2つの追い風吹くイタリアン関連企業

声で聴く日興フロッギー withヤングニッケイ/ 齋藤 有紗日興フロッギー編集部

音声プラットフォーム「Voicy」で、ヤング日経と日興フロッギーがコラボレーション! 今週は、「2つの追い風吹くイタリアン関連企業」について解説します。

齋藤さん

毎週土曜日にお届けするコーナー「週末インベスター!5分でわかる投資アイデア」。記事から株が買える投資サービス「日興フロッギー」の編集部に、投資の基礎知識や注目の投資アイデアを聞いていきます。
お越しいただいたのは日興フロッギー編集長の横山 敦史さんです。よろしくお願いします。

横山

よろしくおねがいします。

齋藤さん

このコーナーでは、横山さんと一緒に、毎週土曜日にヤング層が注目するような話題をご紹介していきます。改めて「日興フロッギー」について詳しく教えていただけますか?

横山

「日興フロッギー」はSMBC日興証券が運営する「記事を読んで、気になる会社を見つけたら、そのまま買える」投資サービスです。東証に上場する個別株やETFなど約3700銘柄を、どれも100円から金額指定で買うことができます。「まずお小遣い程度から始めてみたい」という方は、ぜひお試しいただければと思います。また、当社のダイレクトコースなら、dポイントでも100ポイントから株を買うことができます。ポイントを消費する先に迷っている方は、これを機会に始めてみてはいかがでしょうか。

齋藤さん

ありがとうございます。さて、本日のテーマはなんでしょうか。

横山

今回のテーマは「需要増と小麦値上げが追い風!? イタリアン関連企業」です。
もう過ぎてしまいましたが、10月25日は「世界パスタデー」でした。斎藤さんはご存じですか。

「需要UPと小麦の値上げが追い風!? イタリアン関連企業」を読む

齋藤さん

いえ、知りませんでした。パスタは私も大好きなんですが…。

横山

コロナ禍の外出自粛で様々な食品で巣ごもり需要が増えました。パスタも需要が伸びた商品の1つです。
一方で原料の小麦価格が世界的に上昇しており、日本でも政府が輸入して製粉会社に売り渡す価格が10月から平均19%上がりました。12年ぶりの高値となっています。
製粉会社は原料値上がりを受けてパスタなどの値上げが相次いでいます。
小麦粉を使うパスタをはじめパン、うどんといった製品の値上げは家庭には打撃となりますが、原料価格の上昇を製品価格に転嫁できる企業にとっては追い風になるかもしれません。今回は小麦の需要増や値上げで恩恵を受けそうなイタリアン関連企業を紹介します。

齋藤さん

イタリアン関連企業とはどんな企業があるのでしょうか。

横山

今回は5社を取り上げました。
まず「 日清製粉グループ本社 」です。12月20日納品分から業務用小麦粉を値上げすると先日発表しました。先ほども申し上げた、政府の売り渡し価格の引き上げを反映させたもので値上げは今年2回目です。

齋藤さん

小麦粉が高くなると消費が減りそうな気がします。それでも販売価格にコスト上昇分を転嫁できているということでしょうか。

横山

そうですね。これまでのところは順調に値上げできているようです。日清製粉グループの22年3月期第1四半期の製粉事業の営業利益は前年同期に比べおよそ3倍になっています。コスト上昇分をきちんと販売価格にも転嫁できて、需要も減っていないようです。

齋藤さん

2つ目の企業はどこでしょうか。

横山

マヨネーズやドレッシングで国内首位の「 キユーピー 」です。

齋藤さん

私もよくキユーピーの製品を使っています。マヨネーズの原料の食用油も高くなっていて、7月から値上げしたニュースを日経電子版でみました。
パスタソースも有名ですね。

横山

そうですね。パスタソースに加えて9月にパスタ以外の料理にも使える「レシピひろがるパスタソース」を新発売しました。
3つ目の企業は齋藤さんもよくご存知の「 サイゼリヤ 」です。

齋藤さん

よく行きます。安くて美味しいイタリアンが楽しめますね。

横山

コロナ禍で時短営業を強いられるなど苦戦していましたが、緊急事態宣言も解除され、各地で酒類提供も可能になり、回復が見込まれます。2022年8月期の営業損益も70億円の黒字を見込んでいます。3期ぶりの営業黒字となります。
8月上旬に2400円前後だった株価も、足元では3000円 程度まで上昇しました。

齋藤さん

4社目の「 ピエトロ 」もドレッシングの会社ですね。

横山

パスタ料理がメインのレストランやドレッシングなどを展開しています。パスタ関連のカテゴリーは売上高が1.5倍の30億円を目標に商品拡大を予定しています。
最後は「 丸紅 」です。小麦など穀物の取扱量が総合商社トップです。2022年3月期第1四半期の純利益は四半期ベースで最高益となっています。

齋藤さん

長かった自粛が終わって、今後は巣ごもり消費から外食需要も増えそうですね。

横山

先ほど説明しましたサイゼリヤに限らず外食業界はコロナ禍が明ければ最悪期を脱するとみられています。株価の割安感の強い企業も多いので、今後の需要増をうまく取り込める企業に注目してみてはいかがでしょうか。

齋藤さん

ありがとうございました。大変参考になりました。
本日ご紹介した記事を掲載している「日興フロッギー」のサイトはチャプター横のリンクからご覧ください。そして実は、横山さんとお届けしてきた「週末インベスター!5分でわかる投資アイデア」は、今回の放送が最後となります。最後に一言、いただいてもよいでしょうか。

横山

はい、約3か月間、リスナーの皆様ありがとうございました。日興フロッギーの記事を中心に、様々な企業やちょっとした投資の始め方のコツなどをお伝えしてきました。少しでも「これなら私も投資が始められるかも」「この企業を応援してみたいな」と思っていただけたら、幸いです。そしてそれはもう投資家の仲間入りです。あとは実践あるのみですので、みなさんぜひ投資にチャレンジしてみてください。

齋藤さん

本当に私も毎回発見ばかりで勉強になりましたし、実際に投資を始めることができました。横山さん、本当にありがとうございました。

横山

ありがとうございました!