少子高齢化が進み、またコロナ禍の今、企業の生産現場では人手不足や感染症リスクに負けない生産体制をつくることが求められています。今回はそんな生産体制強化のカギを握るロボット関連企業をご紹介します。
内外で生産年齢人口減少が加速
一般的に、生産活動の中心にいる人たちの年齢は15歳から59歳とされ、その年齢に該当する人たちの層は「生産年齢人口」と言われています。
日本の「生産年齢人口」は1990年をピークに減少しており、まさに少子高齢化社会にあることを示しています。そして、かつて著しい経済成長を遂げていた中国も、すでに生産年齢人口が減少に転じたと言われています。
根強いニーズが期待される「FA関連」
生産年齢人口の減少に対してカギをにぎるものの一つとして、生産の自動化が挙げられます。特に工場における生産の自動化は「FA」=ファクトリーオートメーションと言われます。具体的には人に代わって動く「ロボット」や、機械の動きをコントロールする「制御機器」などが活躍します。
ロボットや制御機器などFA機器の生産コストの低下が進み、人件費よりも割安になってくると、生産現場への機器の導入は加速します。
ロボットの出荷金額をみると、国内向けでは生産年齢人口がピークに向かう1990年にかけて成長しました。一方、輸出向けでは、生産年齢人口が減少に転じたとみられる中国を中心とした新興国向けに伸びています。
貿易摩擦の激化や新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化は、企業にとって設備投資を見送る要因となる側面もあります。一方で、生産の停滞を解決するためには生産の自動化は避けることはできず、FA関連機器には根強い需要増が続くと見込まれます。
生産の自動化をサポートする頼もしい企業
ロボットは、溶接、塗装、組立、運搬・移動などを人に代わって行います。また制御機器はロボットの部品にもなる一方、コンピュータ、コントローラ、センサーなど多くの製品があり、工場の生産ラインに導入されて自動化を実現しています。
そういった幅広い部品や製品に対して、日本の企業は、高い生産技術やノウハウを蓄積してます。今後も需要が拡大していくと思われる関連企業に注目してみてはいかがでしょうか。
SMC
ローツェ
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