としての心構えを伺いました。いま考えておくべきことや、おすすめの投資手法などをチェックしましょう。

質問内容
①今回のような暴落時の心構え
②何がきっかけで、株価は上昇し始めると思うか
③投資初心者に向けたメッセージ

四季報の達人 渡部清二さん
「いまは10年に一度のチャンスと思え」

①今回のような暴落時の心構え

まずは「株式市場は定期的に暴落があることが当たり前」というリスク感覚を持つ事が重要です。

そして株式投資の原理原則は「安く買って、高く売る」ことですので、大暴落時はチャンスが来たと捉えるべきです。お客様がよくおっしゃるセリフに「下がったら買うのに」というものがありますが、正にそのチャンスが目の前に来たということです。なのにその一番チャンスの大底で売ってしまうことがほとんどです。

すでに株を持っている方も、一度冷静になって「もし自分が何も買っていなかったら、下がった局面は売るのか、買うのか」ということを考えてみると良いと思います。ちなみに「相場のやられは相場で取り返せ!」と言われますので私もリベンジします。

②何がきっかけで株価は上昇し始めると思うか

今回は下げの原因が「新型コロナ」とわかっているので、コロナが終息した時、もしくは「終息しそう」と多くの人が感じる時です。その時は経済がストップしていた分を取り戻すために、企業も一斉に動きますので結構戻ると思います。

一方で、実体経済として景気後退局面に入るのは間違いありませんので、その意味では景気悪化のボトムが見えた時です。すでに日本は景気後退に入っていると思いますが、通常、景気後退は1年程度ですので、その間にしっかり勉強して対応することが重要かと思います。

③投資初心者に向けたメッセージ

新聞では10年ぶりとか30年ぶりという言葉がたくさん出てきますが、裏を返せば、10年に1度のチャンスということです。株価が安い水準でスタートすれば失敗するリスクも低くなりますので、良いタイミングだと思います。

ただし、リスク管理という考え方も重要です。株式投資におけるリスク管理には、「時間分散」と「銘柄分散」という考え方があります。どうしてもリスクが気になるという方は、銘柄を分散して 、毎月コツコツ買い付ける「ドル・コスト平均法」から始めるのも良いかと思います。

カエル先生の一言

10年に一度のチャンスとわかりながらも、どの銘柄に投資をすればいいかは迷うところ。そんな時に役立つのは四季報です。「四季報ひとすじ20年!達人が教える活用のススメ」を読めば、新たなテンバガー(10倍株)候補が見つかるかもしれません。

※上記は、過去の一定期間を分析したものであり、将来の動向等を示唆、保証するものではありません。