「居酒屋や家庭にひとりいるソムリエ、という立ち位置を目指しました」by 田崎真也

今こそ響く!フロッギー金言集/ 日興フロッギー編集部

田崎真也/ソムリエ

(「お金を語るのはカッコいい・伝説のソムリエ・田崎真也さんのワインが彩る人生と食卓 」より)

そのときに、「あ、ワインっておいしい」と思ったら、きっとその人は家族や友人にワインを薦めますよね。そうして、自然に日本流のワインの飲み方ができていく、というほうが、将来的にワインを通して楽しい時間を過ごす人が日本に増えるだろうなと思ったんです。

だから僕は、居酒屋や家庭にひとりいるソムリエ、という立ち位置を目指しました。これは、ソムリエの世界チャンピオンになったからできることなんです。世界チャンピオンであるということは、初対面の時点で「ワインについては信頼できる」と思ってもらえるということ。その自分が、「赤ワインに合わせるのはめざしでいいんです」と発言することには、意味がありますよね。そこで僕が「やっぱりシャンパンにキャビアでしょう」なんて言っていたら、今までと何も変わりません。

カエル先生の一言

ソムリエの草分け的存在である田崎さん。家でご飯を楽しむ機会が増えた今、いつもの食卓でも気軽にワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。