コンタクトレンズ専門店「アイシティ」や、医療用内視鏡、半導体製造に欠かせないマスクブランクスなどを手がけるHOYA。同社が「白内障用眼内レンズ」の一種である「軟性眼内レンズ」を製造開始した2001年10月から、毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は284万円になっています(2021年9月30日始値ベース)。
最高で314万円
「 HOYA 」は4つの事業を主軸として展開しています。メガネレンズなどの「ヘルスケア」事業、医療用内視鏡を手がける「メディカル」事業、半導体用ブランクスなどの「エレクトロニクス」事業、光学ガラスなどの「映像」事業です。
中でも、コンタクトレンズ小売や白内障用眼内レンズ、半導体マスクブランクスなど複数の分野で、世界・国内トップシェアを握っています。
そのHOYAを国内トップシェア「白内障用眼内レンズ」の一種である「軟性眼内レンズ」を製造開始した2001年10月から、毎日100円つみたてていたら、最高で314万円に達していました。
つみたて評価額は最高で642%に!
また、つみたて額に対する評価額の倍率をみると、最高で642%に達していました。
白内障手術は国内で年間約100万件にも上り、身近な目の手術の1つでもあります。同社が手がける眼内レンズとは、白内障手術で濁った水晶体の代わりに眼の中に挿入する人工のレンズのことを指します。
極小の切開(1.8mm)で挿入できるフォルダブルソフトレンズ(折りたたんで眼内に入れるレンズ)と、その手術器具(インジェクター)などをHOYAは製造・開発しており、多くの白内障患者をサポートしている企業の1つと言えますね。
ニッチ・トップシェア企業に着目
この眼内レンズに限らず、人々のニーズが底堅いニッチな分野において、トップシェアを握っている企業は数多く存在しています。シェアが高いということは、価格決定力も強く、高収益を生み出しやすい環境にあると言えます。
もちろんなかなかそうした分野を見極めて技術を磨き続けることは容易ではありません。ただ、つみたて投資を考える際は、ぜひとも高シェアで技術力を持った企業も選択肢の1つとして検討してみてもよいかもしれません。