5月は「カタログギフト」がアツイ!　優待10選

5月の株主優待は全部で34銘柄。欲しい商品を選べるカタログギフトの優待が充実しているほか、買い物や外食がお得に楽しめる優待券がもらえる銘柄もあります。その中から、カタログギフトで人気の「サカタのタネ」、今回から優待を拡充した「ブックオフグループHD」など選りすぐりの10銘柄をお届けします!

下関のふぐなど西日本の味覚を満喫!【東武住販】

山口県と福岡県を中心に、不動産の売買・仲介事業を手がけている「 東武住販 」。「エコモデル創造業」を掲げていて、中古住宅を仕入れてリフォームにより再生、流通させる事業に強みがあります。また、不動産賃貸事業や保険代理店事業、介護用品のレンタルや物品販売を手がける介護福祉事業なども展開しています。

2022年5月期は、主力の不動産売買事業がやや低調な一方で、賃貸仲介件数の増加により不動産賃貸事業については好調に推移しています。

優待内容は、100株以上で1000円相当、1000株以上で2000円相当の自社営業エリアにゆかりの食品です。

長期保有優遇制度もあり、3年以上継続して保有した場合は、優待金額が100株以上は2000円相当、1000株以上は3000円相当にそれぞれ増額されます。

ちなみに前回の100株保有時の優待は、同社の本社がある下関名物のふぐを使った「ふく茶漬け5袋入り」と、「雲丹ふりかけ」の詰め合わせでした。同社の事業所は山口県以外に、福岡や佐賀、広島、大分、熊本にもあるので、今回の優待品も楽しみですね!

花を育てる楽しさも選べるカタログ【サカタのタネ】

国内トップの種苗メーカーとして知られる「 サカタのタネ 」。社名にもなっている「種」を筆頭に、苗木、球根、農園芸用品などを幅広く生産・販売していて、病気に強い野菜などニーズに応える商品開発力にも定評があります。

2022年5月期は、国内外で野菜種子や花種子の販売が好調に推移していることなどから期初の会社計画を上方修正。今期からの新しい会計基準を適用しても、前期比で増収かつ増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で複数の商品から欲しいものが選べるカタログギフトタイプ。ただし、100株以上、300株以上、1000株以上で内容が異なります。

たとえば、昨年の選択肢にあった北海道産の「ゆめぴりか」の新米は、100株では1.5kg、300株では3.5kg、1000株では5kgと保有株数で内容量が異なりました。

優待品の選択肢は各保有区分で7品程度と多くはありませんが、グルメ商品やスイーツなどのほか、同社ならではのオリジナル球根セットなどもあって、他とはひと味違うカタログギフトと言えそうです。

業務食品スーパーアミカ、商品券ならQUOの倍おトク!【大光】

大手外食チェーンやホテルなどに食品を卸売している「 大光 」。卸販売を行う外商事業のほか、業務用食品スーパーの「アミカ」を運営するアミカ事業、貝類を中心とした水産品の輸入販売を手がける水産品事業の3本柱で事業を展開しています。2月末現在、アミカの店舗は愛知県・岐阜県を中心に全48店です。

2022年5月期は、主力の外商事業では新規取引先の開拓、また、アミカ事業ではPB商品の販売強化などに取り組むことで、収益性の向上を目指しています。通期の会社計画は、増収かつ黒字転換を見込んでいます。

株主優待は、①QUOカード②アミカ商品券のどちらかを選ぶ方式で、100株以上で①500円分②1000円分、500株以上で①1000円分②2000円分、1000株以上で①2000円分②4000円分、2000株以上で①3000円分②6000円分です。株主には、まずQUOカードが届いて、店舗に持っていくと商品券に換えることができます。

金額が2倍になるので、アミカが近くにある人は商品券がおすすめ!　一方、QUOカードは、主要コンビニをはじめ幅広い店舗で利用できるのが魅力と言えるでしょう。

【優待新設】ポイント式カタログギフト優待【タケダ機械】

建設業界や自動車関連業界などに向けて、形鋼加工機や丸鋸切断機などの金属加工機を製造・販売している「 タケダ機械 」。今回から、ポイント式のカタログギフト「プレミアム優待倶楽部」の株主優待を新設します。

2022年5月期は、顧客企業の設備投資に関わる補助金効果などもあり、通期の業績予想を上方修正。会社計画は2ケタの増収増益を見込んでいます。また、配当も前期比20円の増配予定です。

詳しい優待内容は、こだわりグルメから家電製品、体験ギフトなどまで5000種類以上の商品から保有ポイントに応じて好きなものが選べるカタログギフトです。

100株以上で3000ポイント、200株以上で5000ポイント、300株以上で8000ポイント、400株以上で1万5000ポイント、700株以上で2万ポイント、1000株以上で3万ポイント、5000株以上で4万ポイントがもらえます(1ポイント＝1円相当)。

選択肢が豊富なことに加えて、共通株主優待コインに交換すれば他社の「プレミアム優待倶楽部」のポイントとも合算できるのも魅力。さらに、保有ポイントは翌年への繰り越しも可能です(1回のみ)。

グルメ派も日用品派もうれしい選べるギフト【TAKARA ＆ COMPANY】

上場企業の情報開示に関わる業務を行うディスクロージャー関連事業で知られる「 TAKARA ＆ COMPANY 」。他に、子会社の「サイマル・インターナショナル」を通じて、通訳や翻訳などの事業も手がけています。現在は、決算プロセス自動化ツールやIRサイト自動更新ツールなどの拡販にも注力中です。

2022年5月期の会社計画は増収増益を見込んでいて、4円の増配も予定しています。予想配当利回りは3.12％(4/26終値で計算)と、配当面でも魅力の高い銘柄と言えそうです。

優待内容は、100株以上で1500円相当、2000株以上で3000円相当の「選べるギフト」です。区分ごとの選択肢は例年8点程度ですが、グルメ商品のほか日用品もありバラエティに富んでいます。

たとえば昨年の100株保有の場合は、カレーとスープのセットや「あきたこまち」2kg、日清のサラダオイル詰め合わせに、今治のタオルセット、花王の食器用洗剤セットなどでした。さらに、3年以上の継続保有で100株は2000円相当、2000株なら3500円相当と、優待金額がそれぞれ500円相当ずつアップしますよ!

【優待拡充】北海道名産品にQUO、商品券などから選択【サツドラHD】

北海道が地盤のドラッグストア「サツドラ」などを傘下に抱える、「 サツドラHD 」。店舗数は、ドラッグストアと調剤薬局などを合わせて202店です(2月末時点)。また、北海道共通ポイントカードの「EZOCA」を活用した地域マーケティング事業などにも力を入れています。

昨年11月15日に実施した1:3の株式分割に伴い、今回から株主優待制度を見直して、従来より優待内容を拡充しています。

今回からの優待内容は、①QUOカードペイ②サツドラ商品券③株主優待割引券(5％割引、24枚つづり)④株主優待カード(5％割引)⑤北海道名産品の中から2点を選択する方式です。

たとえば100株以上の場合は①500円相当②500円相当③株主優待割引券から2点、300株以上なら①1500円相当②1500円相当④株主優待カード⑤1500円相当から2点で、他に900株以上と4500株以上の区分があります。商品券や優待割引券、優待カードはサツドラ各店で利用可能です。

300株以上なら、これまでどおり北海道の名産品も選べますよ。なお、実質的な権利確定日は13日(金)、権利付最終売買日は11日(水)なので、間違えないように注意してくださいね。

3年保有で優待内容グレードUP【ラクト・ジャパン】

「 ラクト・ジャパン 」は、乳製品の原料やチーズ、食肉加工品などの輸入販売を行う食品の専門商社です。乳原料・チーズの輸入量は、国内シェア約35％でトップクラス。また、シンガポールを中心にマレーシア、タイ、インドネシアなどアジア各国でも事業を展開。食品専門商社のノウハウを活かして、アジアでのチーズの製造・販売にも取り組んでいます。

株主還元に力を入れているのも特徴で、2015年の上場以来、6期連続で増配しています。今期も前期比5円の増配を予定しています。

株主優待は、100株以上で一律1000円分のQUOカードです。長期保有優遇制度もあり、3年以上続けて保有すると優待品が3000円相当のカタログギフトにグレードアップ!

2022年のカタログ内容はすでに発表済みで、ヨーロッパチーズセットや、牧場直送アイスクリームセット、ハム・ウィンナー詰め合わせなど魅力的な6つのグルメ商品から欲しいものを選択できます。継続保有して、カタログギフトを楽しみに待つのもよいかもしれませんね。

買うのもお得、売るのもお得!【ブックオフグループHD】

「 ブックオフグループHD 」は、中古書籍やゲームなどを扱う「ブックオフ」や、幅広い中古品を揃えた「ブックオフスーパーバザー」などを展開する純粋持株会社です。米国やフランス、マレーシアの3ヵ国でも事業を展開していて、2022年2月末時点の国内外の店舗数は直営・FC合わせて793店です。

2022年5月期は、国内ではトレーディングカードなど売上げが想定を上回って推移し、海外事業も好調なことから期初の会社計画を上方修正。増配も予定しています。

株主優待は、100株以上で2000円分、200株以上で3000円分、500株以上で5000円分の買物券です。ブックオフなど自社グループ店で利用できます。また今回から優待内容を拡充していて、100株以上で一律、書籍買取金額が20％アップになるクーポンも2枚もらえます。

長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で100株保有なら＋500円分など保有株数に応じて優待金額が増額します。お買い得なリユース品を買物券でお得に買えて、クーポンで売るときもお得になる。買い物上手なら見逃せない優待と言えそうですね。

テイクアウトもOKなお寿司の食事券【銚子丸】

千葉県が地盤で、回転寿司の「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」などを1都3県で展開する「 銚子丸 」。テイクアウト専門店も含めた店舗数は全91店(2月15日時点)です。

2022年5月期は、テイクアウト専門店の収益基盤改善に取り組んだほか、原料高や原油高などへの対応で一部商品で価格を改定しています。引き続きコロナ禍の影響もある中、通期の会社計画は減収ながらも、大幅な増益を見込んでいます。

優待内容は、「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」で利用できる優待食事券を、100株以上で500円分、500株以上で2500円分、1000株以上で5000円分です。テイクアウト専門店でも利用できます。また500株以上の保有なら、食事券と自社特選品との引き換えもOK。

たとえば前回の500株保有の場合は、「甘塩たらこ」400グラム相当か「佃煮詰合せ(全6品)」のいずれかを選べました。なお、「銚子丸」の実質的な権利確定日は13日(金)で、権利付き最終取引日は11日(水)です。優待獲得のためには、必ずこの日までに購入を済ませておきましょう。

水や砂糖を一切不使用!　青森県産りんごジュース【イーサポートリンク】

「 イーサポートリンク 」は、生鮮流通業界向けに特化したシステム開発を手がける企業です。生産者から販売者まで流通情報を一括管理できる「イーサポートリンクシステム」や、生鮮品の受発注決済を行う「生鮮MDシステム」など、さまざまなサービスを提供しています。また、青森県の「岩木山りんご生産出荷組合」のりんごの受託販売や、有機栽培のバナナやキウイなどの販売を支援する農業支援事業にも携わっています。

2022年11月期は、「生鮮MDシステム」の大手量販店グループへの導入を強化すると共に、地域ドラッグストア向けの青果売り場構築支援などにも力を入れています。なお、通期の会社計画は黒字転換を見込んでいます。

株主優待品は、青森県産の100％りんごジュースです。100株以上で、1リットルのガラス瓶入りのジュースを3本もらえます。

同社が運営している青森りんごの通販サイトでも扱っている商品で、青森県産りんごを皮ごと丸搾りしていて、水や砂糖などは一切不使用とのこと。優待品の到着予定は例年7月で、暑くなってジュースが飲みたくなる季節なのでうれしさ倍増ですね!

いかがでしたか?　欲しいものを選べるカタログギフトに、買い物や外食がお得になる優待券など。ワクワクする銘柄が揃っている5月の株主優待。興味はあるのに未体験という方も、そろそろ優待投資にトライしてみてはいかがでしょうか?