再生エネ関連にぎわう 米の“パリ協定復帰”が手掛かり

ニュースの裏事情/ 日本証券新聞

テレビや新聞で取り上げられたニュースの裏側を解説する本連載「ニュースの裏事情」。今回は、バイデン新米大統領の政策に関するニュースについてご紹介します。

「パリ協定」復帰へ

米大統領選で当選が確実となったバイデン氏は、来年1月の就任初日に「パリ協定」に復帰することを公約しています。同国は11月4日に協定を正式に離脱したばかり。米国のパリ協定復帰で今後、環境対策での日米間の連携が加速するものとみられます。

関連銘柄は好決算で株価上昇

こうした中で、「 レノバ 」と省電舎HDが今3月期第2四半期(4−9月)決算、「 エフオン 」が今6月期第1四半期(7−9月)決算を発表しました。

省電舎HDは減収・赤字拡大となった一方、レノバは経営陣が重視している売上高、EBITDA(税引前利益に支払利息、減価償却費などを加えたもの)が前年同期比で高い成長性を維持していることが確認されました。

エフオンも新設した木質バイオマス発電の貢献により、27%増収、15%営業増益と2ケタ増収増益を達成しています。11日に今3月期第2四半期決算を発表した「 イーレックス 」も売上高・営業利益ともに市場予想を上回り好調でした。

そのほか、「 ウエストHD 」が年初来高値を更新したほか、「 アースインフィニティ 」は底打ち感、「 エヌ・ピー・シー 」「 アストマックス 」「 フィット 」などが上昇しています。長い目で見て、再生可能エネルギー関連企業の動向には注目が集まりそうですね。

(出典:日本証券新聞)