音声プラットフォーム「Voicy」で、ヤング日経と日興フロッギーがコラボレーション! 今週は、「おいしくお得に! 8月の株主優待企業」についてです。
齋藤さん
毎週土曜日にお届けするコーナー「週末インベスター!5分でわかる投資アイデア」。記事から株が買える投資サービス「日興フロッギー」の編集部に、投資の基礎知識や注目の投資アイデアを聞いていきます。
お越しいただいたのはSMBC日興証券ダイレクト戦略部Eマーケティングセンターの横山 敦史さんです。よろしくお願いします。
横山
よろしくおねがいします。
齋藤さん
このコーナーでは、横山さんと一緒に、毎週土曜日にヤング層が注目するような話題をご紹介していきます。今回は第2回目となりますが、改めて「日興フロッギー」について詳しく教えていただけますか?
横山
「日興フロッギー」はSMBC日興証券が運営する「記事を読んで、気になる会社を見つけたら、そのまま買える」投資サービスです。1600本以上の投資コンテンツがそろっていますので、初心者から上級者まで幅広い方に楽しんでいただけると思います。
齋藤さん
私もサイトを拝見したのですが、バラエティーあふれるコンテンツに驚きました。私はまだ投資経験がないのですが、そうした初心者の方だけにとどまらず、チャートの読み方など上級者にも役立つ情報が盛りだくさんですよね。
このコーナーではその中でも注目していただきたい記事をピックアップして、内容をコンパクトにご紹介していきます。さっそくですが、今回はどんなテーマについて教えていただけるのでしょうか。
齋藤さん
株主優待はよく耳にすることがありますね。株主優待券を片手に、自転車で店舗を駆け巡って優待券を有効に活用されていらっしゃる桐谷さんもテレビなどで人気ですよね。私も利用してみたいと思うのですが、具体的にはどのような制度なのでしょうか。
横山
株主優待とは企業が株主に対して提供するプレゼントのことです。優待の内容は自社製品や自社サービスの優待券などが多いですが、お米や図書カード、地域の名産品といったものを配る企業もあります。最近では種類も豊富になってきていまして、他では手に入らない株主限定商品やイベントなども用意されています。企業によっては、保有する株数や期間によって、優待の内容や量を変えているケースもあるので、中身を吟味していただければと思います。現在は約1500社の企業が導入しており、優待目当てに投資される方もいらっしゃるほどです。
齋藤さん
非常にお得な制度なんですね。ぜひ私も投資する際には内容をチェックしてみたいと思います。先ほど「権利確定日」という言葉がでましたが、優待をいただくための注意点などはあるのでしょうか?
横山
はい。株主優待をもらうためには、権利確定日と呼ばれる日に、必要な株式数を保有している必要があります。たとえば8月ですと、8月31日が権利確定日となっている企業がほとんどです。そうすると、株式の取得には2営業日かかりますので、27日中に株を買う必要があります。ちなみに日興フロッギーでは、さらに2営業日前の25日中に株を買う必要があります。少しややこしいですが、慣れてくれば、カレンダーを見ながら自分でも判断できるようになると思います。
齋藤さん
株を買うタイミングを考慮しなければならないということですね。さて、ここからは8月に権利確定日を迎える優待銘柄の中で、代表的な企業を教えていただけないでしょうか。
横山
8月は買い物や外食がお得になる株主優待がそろっています。日興フロッギーの記事では10社を取り上げました。
その中でも今回の放送では、「
セイヒョー
」、「
コメダホールディングス
」、「
カネ美食品
」、「
スタジオアリス
」、「
クリエイト・レストランツ・ホールディングス
」の5社をご紹介したいと思います。
齋藤さん
なじみのある会社もありますね。
まずセイヒョーですが、会社名からして冷たいモノを扱っている企業でしょうか。
横山
そうです。新潟県に地盤を置く創立100年以上の歴史ある会社です。大型冷凍倉庫での保管業務に加え、アイスバーやカップアイス、新潟の郷土菓子で知られる笹団子などを製造販売しています。
齋藤さん
こんなに暑いと業績も好調なんでしょうか。
横山
今年度はアイスクリーム製品の販売が好調で、2ケタの増益見込みとなっています。株主優待も充実していまして、100株以上で3000円相当、500株以上で5000円相当の自社製品詰め合わせがもらえます。アイスクリームなどが中心で、昨年の100株保有時はアイスバー9本に加えて冷凍の笹団子が20個と、ボリュームたっぷりの内容でした。
齋藤さん
お話を伺っているだけで、早速食べたくなってきましたね笑
一方、コメダホールディングスは、あの町中でよく見かける「コメダコーヒー」のコメダですか?
横山
はい。コーヒーを頼むと豆菓子がついてくるあのコメダです。株主優待は「コメダ珈琲店」や「おかげ庵」など、運営する店舗で利用できる専用電子マネーの「KOMECA」です。8月と2月に100株以上持っていることでそれぞれ一律1000円分がもらえます。長期保有優遇制度もあり、300株以上を3年以上継続した場合には、2月のみ1000円分のKOMECAが追加でチャージされたりもします。実は私もこのコメダの優待を先日初めてもらいまして、緊急事態宣言が明けたら、ボリュームたっぷりの「みそカツパン」を食べに行きたいなーと思っているところなんですよね。
齋藤さん
コーヒーなんか特に美味しいですよね~。名古屋に行ったときに、本店でモーニングもしたことがあります!次の「カネ美食品」はどのような会社でしょうか。
横山
調理済みの食品を家庭で味わう「中食(なかしょく)」に関わる事業を手掛けています。駅ビルなどにお惣菜の店を展開していたり、ファミリーマートなどコンビニ向けにお惣菜を提供しているんです。
株主優待は欲しい商品を選べる人気のカタログギフト形式で、8月と2月に100株以上で3000円相当、300株以上で5000円相当、1000株以上で1万円相当の「セレクトグルメ配達便」がもらえます。前回の100株保有の時には、煮魚焼き魚ギフトセットやジュース詰め合わせなど、魅力的な商品がそろっていました。
齋藤さん
企業の製品だけでなく、自分でいろいろ選べるというのはなんかお得に感じてしまいますね。
次のスタジオアリスは私も知っています。確か子ども向けの写真スタジオですよね。
横山
仰るとおりです。優待内容はスタジオで実際に写真がとれる株主写真撮影券となります。100株以上で1枚、500株以上で2枚などのように、株数に応じて撮影券の枚数が増えていきます。お子様がいらっしゃって、記念写真を毎年撮影される方は検討してみてもいいかもしれませんね。ご夫婦での利用も可能ですので、結婚記念日に1枚、なんてのも素敵ですよね。
齋藤さん
最後のクリエイト・レストランツ・ホールディングスは文字通り飲食店の経営でしょうか。
横山
そうです。齋藤さん、つけめん「TETSU」や「磯丸水産」って知っていますか。
齋藤さん
あ、知っています!TETSUは地元にあって、よく行っていますね。
横山
おー!そうなんですね。実はそのお店をまとめて運営しているのがこのクリエイト・レストランツ・ホールディングスという会社なんです。優待内容はこうしたグループ各社で利用できる優待券で、8月と2月に100株以上で2000円分、200株以上で4000円分と、こちらも株数に応じて優待内容が充実していきます。1枚500円分の券なので、少額から使えるのが便利です。400株以上を1年以上継続保有した場合には、保有株数に応じて優待券が追加されます。
齋藤さん
なるほど。新型コロナウイルスが落ち着いて気軽に外食できるようになったら、使用機会も増えそうですね。一つ不安なのが、優待内容が充実していても、肝心の株価が下がってしまうと元も子もないような気がします。今回取り上げていただいた企業の業績や株価動向を教えていただけますか。
横山
そうですね、たとえばコメダHDですが、7月14日に発表した3~5月期の決算は、なんと売上収益が前年同期の39%増、純利益が2.2倍と好調でした。株価は一時大きく上昇しましたが、足元の国内の新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて、客足が鈍るのではという懸念などから、その後は頭打ちの状況が続いています。
スタジオアリスなども同じですね。3―5月の業績は回復してきてはいるものの、足元の感染拡大などから再び業績が落ち込むのではないかという見方が出てきており、7月12日の決算発表以降、上値が限定的な状況がつづいています。
齋藤さん
なるほど、業績が良くても、再び外出が難しい状況になってくると、すぐに株価は反応するんですね。
横山
でも見方を変えれば、株主優待が欲しい人にとっては今から買う分には安く買えますのでチャンスともいえます。もちろん会社がつぶれてしまうと元も子もないですが、そこまでではないと判断するならば、優待をきっかけに投資を検討してみるのも手だと思います。
齋藤さん
たしかに、自分が投資する目的によってはアリかもしれませんね。投資する際に注目していきたいと思います。本日ご紹介した記事を掲載している「日興フロッギー」のサイトはチャプター横のリンクからご覧ください。この放送ではご紹介できなかった優待銘柄も掲載しております。
横山さん、本日はありがとうございました。
横山
ありがとうございました!