第1回 石油王と結婚するより、石油王になりたい編

世界は株式会社でできている サワラギ副音声ver./ サワラギ

おい〜サワラギって誰だよ〜!

みなさんどうも、サワラギです。えっ、サワラギを知らないって? 日興フロッギー人気連載(自称)の「28歳中野区女子、今日から株デビュー」をチェックしてみてほしい。

……はい、読んでくださいましたか?

面倒で読みたくない方のために簡単に自己紹介すると、タイトルの通り私サワラギは中野区に住んでいて、お金に関してハイパーエクストリームポンコツ街道爆進中の28歳女子(日興フロッギー編集部員)である

そもそも自分の貯金額も把握せず、クレジットカードは毎月のように止まり、公共料金さえ払い忘れていたサワラギ。なのですが、ひょんなことから株式投資を始めることになり、四苦八苦しながらも日興フロッギーの記事や先輩方に助けられ、ちょっとだけ利益も出るようになってきた。なんかちょっと楽しいぞ〜〜! みたいなことを下手なイラスト(自作)とともに書いている連載です。暇だったら読んでみてね。

と、まあそんな時に見たのが、このムービー。まずはご覧いただきたい。

なるほどね〜〜と思っちゃいました! サワラギは。

「株」とか「投資」って言われると、お金持ちの特権のように考えちゃうけれど、私たちが朝起きて使う歯ブラシも、コンビニで買った朝ごはんも、着替える服も、その全ては株式会社が作っているのだ。街に立ち並ぶビルたちも、当たり前に使っている水も、何もかも株式会社でできている。いやあ、言われたらそうだよね……。

実際サワラギも、少額ながら株を買い始めたりしてみたら、株式会社に親近感が出てきた。そんな体験をみんなにもしてほしい。ということで前置きが長くなりましたが、この動画にサワラギなりの副音声をつけてみよう!! というのがこの連載です!

ラムネじゃないよ、タンクだよ(0:24秒目)

第1回目は、サワラギに一番身近なシーンから紹介していこうと思います。動画のバーを、0:24秒目でストップしてみてほしい(原始的)。

はい、これ何に見えますか? ラムネ? 薬の錠剤? 積み木? いやいやこれは石油タンクです。「身近じゃないじゃん! マニアックじゃん!」と思われるかもしれないが、サワラギにとっては身近なのだ。

実は私、編集者にならなかったら石油を掘っていたかもしれなくてですね……。

時を戻して5、6年前。私は大学の地学科で割と真面目に勉強していた。「地学ってなんやねん! 高校でさえ履修してないわ!」という方がほとんどだと思うが、要は山奥で化石を掘ったり南極で隕石を探したり海で地震を予知したりする学部だ。私は、『南極物語』に感動したという浅はかすぎる理由で地学科に進んだ。

そんな地学科であるが、主な進路は3つ。研究者になるか、就職するか、路頭に迷うか。で、就職するとなると、石油会社なのだ。サワラギは石油王への道から外れてしまったが、石油への思いは割とある。

だってね、石油というものは、水のようにどこかから溢れてくるものではないのですよ。長年かけて積み重なったプランクトンが地熱とバクテリアの力でちょっとずつちょっとずつ、マジでちょっとずつ、液体へと変化する。石油は、大昔の生き物たちの恵みなのだ。もっと言うと、サワラギも死んだら石油になれる可能性がある。

注:ちなみに石油がどうやって生まれたかは諸説あるので、気になったら調べてみてね!(こんなに使われているのに、どうやってできたかはっきり分かっていないなんて不思議ですよね……)

次のエネルギーを考える、出光興産

と、まあそうやってできている石油なので、無限にあるものではない。地球上に限られた石油をシェアしていかなければならない、というかシェアできるかも分からない。なくなっちゃうからね。

じゃあ、石油会社その辺どう考えてるの? って気になりますよね……まさか、行けるところまで行くんや! って思ってたりして……。

まさかそんなわけはなく、例えばこの「 出光興産 」という会社、その辺りをちゃんと考えているようだ。石油と名のつく会社でありながら、太陽光をはじめとした再生可能エネルギーに大きく出資しているらしい。きっとこれからの再生可能エネルギーの大きな担い手となってくれるに違いない。

出光興産は、昭和シェル石油を2019年4月1日に完全子会社化し、経営統合。シェルのマークに見覚えがある方も多いだろう。ちなみになぜにシェル? と思って調べてみたら、驚きの事実が分かった。シェル石油の原点は、ロンドンの小さな骨董品店。カスピ海から輸入した貝殻が利益をあげ、次第に事業を拡大し、タンカー王になったのだ。その後石油開発に乗り出したそう。最初はホタテ貝ではなくムール貝のロゴたったらしい。ちょっと可愛い。

もっとちなみに、出光の方の横顔は、アポロンというギリシャ神話の神様の横顔らしい。太陽の神様だから、エネルギーにぴったりだ。ぜひドライブ中に知ったかぶってほしい。

環境保護を考える、コスモエネルギーHD

一方の「 コスモエネルギーHD 」であるが、「ココロも満タンに」というだけあって環境保護への取り組みが盛んらしい。

石油を燃やすと二酸化炭素や他にも汚染物質が出る。でも、それを食い止めることはできる。例えば「コスモ石油エコカード」。年会費500円(税別)で、コスモ石油のガソリンスタンドで使えるカードだが、毎年500円寄付できるそう。二酸化炭素を食い止めるための植林活動とか、里山の再生とか。他にも富士山の清掃活動なんかもやっていてめちゃくちゃ素敵だ。

会社には利益を上げるという目的もあるが、それ以上に社会を良くするという使命がある。そんな会社の姿勢にも注目してこれからも投資をしていきたいと思う。ちょっといいことを言ってしまい恥ずかしいので、次回からはもっとくだらない連載にしていきたいと思います!