「アーティストが作品をつくるように、ビジネスの世界で自分なりの価値観を表現しようと、挑戦を続けています」by 中村和男

今こそ響く!フロッギー金言集/ 日興フロッギー編集部

中村和男/シミックホールディングス 代表取締役CEO

(「上場企業の社長に聞く! 夢とお金の本質・シミックホールディングス・中村和男 代表取締役CEO 」より)

私は新卒で国内大手の製薬会社に入り、23年間、新薬の研究開発に携わりました。そのころよくアメリカに出張し、CROを使いこなして画期的なものをつくり出すベンチャーを見ていました。「かっこいいな。まるでアーティストだ」と思い、日本も同じようになっていくだろうと想像していたけれど、10年、20年経っても変わらない。

日本はいつまで、1社での開発にこだわるのか。電機業界が垂直統合から水平分業に移行したように、製薬業界も変わらなくてはいけない。そう思った私は、1992年に会社をやめてCROを事業とするシミックを立ち上げました。

そこからの苦労話は次回に譲るとして、私は起業以来、日本で新しいビジネスモデルを根付かせようとしてきました。アーティストが作品をつくるように、ビジネスの世界で自分なりの価値観を表現しようと、挑戦を続けています。ベンチャー企業というのは、経営者も社員も、みんなが新しいものを世に出す「クリエイター集団」だと思っています。

カエル先生の一言

ヘルスケアのさまざまな領域で事業を展開するシミックホールディングス・中村代表取締役CEO。そのチャレンジ精神の源は、アートへの大きなリスペクトでした。