相場に影響を与えそうなイベントを事前に把握しておくことは、投資のキホンでもあります。2022年の注目スケジュールをチェックして、明日からの株式投資に備えましょう!
2022年の4大注目スケジュール
注目②成人年齢が18歳に引き下げ
注目③FIFAワールドカップ
注目④メタバース
注目①Go To トラベル再開
足元では日本のコロナウイルス感染拡大状況が落ち着いていることから、早ければ2022年1月下旬にも「Go To トラベル事業」の再開が見込まれています。
Go To トラベル事業が再開されれば、鉄道大手の「 JR東日本 」や「 JR東海 」、航空大手の「 ANAホールディングス 」や「 日本航空 」、さらに羽田空港ビルの賃貸管理を行う「 日本空港ビルデング 」、オンラインで旅行商品の販売などを手がける「 エアトリ 」、宿泊施設を展開する「 共立メンテナンス 」などへ、まさに追い風が吹きそうです。
また、2022年4月には「 オリエンタルランド 」の手がける「トイストーリーホテル」が千葉県舞浜市に、同年秋頃には「ジブリパーク」が愛知県の愛・地球博記念公園にオープンする予定です。こうしたレジャー施設の需要増にも注目です。
注目②成人年齢が18歳に引き下げ
2022年4月1日に民法が改正され、約140年ぶりに日本の成人年齢が18歳に引き下げられます。これにより、18歳以上であれば親の同意がなくても契約や結婚ができるようになります。
他にも親の同意なくできることとして、自動車保険の加入や証券口座の開設などが挙げられます。損保大手の「 東京海上HD 」や証券最大手の「 野村HD 」などの金融機関では、若年層へのアプローチに力を入れていくことが予想されます。
そのほか、資格取得の専門教育大手「 TAC 」などのニーズも高まるかもしれません。
ちなみに高校の家庭科では、2022年度から金融教育が必修になります。これまでの金融にまつわる知識としては預貯金を中心とした家計管理に重点が置かれていました。
一方、新しい指導要領では資産形成の視点から株式や債券、投資信託など金融商品の特徴について学んでいくことになります。
家計における金融資産の構成は、54%近くが現金・預金になっている日本。投資大国アメリカのように、貯蓄から投資へと、若年層から、お金に対する意識が変わっていくかもしれませんね。
注目③FIFAワールドカップ
11月21日(月)に開幕するFIFAワールドカップ・カタール大会。前回のロシア大会で、日本は初のベスト8入りを目指しベルギーと対戦するも、2−3で惜敗。
平日未明の時間帯にも関わらず平均視聴率は30.8%を記録し、日本中が勝敗のゆくえに釘付けになりました。
今大会のアジア最終予選は2022年3月29日(火)までの予定ですが、まずは日本が無事に予選を通過できるよう、注目したいですね。
関連銘柄としては、サッカー日本代表オフィシャルパートナーの「 キリンHD 」や、パブリックビューイングができるようになるかもしれない英国風のパブチェーンを展開する「 ハブ 」などが挙げられます。
注目④メタバース
具体的なスケジュールは未定ですが、2022年の株式市場で注目を集めそうなキーワードのひとつが「メタバース」です。
メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間のこと。10月に米企業のフェイスブックが社名を変更し「メタバース企業になる」と宣言したことで話題になりましたが、メタバース構築を目指す動きは日本でも加速しています。
たとえば、今後2~3年で100億円規模のメタバース事業への投資を行うと発表した「 グリー 」や、ゴーグルなどAR・VR関連製品向けの光学薄膜成膜装置を手がける「 オプトラン 」。
他にも、写真からメタバース上にリアルな自分のアバター(分身)を自動生成するサービスを開発した「 凸版印刷 」など、さまざまな業種がメタバース市場への参入に意気込みを見せています。
「 任天堂 」が手がける「あつまれ どうぶつの森」や、「 ソニーグループ 」が出資する米企業が手がける「フォートナイト」など、すでに仮想空間で遊べるゲームは増えてきています。
今後、画像技術やコンパクトなハードウェア開発、法整備などが進めば、ビジネスの場でも活用が広がるかもしれません。
2028年には100兆円規模に膨らむとも期待されるメタバース市場。中長期的な視野で成長を見守りたいですね。
2022年のスケジュールから投資アイディアを見つけよう!
2022年の4大注目スケジュールを見てきました。ざっくりでも良いので、1年間の重要と思われる節目やニュースをメモしておきましょう。
そうすれば、たくさんあるニュースの中から、大きく業績を左右しそうな重要なニュースだけに注目することができるようになりますよ。