ラーメンや寿司など美味しいが豊作!　4月優待10選

4月の株主優待は全29銘柄で、1年の中でも数は少なめ。でも、ラーメンや寿司など外食が楽しめる優待券や自社商品の食品・飲料がもらえる銘柄など、「美味しい優待」揃いです。その中から、缶入り飲料がもらえる「伊藤園」、回転寿司で人気の「くら寿司」などとっておきの10銘柄をご紹介します!

100株で美容グッズが5000円割引に【ヤーマン】

美顔器「メディリフト」や光美容器の「レイボーテ」シリーズなどの美容機器や、ミネラルと天然由来成分中心で作られた化粧品「オンリーミネラル」シリーズなどを手掛けて人気の「 ヤーマン 」。

2022年4月期は、新たに投入したスカルプケアの「ミーゼ」シリーズが好調のほか、海外部門では中国の売上げが拡大中です。3月11日には期初の会社計画の上方修正を発表。通期の会社計画は2ケタの増収増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で5000円分、500株以上で1万4000円分の株主優待割引券です。優待割引券は、自社の直販サイト「ヤーマンオンラインストア」で利用可能です。「割引券」という名称ですが優待割引券のみでの支払いもOK。オンラインストアには、5000円以下で買える商品もたくさんありますよ。

また、3段階の長期保有優遇制度を設けていて、例えば100株以上の場合は、1年以上の継続保有で7000円分に、2年以上で1万円分に、5年以上ならなんと1万3000円分に優待内容がアップします。

家系ラーメン、どれでも選べる!【ギフトHD】

2021年に持株会社体制になり、今年3月1日には商号を変更した「 ギフトHD 」。「横浜家系」の「町田商店」をはじめとするラーメン店の運営が主力事業で、他ブランドも合わせた直営・業務委託店は全156店舗です。また、ラーメン店のプロデュース事業も手掛けていて、プロデュースした店舗は国内外で478店舗を数えます(いずれも2022年1月末時点)。

2022年10月期は、直営店事業とプロデュース事業の両部門とも堅調に推移していて、通期の会社計画は2ケタの増収増益の見込みです。また、前期比5円の増配も予定しています。

株主優待は、100株以上で2枚、200株以上で3枚の食事優待券です。券売機にある商品なら、どれを食べてもOK。前回2021年10月権利分から、スマホで使える電子チケットに切り替わっています。

「町田商店」や「豚山」など各ブランドの国内直営店で利用OK。たとえば「町田商店」で最も値段の高いネギチャーシューメン(1150円)も食べられますよ(※店舗によって価格が異なる場合があります)。また、電子チケット化によって離れた場所の友人などに優待券を贈ることもできるようになりました。

レトロ喫茶でサイフォン珈琲を【東和フードサービス】

首都圏の1都3県でカフェやレストランを展開している「 東和フードサービス 」。具体的なブランドは、「椿屋珈琲」や「ダッキーダック」「イタリアンダイニングDoNA」などで、株主優待ではこれらの店舗で利用できる優待食事券がもらえます。店舗数は全109店(2022年2月末時点)。

2022年2月期は、10月以降既存店売上高が前年同期比を上回って推移するなど回復基調で、またアフターコロナを見据えて物販事業にも注力中です。通期の会社計画は、2ケタの増収かつ黒字転換を見込んでいます。

詳しい優待内容は、保有株数に応じた500円分の優待食事券を年2回。100株以上で3枚(4月)・2枚(10月)、200株以上で4枚(4月)・3枚(10月)、400株以上で7枚、800株以上で14枚、2400株以上で24枚、4000株以上は一律で36枚となっています。

お店がある地域は限られますが、優待券の代わりに自社製品の詰め合わせも選択OK。ちなみに、前回10月の100株保有時の自社製品は「椿屋珈琲ドリップバッグ」で、保有株数が増えると焼き菓子などが追加されます。

お茶に珈琲、野菜飲料など自社商品がたっぶり【伊藤園】

1980年代に世界で初めて缶入りウーロン茶や缶入りの緑茶飲料を開発・発売するなど、缶入りお茶飲料でパイオニア的存在の「 伊藤園 」。無糖茶飲料の国内販売ではシェア1位です。また、子会社のタリーズコーヒージャパンを通じて飲食関連事業も展開しています。

2022年4月期は、主力のリーフ・ドリンク関連事業で認知機能の精度を高める機能性表示食品の「お〜いお茶 濃お抹茶」などが好調のほか、前期は赤字だった飲食関連事業も復調に転じています。通期の会社計画は、2ケタの増益を見込みとなっています。

株主優待は、100株以上で1500円相当、1000株で3000円相当の自社商品詰め合わせ。内容は毎年変わりますが、昨年の100株保有の場合は缶入りのお茶や烏龍茶、タリーズブランドの缶コーヒー、紙パックの野菜飲料など全12品でした。

さらに、保有株数に応じて自社商品の割引購入が受けられる通販パンフレットも届きます。優待品の配送は7月下旬から8月上旬にかけて。暑くなる時期に飲料品が届くのはありがたいですね!

チョコにナッツ、クッキーなど充実おやつ【正栄食品工業】

「 正栄食品工業 」は食品・食材の専門商社です。世界各国から輸入した乳製品や製菓材料、乾燥果実、ナッツ類などを自社工場で生産加工し、製菓・製パン業などの企業に販売しているほか、菓子類やナッツ類などの小売り向け商品の製造・販売も手掛けています。

2022年10月期は、前期まで進めてきた新工場建設などの大型設備投資が完了。工場がフル稼働できる体制で、付加価値の向上を図っていくとしています。第1四半期時点では国内でマカデミアナッツやアーモンドなどのナッツ類、また製菓原材料の販売が好調です。通期の会社計画は増収増益を見込んでいます。

優待内容は、100株以上で自社商品の詰め合わせです。内容は毎回少しずつ変わりますが、前回(2021年10月)は低糖質ミルクチョコレートやピーナッツチョコなどのチョコレート菓子にナッツ類、クッキー類にマロングラッセまでたっぷり17品がもらえました。

優待品の金額は公表されていませんが、バラエティに富んだ内容で、ボリュームも満点!　おやつは当分困らないですみそうですね。

「ステーキのあさくま」などで使える食事券8000円分【テンポスHD】

「 テンポスHD 」は、業務用厨房機器などの販売や飲食店の開業支援を行う「テンポスバスターズ」が中核の持株会社です。物販事業のほか、通販サイトや内装設計などを行う情報・サービス事業、「ステーキのあさくま」などを運営する飲食事業も展開しています。

2022年4月期は情報・サービス事業はやや苦戦していますが、主力の物販事業は経済回復を見越した新店舗需要や助成金を活用した厨房機器の入れ替え需要などにより好調に推移。通期の会社計画は、増収かつ大幅な増益を見込んでいます。

優待内容は、100株以上で1000円分の株主優待食事券を8枚、合計8000円分がもらえます。子会社が運営する「ステーキのあさくま」や「厳選もつ酒場エビス参」などに加えて、北海道から沖縄まで全国各地の協力企業の飲食店でも利用可能です。

また、「あさくまのハンバーグ」をはじめ全国のグルメ商品を扱っている通販サイト「あさくまファーム」でも使えるので、お店が近くにないという人でも安心して使えますよ。

ティータイムを彩る特選洋菓子【アイ・ケイ・ケイHD】

「 アイ・ケイ・ケイHD 」は、九州を中心にゲストハウス型ウェディング施設を展開する「アイ・ケイ・ケイ」をはじめ、介護事業の「アイケア」、食品事業の「明徳庵」などの企業を抱える持株会社です。昨年11月に現在の体制へと移行しました。

主力の婚礼事業はコロナ禍の影響を大きく受けましたが、2022年10月期は過去最高の施行組数が見込まれていて、通期の会社計画では黒字転換を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で1500円相当、1000株以上で3000円相当の自社特選菓子です。内容は毎年変わりますが、毎回ティータイムを優雅に彩ってくれそうなお菓子がもらえます。

例えば昨年の100株保有時は、バームクーヘンとクッキー、マドレーヌの詰め合わせでした。また、5000株以上の場合はお菓子や自社ブランド商品など5000円相当の特選ギフトがもらえます。

さらに、100株以上で一律3枚のレストラン優待券も。優待券は、東京や大阪、広島、福岡など全国13ヵ所のレストランで、食事代金の割引またはドリンクサービスに利用可能です(レストランごとに利用できるサービスは異なります)。

新制度・電子チケットなら2500円さらにお得!【くら寿司】

「安心・美味しい・安い」がコンセプトの回転寿司チェーン「 くら寿司 」。創業当時から、化学調味料や人工保存料などは一切使っていません。また、コロナ禍で非接触型のサービスを推進していて、セルフ会計やセルフレジを全店で設置済みです。店舗はすべて直営で、「無添蔵」「くら天然魚市場」を含む店舗数は国内外合わせて全579店(2022年1月末時点)。

2022年10月期の第1四半期は、国内の既存店売上高がコロナ禍前を上回るなど好調に推移していて、通期の会社計画は2ケタの増収増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で2500円分、200株以上で5000円分、400株以上で1万円分、1000株以上で2万円分の株主優待割引券です。国内の「くら寿司」と「無添蔵」の全店で、税込1000円分の利用ごとに500円分が使用可能です。

なお、今回から優待券が電子チケットに切り替わりますが、希望すれば従来どおり紙での発行も可能です。ただし、電子チケットを選ぶと100株以上で一律2500円分の優待割引券が追加されるので、電子チケットのほうがかなりお得と言えそうです。

優待でビットコインがもらえる!【ギグワークス】

さまざまなスキルを持つ登録フリーランスと、企業からの業務案件を結びつけることで、新たな価値創造に貢献している「 ギグワークス 」。

ITに詳しい登録ギグワーカーに仕事を提供するオンデマンドエコノミー事業のほか、システム開発を行うシステムソリューション事業、レンタルオフィスを運営するシェアリングエコノミー事業を展開しています。

働き方の多様化が進むことは同社にとっては追い風であり、2022年10月期の会社計画は2ケタの増収増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で①1000円分の「こども商品券」、②1000円相当分のビットコイン(仮想通貨)、③1000円分の公益財団法人への寄付のいずれか1つを選ぶ方式です。

「こども商品券」は、全国のデパートや玩具店などで幅広く使えます。レジャー施設やタクシーでも使えるので、子供がいない人でも活用できるのもメリット。また、ビットコインは権利確定日の価格で1000円相当分がもらえます。「仮想通貨をちょっと試してみたい」という人にもおすすめと言えるかもしれませんね。

【500株以上】備蓄用、常飲用に!　北アルプス天然水【トーエル】

神奈川県が地盤の「 トーエル 」は、生活に密着したライフラインを提供する企業です。具体的には、LPガスを輸入・販売するエネルギー事業と、日本の北アルプスとハワイに水源を確保して国内外に高品質の飲料水を販売するウォーター事業の2事業を展開。

ガスや水を顧客に届ける物流ネットワークにも強みを持っています。また、LPガスと水に電気と通信も加えた「TOELLライフラインパッケージ」の販売にも注力中です。

2022年4月期は、LPガスの輸入価格高騰の影響はあるものの、ウォーター事業では家庭用需要が伸びていて、通期の会社計画は増収増益を見込んでいます。

優待内容は、500株以上で1500円相当、1000株以上で3000円相当の自社取扱商品です。具体的には北アルプスの天然水を使用したペットボトル入りピュアウォーターなどで、たとえば前回10月の500株保有の場合は、280ml入りのピュアウォーター8本と2022年のカレンダーのセットでした。株主優待の取得が目的のときは、必ず500株以上を取得してくださいね。

いかがでしたか?　グルメ系を中心に魅力あふれる銘柄が充実している4月の株主優待。新年度こそ、優待投資にチャレンジしてみたいという方は、この機会にぜひ検討してみては?