マーケットの「温度感」がわかる連載「カエル先生のマーケットハイライト」。今回はマーケット全体がなかなか上昇しない中での、銘柄探しのヒントについて解説します!
下落トレンドが続く日経平均株価。7月はデルタ株の感染拡大や、中国の規制強化などが投資家心理を悪化させました。一方で、個別で見ると、7月に年初来高値を更新している銘柄もあります。いま投資をするなら、まずは新高値銘柄をチェックしてみましょう!
7月は感染再拡大と中国の規制強化が重しに
7月30日の日経平均株価は2万7283円となり、前月末比1508円安でした。
アジアをはじめ、国内でもデルタ株の感染拡大で「アフターコロナ」に対する期待が剥落しました。また、依然として米国の金融引き締めに対する懸念が相場の重しとなったほか、月末にかけては中国のIT・教育分野における規制の強化などから中国株が急落。投資家心理の悪化に繋がりました。
日経平均は下落トレンドが継続
日経平均株価は7月20日に2万7388円となり、5月13日の直近安値(2万7448円)を下回りました。2月中旬以降、上値も下値も切り下げる下落トレンドが続いています。
「落ちてくるナイフはつかむな」という投資格言があるように、きちんと底打ちが確認されるまでは、積極的な投資は控えた方が良い局面と言えるかもしれません。
7月に高値を更新した企業に注目
ただ、株式市場全体が弱含む中でも、個別で見れば好材料により7月に高値を更新した銘柄もあります。高値を更新するということは、厳しい環境下でも利益を伸ばせる力強さに期待が集まっていることを指します。もしいま投資をするなら、こうした銘柄に絞って、検討してみるのも手かもしれませんね。
リクルートホールディングス
日立製作所
HOYA
富士通
富士フイルムホールディングス
シスメックス
シマノ
東芝
協和キリン
SOMPOホールディングス