あらゆる決済手段に対応! GMOフィナンシャルゲート

ここが狙い目! 日興ストラテジー・セレクション/ 日興フロッギー編集部岡田 丈

今の社会動向や投資環境をもとにホットな銘柄を毎月選定している「日興ストラテジー・セレクション」。4月号では対面キャッシュレス決済代行事業を展開する「GMOフィナンシャルゲート」が新たに仲間入りしました! 早速、GMOフィナンシャルゲートの投資ポイントをチェックして、これからの銘柄選びの参考にしてみましょう。

キャッシュレス普及 影の主役「GMOフィナンシャルゲート」

3月21日に、まん延防止等重点措置が全面解除されました。お出かけ、外食、ショッピングなどを楽しむ機会が増えてくるでしょう。しかし、ヒトやモノとの接触を必要最低限に抑えるなど、まだまだ気を緩めることはできません。

こういった状況のなか、安心・安全な消費行動や、事業者の販売活動のために活躍してくれているのが、今回仲間入りした「 GMOフィナンシャルゲート 」です

キャッシュレス決済代行をワンストップで提供

同社はリアル店舗や自動販売機、セルフレジ向け決済端末といった対面分野で、キャッシュレスの決済代行事業を展開しています。主にEコマース(電子商取引)向けのキャッシュレス決済代行事業などを展開する「 GMOペイメントゲートウェイ 」の子会社で、親子企業で事業領域を分けています。

キャッシュレス決済の現場では、支払いをする人がクレジットカードなどを端末に挿入したり、スマホをかざすことなどで決済が完了します。同社はこの決済端末を設置している加盟店(小売店などの事業者)と決済事業者(カード会社など)の間で必要な決済業務を代行しています。

同社の強みは、端末の販売・設置から、決済に関わる全ての業務をワンストップで提供していることです。これによって、端末販売・開発受託時の「イニシャル」、端末稼働台数や決済処理件数・金額に応じて得られる「ストック」「フィー」「スプレッド」といった4種類の売上をあげています。

新世代型決済プラットフォーム「stera」で連続増益へ

なかでも期待がかかるのが、新世代型決済プラットフォーム「stera」(ステラ)です。steraは三井住友カード、GMOペイメントゲートウェイ、Visaが共同で構築した決済プラットフォームで、同社はリアル店舗向け端末販売および決済センター(決済データを処理するセンター)運営を担っています。

この端末は、あらゆるキャッシュレス決済手段に1台で対応できるため店頭に置きやすく、業務効率面や安心・安全面で加盟店にとっての導入メリットを数多く備えています。

steraの売上は、2020年9月第4四半期(7~9月)の販売開始後から現在に至るまで、同社のイニシャル売上高にも寄与しています。2021年9月期第1四半期(10~12月)から2022年9月期第1四半期のイニシャル売上高平均(四半期ベース)は13億2400万円。端末販売前の2020年9月第1四半期から第4四半期の平均は5億5900万円ですから、約2.4倍の勢いです。

キャッシュレス市場の成長に伴い、steraの飛躍的な普及が期待され、業績も拡大する見通しです。市場予想では、2022年9月期の営業利益は7億7500万円(前期比31.6%増)、2023年9月期は10億500万円(29.7%増)と連続で3割の増益を見込んでいます。steraを成長ドライバーとした同社の今後の業績成長を楽しみにしたいですね。

安全、安心、便利なキャッシュレス化を支援!

対面キャッシュレス決済代行事業を展開している「GMOフィナンシャルゲート」。コロナ禍が落ち着き人の流れが回復するなか、リアル店舗や自動販売機、セルフレジなどでキャッシュレスが更に進むことが予想されます。そんななか、同社は新世代型決済プラットフォーム「stera」に牽引され引き続き業績拡大が期待されます。安全・安心・便利な消費活動のために活躍し続ける同社を応援したいですね。