「投資の王道」をチェック! 投資信託の選び方

もっと知りたい!SMBC日興証券でできること/ 日興フロッギー編集部岡田 丈

むかしから投資の世界では「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。これは投資先を分散させることの重要性を伝えるものですが、リスク分散をかんたんにできるのが投資信託です。そこで今回は投資信託の選び方・買い方について解説します。

投資信託3つのメリット

投資信託には大きく3つのメリットがあります。

1.マーケットの平均(指数)に投資できる
2.リスクを分散できる
3.選択肢が豊富

メリット1マーケットの平均(指数)に投資できる

投資信託には、日経平均株価やNYダウ(米国株)などに連動するタイプのものがあります。これら投信を持つことによって、マーケットの平均に投資することができます。個別銘柄を選ぶのが面倒だったり、ニュースなどでよく聞く株価指数そのものに投資をしたい方は、投資信託を使うと便利です。

メリット2リスクを分散できる

投資で成果をあげるには、リスクを分散して減らすことが重要です。投資に関するリスクは複数ありますが、そのうち「信用リスク」や「カントリーリスク」、「価格変動リスク」などに対して投資信託は強みを発揮します。

例えば日経平均に連動するタイプの投資信託であれば、個別銘柄225銘柄に分散して投資したのと同じ効果が得られます。これにより、倒産して株価がゼロになってしまうような「信用リスク」を抑えることができます。また、世界の株式全体に投資するタイプの投信であれば、投資する国を分散することにより、「カントリーリスク」を低く抑えることができます。

このように、投資信託を利用すると、少ない資金で複数の投資先へ分散して投資することが可能となります。むかしから「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。大切な資金を投じての老後資産づくりですから、「万が一」のリスクを抑えることは非常に大切な視点となります。

メリット3選択肢が豊富

3つめのメリットとして挙げられるのが、選べる種類が豊富である点です。日本国内には、約6000本の投資信託があります(2020年5月末時点)。投資対象も日本株や海外株、債券、商品(コモディティ)など多種にわたり、それらを併せて持つバランス型ファンドといった商品もあります。

選択肢が多すぎて、最初はどれを選んだらよいか迷ってしまうでしょう。しかし、資産形成のための選択肢がバラエティに富んでいることは、投資家にとって大きな魅力です。相場環境や自分の資金ニーズなどによって、投資先を変えることも有効な手法の1つであるからです。

投資信託は「初めての人」にこそオススメ

投資信託への投資は1000円程度から手軽に始めることができます。またリスク分散の効果を得られるなどメリットが多いことから、「初めて投資をする人」にこそオススメしたい投資法です。なぜならば、投資信託でできる分散投資やリスク軽減は、まさに「投資の王道」とも言える投資手法であるためです。個別株のように短期で大きく儲けられる可能性は高くありませんが、次のような選び方・買い方を実践することで、着実に資産を増やすことができます。

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「最初の投資信託」3つのポイント

日興フロッギー編集部がオススメする投資信託の選びのポイントは3つ! 「低コスト」「世界株」「100億円以上」のものを選択することです。

①低コストのものを選ぶ
②投資対象は「世界株式」のものを選ぶ
③資産残高が100億円以上のものを選ぶ

①低コストのものを選ぶ

投資信託には大きく分けて3つのコストがかかります。それは、購入時にかかるコスト・運用中にかかるコスト・解約時にかかるコストです。購入コストが無料のいわゆる「ノーロード」の投資信託を選んだり、運用中にかかるコストである「信託報酬」が低い銘柄を選ぶなど、コストを抑えることを意識して選びましょう。

信託報酬は、別に支払うものではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して何%」といった形で毎日差し引かれます。

一般的に、特定の指数への連動を目指すインデックスファンド(パッシブ運用)のほうが、ファンドマネージャーの手腕が問われるアクティブファンドよりも信託報酬が低い傾向があります。ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんも提唱しているように、まずは「低コストのインデックスファンド」を選ぶことから始めてみましょう。

②投資対象は「世界株式」のものを選ぶ

投資信託には、国内外の株式や債券などに投資するタイプなど、様々な種類があります。「これを選んだら絶対に儲かる」と言い切ることはできませんが、何を選んでいいのか迷うのであれば世界中の株式に分散投資できる「世界株式」に連動するタイプがオススメです

たとえば、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)という投資信託であれば、49の先進国・地域の株式に分散投資をすることができます。国の分散、会社を分散をすることで、一度に大きく資産が減るリスクを低くしつつ、中長期的な値上がりも期待できます。

③資産残高が100億円以上のものを選ぶ

一般的に、資産残高が少ない投資信託は、近いうちに運用を終了してしまう可能性があります。また、資産残高が継続的に増え続けているということは、多くの人に選ばれているという証でもあります。残高が大きいものならば必ずしも優れている投資信託である、というわけではありませんが、最低でも資産残高が100億円以上のものを選ぶようにしましょう

以上の観点から、日興フロッギー編集部がオススメするのはこの4銘柄です。さらに世界株に月1万円ずつ投資すれば、ドルコスト平均法も活用でき、中長期的な資産形成に役立ちます。

※各ファンドの詳細なリスク・手数料等については目論見書をご参照ください。
・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
・三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
・eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
・野村つみたて外国株投信

投資信託を買う3step

それでは具体的に買い方を紹介していきましょう。今回は、世界の株式を対象にしたノーロード(購入手数料無料)投資信託を10万円分買う方法をご紹介します。

step.1 インデックス型の投資信託を選ぶ
step.2 世界株を対象としているものを検索
step.3 目論見書を確認し金額を入力

step.1インデックス型の投資信託を選ぶ

こちらのサイトからログイン後に、「お取引」の「投資信託・投信つみたてプラン」を選択します。

次に「人気のテーマで選ぶ」から「インデックス型」を選択します。

step.2世界株を対象としているものを検索

「検索条件の追加」からカテゴリー/テーマを「グローバル株式」に、投資地域を「グローバル(日本含む)」もしくは「グローバル(日本除く)」に設定します。さらに「ダイレクトコースで申込手数料無料のファンドを表示」にチェックを入れて検索します。

これで世界の株式を対象にしたノーロード(購入手数料無料)投資信託の候補を出すことができます。

step.3目論見書を確認し金額を入力

投資信託を選択できましたら、その画面から目論見書を確認しましょう。特に、似たような投資信託でどちらがいいのか迷うときは、目論見書の終盤に書かれている「運用コスト欄」で「信託報酬」がどれだけかかるのかなど比較しましょう。

最後に金額や口座区分を入力・選択すれば、購入完了です!

投資信託を購入した後は、オンライントレード(日興イージートレード)で資産評価額の推移を確認したり、保有ファンドの騰落状況などをチェックしてみましょう。

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※投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券の値動き、為替相場の変動等の影響により上下するので、これにより投資元本を割り込む恐れがあります。