withコロナの勝ち組銘柄を見直す時期! 3人の億り人が注目銘柄を斬りまくる!【7月前編】

億り人緊急座談会/ すぽwww9945はっしゃん日興フロッギー編集部

収束へ向かうかと思われたコロナウイルスでしたが、再び拡大傾向に。コロナショック以降、戻してきているように見える株価は今後どうなるのでしょう? 7/2(木)、3人の億り人さんにZoomで集まっていただきました。

暴落を華麗に回避! ○○ショックを避ける方法とは?


お久しぶりです! コロナ禍も落ち着いたかと思いきや、第2波が……。皆さんがどのようにご覧になっているのかを伺いたくて、お集まりいただきました! 7月に入り、1年の折返し地点となりました。今年上半期のパフォーマンスはいかがでしたか?


今年は11%ほどのプラスとなっています。


コロナショックで日経平均はあれだけ暴落したのに……?!


1月末に持ち株をすべて処分しキャッシュポジションを100%にしていたので、コロナショックは回避できました。3月中旬からまた買い始めています。


私も2月に持ち株をほぼすべて処分しました。5年、10年と持っていた銘柄を高値から2割ほど下がったところで売却した、というイメージですね。コロナショックのピーク時にはキャッシュポジションが90%ほどだったため大きな打撃はないですが、それでも今年はマイナス4%くらいです。


私はマイナス6900万円です。いつもフルポジ(フルポジション、資金をすべて投じて株を持つこと)で、しかも信用取引でも1億円分以上買っていたので仕方ない(笑)。


すぽさん、はっしゃんさんは抜群のタイミングで持ち株を売っていたんですね! なぜ暴落を予期できたのでしょうか?


私は普段、あまり売却せず長期保有するスタイルなんです。でも、市場がクラッシュすることって、ちょくちょくありますよね。


リーマン・ショックやチャイナショック、コロナショック――。数年に1度、大きな下落がありますよね。


こういうショックを避ける方法がないかと思っていた中で「経済物理学」という考え方に出会い、それを活用することで暴落を回避しました。

カエル先生の一言

「経済物理学」は、株式市場などの経済活動を物理学の視点で考えるという学問。雪の結晶やガラスの破片の分布(≒物理)と株価の分布(≒経済)は同じ「べき分布」をするといった様々な研究が行われています。

「ドラゴンキング理論」と鬼滅の刃


今は『鬼滅の刃』がものすごいブームですよね。いいマンガなのは間違いないですが、内容以上に読者がついている印象があります。それは話題となることで読者が増え、話題がさらに増幅し読者がさらに増えるという現象が起きるためです。数年前のビットコインもそうでした。


「バブル」と呼ばれる現象ですね!


バブルとは指数関数的に価格が上がっていく現象です。それを理論化したのが経済物理学の「ドラゴンキング理論」。この理論に基づいて見ると、米国株は昨年末からバブルのピークに近づいているように見えたんです。


すごい発想ですね。私はもうちょっとシンプルで、米国株が高すぎたことに加え、日本では消費増税といった転機もあった。私が5年、10年と持っていた株もテンバガー(10倍株)や、”20バガー”となり、そろそろ乗り替え時かとエグジット(売却)を考えていました。


以前にお話を伺った時にもテンバガー候補の探し方を教えてもらいましたが、はっしゃんさんが持っていた銘柄もそんなに上がっていたんですね!


あとは嫁さんから心配の声が出たんです。「コロナの影響が心配だ」と。健やかな精神状態でいたいですから、家族に心配をかけてまで投資したくはありません。ここはいったん売却して様子を見よう、と。


私のように独身だとノーブレーキ。誰も止める人がいません(笑)。


家族がいると、投資のブレーキ役となってくれる側面がありますね。コロナ初期は私自身、楽観的すぎたので、主婦目線に助けられました。


でも私はノーブレーキだったから4億円まで来られたのかもしれない。


「既婚投資家あるある」ですが、奥さんが株アレルギーを持っていることがあるんですよね。うちは「優待株なんてどう?」と勧めてアレルギーを解消しました(笑)。


優待をもらえると、「投資っていいいな」って実感できますもんね!

個人経営店の倒産、生き残る外食チェーン


コロナ第2波についてはどう見ていますか?


じつは昨日、池袋で飲んでいたんです。居酒屋の客入りは3割程度。これで再び外出自粛なんてことになったら、潰れる飲食店が続出でしょう。実際、閉店したお店もちらほら目にします。


池袋は昨日、新規感染者が急増とのニュースが出ていましたね。3月から5月にかけて「ステイホーム」にしたことでコロナはいったん落ち着きましたが、経済へのダメージは大きい。第2波が来たからといって、再び経済活動を止めるかといえば「難しい」というのがコンセンサス。それでも止めるとすれば高度な政治判断が必要ですよね。


給付金をもらっても、また2ヵ月、3ヵ月休業となれば、資金がショートしちゃうお店が多いでしょう。資本力の乏しい個人経営のお店から潰れていき、空いた店舗には大手資本が乗り込んでくる。街の画一化が進むのではとも危惧しています。飲食文化の危機でもありますね。


大手とはいえ安泰ではない。店舗閉鎖のニュースは多いですね。ファミレスではジョイフル、ロイヤルホスト、居酒屋ではワタミ、アパレルではオンワード、旅行ではHIS――。


オンワードは700店舗、ジョイフルは200店舗、HISは80~90店舗を閉鎖すると発表しています。


「レナウン」は倒産ですし、大手ですら厳しい現状。再び緊急事態宣言を発令して感染拡大を防ぐのか、経済活動を維持したままワクチンの開発成功を神に祈るのか、正直どうなるのかわかりません。


大勢が集まって飲食する店やカラオケ店は厳しいでしょうね。緊急事態宣言以降の負け組とされるセクターは今後も苦しく、ダメージが深まるのではないかと思います。


反対に「 マクドナルド 」や「 吉野家 」、「 松屋 」、「 餃子の王将 」、「 かつや 」といったような「ひとりでサッと食べてスッと帰る」ようなお店には、大した影響はないのでしょう。

シルク・ドゥ・ソレイユの倒産に学ぶ「V字回復戦略」


驚いたのが、シルク・ドゥ・ソレイユの倒産です。


6月末、裁判所に破産手続きを申請したそうです。コロナの影響で公演が開けず、資金が足りなくなってしまったようですね。


シルク・ドゥ・ソレイユはブルーオーシャン戦略の教科書でも最初に例示されるほどの成功例でした。動物などを使わず、パフォーマンスに特化するユニークな立ち位置です。しかし、冷静に見ると公演を行なうための建物があり、パフォーマーを確保するための人件費も必要。そうした固定費が大きい会社はコロナで興行が打てないとなると、あっという間に潰れてしまいます。


もう、あのパフォーマンスが見られないと思うと悲しいですね……。


しかし、シルク・ドゥ・ソレイユを立ち直らせるのは難しくありません。負債を誰かが肩代わりさえすれば、リストラして人件費を削れば再建できます。


そんなに簡単なのでしょうか?


例えば、リーマン・ショック後、人材紹介の「 ジェイエイシーリクルートメント 」は売上が激減し、債務超過の危機すらありました。でも、コストの大部分は人件費だったので、人をリストラすることで利益を確保し、やがて人材難の追い風が吹くと株価は50倍、100倍になりました。今回も人件費がメインの銘柄を狙うチャンスがあるかもしれません。


ジェイエイシーリクルートメントは私も注目しています。人材関連はシクリカル銘柄(景気敏感株)。景気が悪化する時に最初に売られ、景気が回復すれば最初に反転する傾向があります。コロナショックの1年ほど前に天井をつけて高値の3分の1ほどになっています。


コストの大部分を人件費が占めている企業に要注目ですね……!

「ステイホーム銘柄」と「IT系急伸株」


「新しい生活様式」については、www9945さんは以前、外出が減って自宅で動画を見ることが増えたとおっしゃっていましたよね。最近、買っている銘柄も動画ビジネス関連ですか?


はい、最近も変わりありません。ポートフォリオのトップ3はAbemaTVを運営する「 サイバーエージェント 」や動画配信会社などへ向けて光ファイバー網サービスを展開している「 アルテリア・ネットワークス 」、アニメ制作の老舗「 東映アニメーション 」ですね。


ここ2、3ヵ月でウェブ系がぐわっと伸びましたよね。


IT系で持て囃されている株ですね(笑)。


例えばどんな銘柄ですか?


IT系で、業績以上に買われていて異様にPERが高く、株価上昇スピードも急速な株です


弁護士ドットコム 」だとか。


GMOクラウド 」や「 ブリッジインターナショナル 」、上場したばかりのサブスク関連とか、みんな5月から6月にかけて大きく値上がりしました。大型株を利食った資金が流れたんでしょうね。


そういう株好きな人は多いですよね。


ただ、IT系のそういった株のターンはそろそろ終わって、違うところへ資金が流れる可能性が高いなという気がします。


勝ち組銘柄が変わる可能性があるのですね!

「8月発表の決算」は超重要!


勝ち組、負け組という判断をするためには、7月から8月にかけて発表される第1四半期の決算が注目です。コロナの影響で業績予想の発表を延期している会社も多かったのですが、業績予想が出なくとも4−6月の実績の数字は出る。「アフターコロナ」や「withコロナ」の勝ち組とされ買われていた会社でも期待だけの見かけ倒しで数字がついてきていなければ売られやすくなる。


業績予想を開示してない会社は、悪いことを隠蔽しているような印象もあります。8月に出る四半期決算では恐ろしいことが徐々に明らかになってくるのかもしれないですね。私は、逆張りをするつもりはないので、現時点で、コロナの悪影響を受けやすいセクターは外していくようにしています。


僕自身は、良くも悪くもコロナの影響を受けなさそうなグロース株、かつ、その割には結構下がった株を選んでいます。業績予想が出ていないため、「ザ・withコロナ銘柄」というグロース株を除いては、グロース株は不安視されている状態なんだと思います。なので、みなさんと同じく、ポイントは8月だと思いますね。決算発表でそこまで業績が悪くないことが確認できたら、おいしい投資になるのではと期待しています。


今はどんな銘柄を買っているんですか?


コールセンターへの派遣などを行なっている「 エスプール 」や着物など高額品を出張買取するバイセルの「 BuySell Technologies 」、あと、これは多少影響受けそうですが、求人情報サイトなどを一括検索できる「 じげん 」ですね。それ以外には、「 IRジャパンHD 」や「 M&Aキャピタルパートナーズ 」とかも持ってます。


IRジャパンは企業のIR支援がメインですが、四季報によるとコロナ禍で活発化するアクティビスト(モノ言う株主)への対応支援が活発化しているそうですね。


もともとは細々としたアウトソーサーだったのが、知見をためてコンサルティングも行なうようにビジネスモデルが変わり、利益率が格段に高まったんです。この5年で売上高は2倍強、営業利益は7倍になり、株価は20倍ぐらいになっています


コロナより前からすごかったんですね……!


そうですね。コロナ禍で注目度が高まったというよりは、もともとピカピカの会社だったのがコロナショックで連れ安したことで買える水準まで下がった、という認識です。


IRジャパンは私も注目していましたが、5月から急騰して株価は2倍に。5年、10年で見るならば別ですが短期的には明らかにオーバーシュート(行き過ぎ)。ここから2割くらい下がったところは、私ならむしろ利益確定したい水準です。


おふたりともIRジャパンに着目されていたんですね!


目立つ銘柄ですからね。


機関投資家もここを持っていないとパフォーマンスに影響が出る、くらいの。


そんなに影響力の大きな銘柄なんですね! 今後の株式市場の見通しや、はっしゃんさんお得意の月次分析による注目銘柄など、聞きたい話題がまだまだあります。後編でも、皆さんの銘柄分析についてもっと教えてください!

※GMOクラウド(3788)は記事執筆時点で、日本証券金融の注意喚起銘柄に指定されています。