三田紀房/マンガ家
(「お金を語るのはカッコいい・三田紀房のお金の話 」より)
私はお金のために必死でマンガを描きました。今にして思えば、何の準備もなく、固定観念もなくマンガ家になれたのはかえって良かったのかもしれません。生活に困ってマンガ誌の新人賞募集の広告を見たとき、正直な感想は「これなら自分にも描ける」というものでした。よくテレビドラマを見ながら、「こんなつまらないドラマ、俺にだって作れるよ」と言う人がいますが、その通りです。クリエイターは特別な人間しかなれないと思っている人が多いですが、そんなことはありません。手塚治虫のような天才は業界でもほんの一握りで、あとは「やるかどうか」。実際、私はそうやってマンガ家になりました。
カエル先生の一言
マンガ家として数々のヒット作を生み出した三田さんですが、描き始めたきっかけは家業である衣料品店が大赤字だったから。その後の売れっ子マンガ家になるまでの道のりが気になった方は、ぜひ記事を読んでみてください。