BtoBは歴史的な変革期へ! ITバブル並みにテンバガーが生まれるかも!?【7月後編】

億り人緊急座談会/ すぽwww9945はっしゃん日興フロッギー編集部

withコロナの勝ち組銘柄を見直す時期! 3人の億り人が注目銘柄を斬りまくる!【7月前編】を読む
コロナ禍で業績予想が延期される中で、どうやって投資すればいいの? 株価は結構上がっているけれど、まだ有望な株はあるの? 7/2(木)億り人さんにZoomで集まっていただき、緊急座談会を実施しました。今回はその後編です。

月次好調+コロナ禍の勝ち組セクターとは


前編では、業績予想が出せない会社が多いというお話でしたが、そのような中ではどのような投資戦略をとればよいでしょうか?


安全策として「月次情報を出している会社」に限定して投資するやり方がよいと思います。月次情報で売上や利益が伸びているのを確認し、決算発表で「自爆」しない会社を選ぶ、という発想です。私自身も主力銘柄はそのようにして選んでいます。


予想外の悪い決算発表で株価が下落するリスクを避けるんですね。


「月次がいい」+「withコロナでの勝ち組セクター」という発想で考えると、外食セクターは基本的にアウトですが、例外がドライブスルーのある店舗。マクドナルド 」、「ケンタッキー」(「 日本KFCホールディングス 」)、「 モス 」。この3社は月次がプラスですし、第2波が深刻化してもドライブスルーで対応できます。あとは、アパレルはセクターとしてはほぼ全滅ですが、いい会社が少しだけあります。「 ワークマン 」や「 西松屋 」の月次がかなりいいんです。原因ははっきりしていて店舗がロードサイドにあるからです。


以前、注目銘柄を教えていただいた時にも、三密になりにくいロードサイドに注目していましたよね!


セクター全体で勝ち組になっているところは、食品スーパー、ドラッグストア、ホームセンター。その中でもさらに特に勝ち組になっているのは、ディスカウントスーパーの「 神戸物産 」、「 コスモス薬品 」、「 ニトリHD 」、ホームセンターの「 コーナン商事 」、それにドン・キホーテを展開する「 パン・パシフィック・インターナショナルHD 」です。


いずれも郊外でよく見かけるお店ですね。


「デフレがテーマだった時代やリーマン・ショックの時に買われた会社が、今また買われている」とも言えますね。コロナ禍という逆境を前提とするなら、業績を意識して守りを固めることを考えて買っていくのもいいと思います。


物色の方向は、2012年の初頭から第2次安倍政権が誕生してアベノミクスが始まるまでの間に物色されたセクターとそっくりですね。あのときはたしか、証券や鉄鋼、繊維などの景気敏感なセクターが売られて、ディスカウントストアのドン・キホーテなどデフレ銘柄や、医療関連のような景気の影響を受けにくいセクターが過剰なほど買われ、二極化しました。今回も同じような状況がじわじわ続くかもしれないと感じています。ただ、違うのはデリバリーに対応できない外食、飲食は売られるということですね。

歴史的変革期! BtoB銘柄にこそテンバガーが潜む?


当時はアベノミクスで日本株が急騰しました。今回の動きは皆さん、どう見ているんですか?


今の相場は初心者に説明しづらい。「コロナでヤバイ」という感覚と、株価の動きが一致しないですから。なので、目に見えること、外食であれば「座席が半分も埋まっていない銘柄は買わない」とか単純な部分で推し測るしかない。クラウドとか、アウトソーシングとか、IT的な部分は初心者にはピンと来づらいですよね。


BtoB(企業対企業)のビジネスって実感しにくいですからね。


BtoC銘柄(企業対消費者)と違って、身近なところから業績を推し測ることができないBtoB銘柄は、どのように見ていけばいいのでしょうか? やはり、会社の発表する数字から判断するしかないのでしょうか?


一般的にはそうだと思います。でも、今はコロナ禍で業績予想が開示されないこともあるため、BtoBを狙うグロース系の投資家は判断できなくなり、ちょっとパニックになっている雰囲気を感じます。かくいう私も、持っているのはほとんどBtoB銘柄ですが。今話していて気が付きました(笑)。


業績予想が発表されない中で、すぽさんはどのようにBtoB銘柄に投資しているんですか?


私は、ビジネスモデルベースで見るようにしています。業績の開示がなくても、ビジネスモデルから「こういう儲かり方をするだろう」と、業績の方向性は多少見えるので。なので、そういう自分の見方と比較して、「皆が不安になってバーッと過剰に売られすぎた」と感じる銘柄を買っています。


それで言うと、私はBtoBも、BtoCも両方やるんですが、この10年はBtoBに比重を置いていました。しかし今は防御寄りになって、月次が確認できるBtoCへ比重を置いています。でも本当は割安になってチャンスになればBtoB銘柄にぜひ投資したいと思っています。


それはなぜですか?


今は本当に歴史的変革期で、ITバブルのときのように大きくなる会社がBtoBでいっぱい出てくるチャンスを感じているんです。業績や株価や新事業に注目して、将来のテンバガーをつかみたいですね。


それはワクワクしますね……!


私は圧倒的にBtoCが多い。街角ウォッチで銘柄を探すと、必然的にそうなります。


好不調を肌で感じられるのはBtoC銘柄のメリットですね。その代わり、BtoC銘柄は常に厳しい競争にさらされている。


不特定多数相手なので競争は激しいし、利益率も低くなります。とくに飲食店なんて営業利益率1%なんて会社もある。よくやっていけるなって。

不況でコストカット対象となるBtoBビジネスは「採用」「広告」


BtoB銘柄を今のような不況時に選ぶポイントはありますか?


BtoB銘柄を選ぶポイントは「企業がお金、コストを絞るか、絞らないか」です。リーマン・ショック後には売上が減り、企業はコストを絞りました。こうしたとき、コスト削減の対象となりやすいのが、まず採用。人を採れば給与などのコストがかかるし、採用にかかるコストもある。それをまとめて削減できます。次に広告系です。この2つは「コストカットだ」というと、最初にやり玉に上がります。


採用と広告、この2つに関わるBtoBは不況時は危うい、ということですね。


逆に削られにくいのはシステム系。システムを削ったり変更すると業務プロセスの変更を伴うため、削られにくいんです。


あと生き残りやすいのは市場全体が右肩上がりの分野です。とくに今はコロナ禍で前提条件というか、必要とされるビジネスが変わってきています。なので、けっこう面白い銘柄もあるんですよ。すでに割高になっていたりもしますが……。その選び方も含めてやればお宝がいっぱいあるように感じます。


どんな銘柄ですか?!


たとえば 「 サイボウズ 」。企業向けにグループウェアを提供する会社ですが、月次を出していて毎月10%から20%ほどの成長を継続しています。


5月の営業利益も前年同期比124%! コロナの影響を感じさせないですね。


同じく月次を出しているところで、交通費清算の『楽楽精算』というシステムを提供する「 ラクス 」。11ヵ月連続で前年同期比30%以上の増加です。


11ヵ月連続! すごいですね!!


ところが、私はラクスに対してはネガティブなんです。コロナ禍で出張が減っていますから、交通費の精算も減っていく。この状態が続くと厳しくなるかもしれません。


ラクス、私も注目しています。いい会社ですが、割高感があって買えていません。サイボウズも一時期持っていましたが、今は割高に感じます。


いずれも5月からの上昇相場で一気に上がりました。あの波で高騰した銘柄を買うのは、ちょっと怖いですね。

衝撃的な決算に備えたそれぞれのキャッシュ比率


5月からの上昇はびっくりしました。なぜ上がったのでしょうか?


日本銀行が3月にETFの購入額を倍増させましたし、アメリカの中央銀行も金融緩和を再開しました。政府も巨額の財政出動を決めましたし、そうした影響があるのでしょう。


日米の金融緩和は当面続きますから、そうすると株高もまだ続くのでしょうか?


安倍首相、黒田・日銀総裁、トランプ米大統領――この3人がそろっている限り、続くのかもしれません。


トランプさんは今年11月に大統領選挙を控えています。世論調査では劣勢が伝えられていますが……。


トランプの再選次第なところもありますし、安倍さんもいつまで続けるのか。この3人が演出した株高でもあるし、株式市場にとっての「なにかあったら助けてくれる」という「保険」でもある。3人のうちの1人でも欠ければ厳しいかもしれません。


市場はみんなの思惑と反対に動くと、反動がついて大きく動きます。僕は最初、4月以降に2番底があるのかと思っていました。僕だけでなく、多くの人がそう思っていましたよね。みんなが下がると思っていたのに上がったために、5月以降、大きく上がったのだと捉えています。


www9945さんも指摘していた「日銀砲」の影響もあるし、あとは新たに参入した個人投資家が旺盛に買っていったことで、ここまで盛り上がったのでしょう。でも、個人投資家は「コロナの拡大は終わった」という前提で参入しています。ところが、新規感染者が50人、100人となってくると「あれあれ?」と慌てだす。2番底があるとすれば、個人投資家の狼狽売り(ろうばいうり:株価急落の際にパニックになって持ち株を処分すること)によって起こるのかもしれません。


2番底があるのかないのか、気になりますね。2番底があるなら、まだ買わないで下がったところで買いたいし……。皆さんは今、キャッシュ比率をどのくらいにしているのですか?


私はキャッシュが50%くらいです。過去には「 ソニー 」や「 トヨタ 」など大企業の決算悪化で市場全体がショックに見舞われたことがありました。7、8月にかけて出る四半期決算で、そうしたことが起きれば買いのチャンスだと考えています。


8月には「うおぉぉ!」っていう衝撃的な決算も出てくると思います。買いたいけれど高くて買えない銘柄が、そのタイミングで落ちてくれば買いたいので、そのためにもキャッシュを20%くらい用意しています。


2番底がくるかどうかはわからないけれど、下落局面に備えて資金を確保しているんですね!

ハプニング! www9945さんが消えた!


あれ、www9945さんがいらっしゃらない……。もしも~し!


すみません、「 沖縄セルラー電話 」の株主優待で頼んだアイスクリームが届いたもので席を外していました。早く冷蔵庫に入れないと溶けてしまうので(笑)。


そうだったんですね! 優待でアイス、いいですね! 現在のキャッシュ比率と今後の見通しを教えてください!


キャッシュ比率は20%ほどですが、信用取引での買いも25%相当あるので実質的には5%アシが出ている状態。ただ、「 アークランドサービスHD 」など一部は徐々に現引き(編集部註:信用買いの決済で、代金を支払い株式を引き取ること)しています。

長期投資を前提にするならいい時期


今は新たに株を始めるにはいい時期ですか?


難しいかもしれません。今は上がる株、下がる株がハッキリしていますから、上がるセクターをピンポイントで予想しないと勝ちづらいんです。


「株は長く付き合うもの」。なので、僕は、最初から大成功するより、失敗と成功が混ざるくらいがいいと思ってます。少額で複数銘柄買うのがよいでしょうね。とにかく一番だめなのはバブルのピークで買うこと。それでは成功のしようがありません。今の株式市場はそんな状況にはなく、割高な銘柄もあれば、割安な銘柄もある。今買ったら取り返しがつかないという水準ではないし、「株って長く持っていると得なんだな」という感覚を持つにはいい時期ではないでしょうか。


今は適性株価くらいに落ち着いた状況。5年、10年先を考えて、勉強していくには最適な時期だと思います。株式投資は保有期間が短くなるほどギャンブル性が高まり、長くなるほど企業の成長に寄り沿ってキャピタルゲイン(値上がり益)やインカムゲイン(配当)が得られます。


株式投資は長期が基本! なんですね。コロナ禍でも有望な銘柄があることがわかりましたし、目先の上がり下がりは気にせずに5年後、10年後をイメージしながら投資していきます! 今日は活発な議論をありがとうございました!