3月は美味しくて健康になれる銘柄がどっさり。元気になれる3月銘柄20選【後編】

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

800銘柄もの株主優待が揃う3月。「後編」では、美味しい食事作りに役立つ「ホクト」や「J-オイルミルズ」、カタログギフトの「ハピネット」や「エスリード」など、人気の優待10銘柄をピックアップしてご紹介します!
優待ライターが800銘柄から厳選! ニューノーマルに役立つ3月銘柄20選【前編】を読む

※特別に記載がない場合、権利付最終日は3月29日(月)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が3月25日(木)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。

料理の決め手は美味しい油!【J−オイルミルズ】

■銘柄名(コード):J−オイルミルズ(東1:2613)
■権利月:3月
■最低投資金額:38万4500円(2/25終値3845円×100株)
■配当金額(会社予想):100円
■予想配当利回り:2.60%

2004年に、「味の素製油」と「ホーネンコーポレーション」「吉原製油」という歴史ある3社が合併して誕生した「 J−オイルミルズ 」。現在は、家庭用油や油糧を扱う油脂事業を中心に、油脂加工品事業や新素材・商品を開発する食品・ファイン事業を展開しています。

2021年3月期は、家庭での調理機会が増えたことから、家庭用油脂の売上高については堅調に推移。特に、健康志向の食用油「健康サララ」やえごま油、アマニ油などが好調です。

株主優待は、今回から一部内容を変更。保有株数ごとの優待内容になり、100株以上で3000円相当、300株以上で5000円相当、500株以上では8000円相当の自社商品がもらえます。300株以上保有している人にとっては、優待拡充です。

しかも、300株以上、500株以上の場合は、それぞれ3000円相当の自社商品+差額分を自社オンラインショップでのクーポンで受け取ることも可能です。自分の好きな食用油を選べるのはありがたいですね。ちなみに、前回の3000円相当の優待品は、フルーティな風味のプレミアムなエクストラバージンオリーブオイルの2本セットでした。

家飲みのお供にもぴったり。魚の缶詰セット【極洋】

■銘柄名(コード):極洋(東1:1301)
■権利月:3月
■最低投資金額:30万3500円(2/25終値3035円×100株)
■配当金額(会社予想):70円
■予想配当利回り:2.30%

さまざまな魚介類の仕入れから、加工、販売までを一貫して手がける、水産物中心の総合食品会社「 極洋 」。水産商事の事業を柱に、冷凍食品や常温食品、物流サービスなど5つの事業を展開しています。

現在、21年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定中で、「拡大」「強化」「均衡」の3つの戦略を進めることで、高収益構造への転換を目指しています。今期は、主力の水産物の販売が好調なほか、家飲み需要の増加に伴い珍味製品の販売が伸びていることなどから、2ケタの増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で2500円相当、300株以上で6000円相当の自社製品の詰め合わせです。内容は毎年少しずつ異なりますが基本的には缶詰で、たとえば昨年の100株の優待は、さば味付け缶、帆立貝柱水煮缶、アラスカ産紅鮭水煮缶を各1缶でした。

日々のお料理にはもちろん、保存食品としても活用できる缶詰の優待は巣ごもり生活にぴったりの食品優待と言えそうですね。

作りたての讃岐うどんをテイクアウトでも【トリドールホールディングス】

■銘柄名(コード):トリドールホールディングス(東1:3397)
■権利月:3月/9月
■最低投資金額:15万1200円(2/25終値1512円×100株)
■配当金額(会社予想):未定
■予想配当利回り:—

セルフ形式の本格的な讃岐うどんを提供する、「丸亀製麺」で知られる「 トリドールホールディングス 」。他にも、焼き鳥店の「とりどーる」やかつ丼の「豚屋とん一」、さらにカフェ業態なども展開しています。店舗数は、FCと直営、海外も併せて1767店舗です(2020年12月末現在)。

株主優待に熱心な企業でもあり、たびたび優待を拡充していることでも知られています。外食産業のため、新型コロナウイルスによる影響を大きく受けていますが、テイクアウトに力を入れており、丸亀製麺でもロードサイドを中心に回復傾向が続いています。

詳しい優待内容は、100円優待券を、100株以上で30枚、200株以上で40枚、1000株以上で100枚、2000株以上なら150枚です。100円優待券は、一枚の金額が小さく一度の利用枚数制限もないので、利用しやすいのが魅力!

長期保有優遇制度もあり、200株以上を1年以上継続保有した場合には100円優待券が30枚追加されます。「丸亀製麺」「豚屋とん一」など多彩な自社ブランドで使えるほか、「ヘアカラー専門店fufu」などグループ会社の店舗でも利用可能です。

優待きのこで免疫力アップ!【ホクト】

■銘柄名(コード):ホクト(東1:1379)
■権利月:3月
■最低投資金額:21万600円(2/25終値2106円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:2.84%

包装資材の販売からスタートし、今や「きのこ総合研究所」も持つきのこの総合メーカーとなった「 ホクト 」。ブナシメジやエリンギ、マイタケ、霜降りヒラタケなどを生産しています。また、米国や台湾などに現地法人を設立、海外でも事業を展開中です。

2021年3月期は、コロナ禍で内食傾向が強まり、免疫力向上への関心が高まっていることなどからきのこの販売が好調で、通期の会社計画は増収かつ3ケタの大幅な増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で自社商品の詰め合わせです。前回は、アガリクスドリンクなどの健康食品・サプリメントを詰め合わせた「健康セット」、レトルトカレーや炊き込みご飯の素などの「レトルトセット」、そしてきのこ数種類とレトルトカレーなどの「きのこ・レトルトセット」の3種類から好きなものを選択できました。

アガリクスドリンクにも、カレーや炊き込みご飯の素にもきのこが使われているので、当然ながら「きのこ好き」の人にイチオシの優待です。

Switchソフトや映画Blu-rayなどお好きなものを【ハピネット】

■銘柄名(コード):ハピネット(東1:7552)
■権利月:3月
■最低投資金額:15万400円(2/25終値1504円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:3.32%

メーカーと販売店の間に立ち、独自の流通システムによって商品の流通を担う、玩具卸の「 ハピネット 」。玩具のほか、映像・音楽ソフトやビデオゲームの販売なども手がけていて、業界シェアは国内トップクラスです。

2021年3月期は、巣ごもり需要の拡大でスポーツ玩具やボードゲーム、Nintendo Switch用ゲームなどの販売が好調。加えて、『鬼滅の刃』関連商品のヒットも業績に貢献しました。通期の会社計画は2月9日に上方修正していて、3ケタの増益を見込んでいます。

株主優待は、優待カタログから好きな商品を選ぶスタイルで、100株以上で1点、500株以上で2点、1000株以上で3点を選択可能です。

内容は毎回変わりますが、前回は「R/C ホバークラフト」や「手のり恐竜!ジュラミン!」といった玩具や、Nintendo Switch用のゲームソフト、大人向けでは人気映画などのBlu-ray/DVDなど、全26点が掲載されていました。さらに、500株以上で2000円分、1000株以上なら5000円分の「こども商品券」も追加でもらえます。

おうちを快適にするパワフル清掃品など届きます【レック】

■銘柄名(コード):レック(東1:7874)
■権利月:3月
■最低投資金額:13万2000円(2/25終値1320円×100株)
■配当金額(会社予想):34円
■予想配当利回り:2.57%

収納・インテリア用品や清掃用品、キッチン用品などの生活用品を幅広く製造・販売している「 レック 」。洗剤なしで汚れを落とす「激落ちくん」や害虫対策商品の「バルサン」といった人気ブランドは、知っている人も多いのではないでしょうか。

2021年3月期は、コロナ禍で衛生関連商品や清掃用品などの販売が堅調に推移し、会社計画は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。また、配当については前期比2倍の34円という大幅な増配を予定しています。

株主優待は、100株以上で2000円相当の自社商品詰め合わせです。内容は毎年変わり、前回は「バルサン ゴキブリ調査中!」や「バルサン まちぶせくんPROスプレー」など現在注力中のバルサンブランド商品3品とハローキティ柄のレジャーシートでした。

ちなみに前々回は、「激落ちくん」シリーズのカーペット用粘着スペアテープや排水溝のヌメリ取り、小物干しハンガーなど9品でした。今年の優待品は何なのか、それは届いてからのお楽しみですね!

桃やメロンなど旬のフルーツ満載のカタログ優待【エスリード】

■銘柄名(コード):エスリード(東1:8877)
■権利月:3月
■最低投資金額:16万300円(2/25終値1603円×100株)
■配当金額(会社予想):40円
■予想配当利回り:2.49%

エスリード 」は、関西が基盤の不動産販売会社です。中核事業はマンション分譲事業で、「エスリード」ブランドのマンションを多数手がけています。また、マンションの賃貸事業や不動産売買・仲介といったマンション周辺事業についても積極的に展開中です。

2021年3月期は、対面での販売活動が制限される中、マンションギャラリーを完全予約制にしたり、WEB商談システムを活用することで、コロナ禍でもスムーズに物件を購入できる体制づくりに力を入れています。

株主優待は、100株以上で一律3000円相当のカタログギフトです。内容は旬の食材や全国各地の特産品などで、特に旬のフルーツが充実しているのが特徴です。

前回の例では、山形県産の桃、北海道産のメロン、鳥取県産の富有柿など、全42アイテム中、12品がフルーツでした。もちろん、肉や魚などのおかず類や、お米、麺類、お菓子などもあります。お届け月が決まっている商品があるのもユニークで、いつ何をもらうのか、あれこれ迷うのも楽しそうですね。

ワイン優待として優待投資家に人気なのがこちら!【ベルーナ】

■銘柄名(コード):ベルーナ(東1:9997)
■権利月:3月/9月
■最低投資金額:10万5800円(2/25終値1058円×100株)
■配当金額(会社予想):16.5円
■予想配当利回り:1.55%

社名と同じ名称のカタログ通販「BELLUNA」などで知られている「 ベルーナ 」。衣料品をメインとした総合通販事業のほか、健康食品や化粧品、看護師向け用品などを扱う専門通販事業、さらに対面販売を行う店舗販売事業などを展開しています。

2021年3月期は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響などで、通販需要が拡大。期初の会社計画を2度にわたって上方修正していて、通期については2ケタの増収増益の見込です。また業績好調に伴い、前期比0.5円の増配も予定しています。

株主優待は、①通信販売優待券②ネット専用優待クーポン③自社取扱の食品またはワインのいずれかを、100株以上で1000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上で5000円相当です。

ショッピングを楽しみたい人には優待券や優待クーポンがおすすめですが、実は、ワインがもらえる株主優待としても人気です。

また「食品」については、前回の100株保有の場合は、紀州の完熟梅を使った梅干しでした。さらに、保有株数に応じて「裏磐梯レイクリゾート」と「ルグラン旧軽井沢」で利用可能な宿泊優待券ももらえます。

お店とWeb、カードとトリプルで優待が受けられます【丸井グループ】

■銘柄名(コード):丸井グループ(東1:8252)
■権利月:3月/9月
■最低投資金額:21万1100円(2/25終値2111円×100株)
■配当金額(会社予想):51円
■予想配当利回り:2.41%

関東を中心に、東海・関西・九州にマルイやモディなどの小売店舗を展開している「 丸井グループ 」。創業当初から月賦による販売に力を入れていて、現在はエポスカードによるフィンテック事業が利益の柱となっています。

2021年3月期はコロナ禍で小売事業は大きな影響を受けていますが、長期・継続的な増配の方針を掲げていて、配当については9期連続の増配を予定しています。

優待内容は、買物券とWebクーポンの両方を、100株以上で各1000円分、500株以上で各2000円分、1000株以上で各3000円分、5000株以上で各4000円分、1万株以上で各5000円分です。

また他に、3月のみエポスポイントを、100株以上で1000ポイント、500株以上で2000ポイント、1000株以上で3000ポイント、5000株以上で4000ポイント、1万株以上で5000ポイントもらえます(ゴールド、プラチナカードなら各2倍)。

買物券はマルイやモディの各店などで、Webクーポンは「マルイウェブチャネル」でそれぞれ利用できます。なお、エポスポイントはエポスカード保有者のみが対象です。

水や金券、ポイントなど5コースからお好みで!【TOKAIホールディングス】

■銘柄名(コード):TOKAIホールディングス(東1:3167)
■権利月:3月/9月
■最低投資金額:9万3100円(2/25終値931円×100株)
■配当金額(会社予想):28円
■予想配当利回り:3.00%

東海地方を地盤に、LPガスの供給や水の宅配事業を手がける「TOKAI」や「東海ガス」、CATVの「TOKAIケーブルネットワーク」など、40社近い企業を傘下に抱える「 TOKAIホールディングス 」。

2021年3月期は、ウェディングや宴会などの事業が新型コロナウイルスの影響を受けましたが、一方ではCATVや宅配水の事業で顧客増による増収があり、通期の会社計画は4期連続の増収、3期連続の最高益更新を達成する見込みです。

株主優待は、①自社グループ飲料水、②QUOカード、③自社グループレストラン食事券、④TLCポイント(1ポイント=1円)、⑤格安スマホサービスLIBMOの割引サービスの5コースから、好きなものを選択します。

保有株数によって優待内容は3段階で変わり、たとえば100株以上の場合は、①2050円相当、②500円分、③1000円分、④1000ポイント、⑤350円割引×6ヵ月間です。金額的にお得度が最も高いのは格安スマホの割引ですが、自分にとって使いやすいコースを選ぶのがおすすめです。

さらに、100株以上で、一律自社結婚式場での婚礼10%割引券と、自社レストランの20%割引券(12枚)ももらえます!

いかがでしたか? 前編・後編の2回に分けて厳選した20銘柄をご紹介した3月の株主優待。これまで優待投資は未経験という方も、この機会にぜひ検討してみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。NISA口座・ジュニアNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられ、株主優待を受け取ることができます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2021年2月25日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。