ピアノや弦楽器などの分野において、グローバル楽器市場でNo.1のシェアを持つヤマハ。そのヤマハを中国市場への足がかりとなる会社を設立した2002年5月から、毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は170万円になっています(2021年6月30日始値ベース)。
最高で188万円
2020年度は国内外で新型コロナウイルス感染症が流行した影響から、音楽教室などの減収が響きましたが、「巣ごもり需要」から楽器ニーズは底堅く推移しています。そうした中、中国における楽器事業は拡大を続けており、「 ヤマハ 」にとっていまや中国市場は、なくてはならないマーケットの1つと言えます。
ヤマハがこの中国事業に本腰を入れ始めるべく、販売・マーケティングを統括する100%独資の現地法人「ヤマハ楽器音響」を設立したのが2002年5月でした。その2002年5月から、ヤマハを毎日100円つみたてていたら、最高で188万円に達していました。
つみたて評価額は最高で409%に!
また、つみたて額に対する評価額の倍率をみると、最高で409%に達していました。
中国で売上が伸びている背景には、中間所得層が子どもを音楽教室へ通わせるようになり始めたことが挙げられます。「一億総中流」とうたわれた日本の1970〜80年代に、ピアノ教室が流行したのと同じ現象がいままさに中国で起きているのです。今後20ー30年継続する大きなトレンドが始まった可能性があります。
コロナ禍でも変わらない「底流」に注目
今回のヤマハのように、コロナの影響がありつつも、大きな社会情勢のニーズをがっちりとつかんでいる企業は、つみたて投資をする候補の1つになります。中長期的な「底流」に乗っている企業を探してみるのも良いかもしれませんね。