第5回 「NISAで実は、10万円」の巻

28歳中野区女子、今日から株デビュー。/ サワラギ

第4回「『優待目指して、10万円』の巻」を読む

嘘ついてました、すみません

今回は、謝罪から入らせていただきますーー実はサワラギ、NISAやってました!!!! あんなにお金のことは分からないとか、株デビューとか、ポンコツとか言っていたのに。ヒイッ、怒らないで。嘘をついていたつもりはないんです。……って、嘘ついている人はみんな言いますよね。でも本当なんです。

結論だけ言ってしまうと、私は5年ほど前から昨年末までNISAをやっていて、総額10万円ほど儲かっています。でも、NISAをやっている自覚はありませんでした。皆さん「???」という感じだと思うので、ここからその経緯を説明させてください。サワラギのこと、嫌いにならないで……。

ハハラギからの呼び出し

5年ほど前のある日。サワラギは母から呼び出しをくらった。面倒なので数ヵ月は忙しいふりをしていたのだが、ハハラギから語気強めに怒られたのでノコノコと銀行についていった。そのままサワラギ一家で銀行に着くと、見たこともないような個室へ通された。

私が銀行に用があるのはATMくらいなので、その時点で1おののきポイントなのだが、お姉さんが持ってきたのは沢山の書類。保険にでも入るのかな? と様子を伺っているとそこから全く分からない話が始まった。NISAという言葉も多分その時に聞いたのだが、全然分からずハハラギ・チチラギの横でボーッとしていた。お姉さんはとにかくその新しい制度であるNISAをとにかくやった方がいいということを力説していた。

年1回の謎のハンコ

ひと通り説明が終わると、分厚い書類に色々記入するよう言われた。ボーナスを丸ごと、このNISAというものに預ける? ことになったということだけは分かったが、他は何も分からなかった。が、結局言われるがママに記入し、ハンコを押した。帰り道は家族でスパゲティを食べた。それは覚えている。なんだったのだろう……と思いつつ、その後はいつも通りの日々を過ごした。

それからというもの、1年ごとに同じようなイベントが発生し、その度にサワラギは銀行に行きハンコを押した。面倒だなぁと思いつつ、途中から一人暮らしを始めたこともあり、実家に帰るいい機会だと思って行っていた。そう、それがNISAだったのだ。

途中から世の中的にもNISAという言葉が少しずつ広まって、私も遅ればせながら自分がやっていたのがNISAという投資的な何かだということに気がついた。しかしNISAがなんなのかは相変わらず分からず、お姉さんの話を聞いたふりをしながら、机の下でこっそりスマホゲームのオセロなどをしていた。お姉さん、本当にごめんなさい。

NISAってなんじゃ(今更)

ということで、サワラギがやっていたNISAというものがなんなのか今回は学んでいこうと思う。こういうものは普通学んでから実践だと思うのだが、実践してから学ぶアグレッシブなスタイルになってしまった。しかーし! この実践から始めることこそ、日興フロッギーらしさなのではないか。

まず、NISAってなんの略だ? と思って調べると「Nippon Individual Savings Account(個人貯蓄口座)」の頭文字らしい。なんのこっちゃ分からんぞ。「Nippon Icecream Suki Association(日本アイス好き協会)」とかだったら気分もアガるのだがそこは仕方ない。でも、ひとつ分かったのはNISAは口座の名前ということだ。

確かに日興フロッギーを始める時も口座を選ぶ段階があってNISA口座と特定口座、一般口座というものを選べた。私はなんとなく特定口座という方にしていたのだが、NISA口座も選べるようになっていた。

そういえば日興フロッギーの人気記事「辛口チーフとこじらせ女子が暴く! 仮面投資女子の実態調査!」でもNISA口座を活用している方がたくさんいらっしゃったぞ。と思い読んでいると、記事内でカエル先生が分かりやすく説明してくれていた。

カエル先生の一言

本来、株や投資信託に投資をして、利益がでたり、配当を受け取ると約20%の税金がかかります。しかし、「NISA」や「つみたてNISA」を使うとこれらが非課税になるのです。NISAなら年間120万円、つみたてNISAなら年間40万円の投資額まで非課税です。
(NISA口座で配当金を非課税にするには、証券会社で配当金等を受け取る「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があります)

はいはいはい。なんとなく分かってきたぞ。そもそものところ株式投資で儲かると税金がかかるらしい。それすらも知らなかった。サワラギはうっかり脱税してしまうタイプだと思う。マジで気をつけねば。ちなみに特定口座でもその税金はかかるが、それは自動的に処理してもらえるそうだ(一般口座だとその処理を自分でやる必要がある)。

しかし、NISA口座ならば年間120万円までの買い付け枠で儲かった分については、税金がかからないのだ! 120万円というのは買った株の合計額のことで、その枠を超えなければ何度買っても大丈夫。このNISAという制度は2014年に国が主導して始めたもので、2019年の調査では約1360万口座も開設されているらしい(出典:金融庁)。すごい、みんなやってるやん〜!

投資信託はお弁当

とにかくサワラギは5年前NISA口座を開いていて、そこで投資をかじっていたことが発覚した。しかし、だ。私がこの連載でやってるように、自分で会社を選んで株を買った記憶がない……と思って調べてみると、銀行でNISAをやる場合、個別株は買えず、投資信託というものを買うらしい。

投資信託……また分からない単語が出てきた……。3つめの分からない単語が出てきたら一旦寝ようと思いつつ調べる。投資信託というのは、つまり投資を誰かに信じて託すものらしい。個別株をちまちま選ぶのは難しいし面倒だから、投資のプロフェッショナルがオススメ株をまとめてパック売りしてくれるのだ。

サワラギが分かるように食べ物に例えると、個別株を自分でちょこちょこ選ぶのはバイキングだ。それに対して、お弁当のようにプロフェッショナルが美味しさや栄養バランスを考えて、いい感じに詰めてくれるのが投資信託なのだ。

そういえば、毎年銀行のお姉さんに「どの商品にしますか」的なことを聞かれていた気がする。サワラギは適当に「オススメで……」とお茶を濁していたのだが、本当は自分のニーズに合った商品を選べるのだ。

年1ハンコで、10万円

さらに投資信託がすごいのは、その株をいい感じに売ったり買ったりと、運用してくれる点だ。本当に毎年1回ハンコを押すだけで、あとは寝たりご飯を食べたり恋をしたりまた寝たりして楽しく過ごしていれば、プロが運用してくれる。サワラギは結局5年ほどNISAをやっていたのだが、最終的に10万円ほど儲かっていた。

ただ貯金していただけなら微々たる利子しかついていないだろうから、本当にやっていてよかったと思う。ありがとう、ハハラギとチチラギ。しかしサワラギ、昨年末にうっかりNISAを解約してしまい今はNO NISAだ(なんで解約してしまったかは説明が長い割に本当にアホとしか言えない理由なので割愛させていただく)。ああ、早くYES NISAになりたい!

もうひとつNISAがあるんかい!

と思って日興フロッギーを読んでいると、めちゃくちゃ最近NISAについての記事があった。と、思ったら「つみたてNISA」と書いている。なんぞや? と読み進めると「つみたてNISA」は、毎月自動で一定額をNISAで投資してくれるものだと分かった。なんでも、ちょっとずつつみたてるのは投資方法としても賢い方法のようだ(詳しくは記事内で100倍華麗に説明されています)。

何より、サワラギ的には毎月1000円からでOKというのがいい。前にやっていた時は実家暮らしだったこともありボーナスをドカンと入れていたのだが、正直今そんな余裕はない。毎月ランチ1回分くらいでも買えるというのはめちゃくちゃ気がラクだ。ということで、サワラギつみたてます!!

開始即挫折! 続報待たれよ

そう思ったのだが、NISA口座を別の金融機関で作っていた場合、移行手続きが必要だそうで、サワラギは今そこでつまづいている。銀行から必要な書類を送ってもらったのだが、間違えてピザか何かのチラシと一緒に破ってしまったのだ。お姉さん重ね重ね本当にごめんなさい。

でも、始め方も買い方も日興フロッギーオススメの商品もこの記事に分かりやすくまとめられているので、皆さんは今すぐ始められるはず。だからサワラギの屍をどんどん越えて、先につみたてロードを歩み始めてください! サワラギもすぐに追いつく……はずです!