マーケットの「温度感」がわかる連載「カエル先生のマーケットハイライト」。今回は6月以降好調なパフォーマンスが続いているIPOマーケットについて紐解きます。withコロナ相場の戦略の1つとしてIPO投資へのチャレンジが効果的かも!?
8月は日経平均株価は一時コロナ急落前の水準を回復しました。しかし、依然として観光や外食企業は業績が厳しい状態が続いており、幅広い銘柄の株価が上昇するには時間がかかるものと見られます。そんな中、好調なのがIPOマーケット。上場数も回復し、初値パフォーマンスも良好なようです。足元のデータをまずチェックしてみましょう。
8月はワクチンの報道などを好感し株価上昇
8月31日の日経平均株価は2万3139円となり、前月末比1429円高でした。
4−6月期決算の内容が総じて悪かったことや、国内の新型コロナウイルス感染者数が依然として増えていることなどが相場の重しとなりました。ただ、中旬にロシアのプーチン大統領がワクチンを世界で初めて承認したことなどが追い風となり、日経平均株価は一時コロナ急落前の水準を回復しました。
IPOマーケットは回復傾向
依然として観光業や「3密」になりやすい飲食に関連する企業は売上が落ち込み、株価も厳しい状態が続いています。そんな中、個人投資家にとって朗報と言えるのが、IPO市場の回復です。
相場の急落などにより、今年4月以降は上場数が大きく減少していました。しかし、緊急事態宣言の解除や相場の回復に伴い、6月以降の上場数は回復傾向にあります。
初値パフォーマンスも大きく回復
月ごとに初値騰落率を見ても、3~4月は0%近辺と非常に低い水準になっていました。マーケット全体が弱かったこともあり、個別では初値が公募価格を割れるケースも多く見られました。
しかし、6月以降は初値パフォーマンスが大きく回復。「景気が最悪期を脱した」との見方や、日経平均株価の上昇などから、投資家心理が改善したものと見られます。
上昇率トップは初値9倍のフィーチャ
個別で見ると一番初値上昇率が高かったのは、車のドライブレコーダーなどに使われる画像認識ソフトを手掛ける「 フィーチャ 」でした(8月25日時点)。初値上昇率はなんと806%! コロナ禍でも搭載が増えているドライブレコーダーに対する期待などが強かったものと見られます。
また、2位はITエンジニアの紹介やキャリアサポートを行う「 Branding Engineer 」です。有効求人倍率が低下する中でも、依然としてITエンジニアに対する企業のニーズは高く、同社の取り組みに期待が集まった模様です。
withコロナ相場こそIPO投資にチャレンジ!
依然として新型コロナ感染への警戒が続く中、幅広い銘柄の株価が本格的に上昇するにはまだ時間がかかるものと見られます。そうした中でも、すでに回復色を鮮明にしているIPOマーケット。10月には大型IPOであるキオクシアHD(旧東芝メモリHD)の上場も予定されていると報道されました。withコロナ銘柄への投資を考えつつ、IPOへの申し込みも積極的にチャレンジしていきたいですね。
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