スノーピーク57万円。100円つみたてしていたら

あの日、あの時から、100円毎日つみたてしていたら/ 日興フロッギー編集部チチチ

キャンプやアウトドアを趣味にする人たちから愛され続ける、アウトドア総合メーカーのスノーピーク。そんなスノーピークを、東証マザーズに上場した2014年12月から、毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は57万円になっています(2022年4月28日始値ベース)。

最高で103万円

「人生に、野遊びを。」をモットーに、本格的なキャンプ・登山道具から、家のベランダでも楽しめるグッズまで、幅広く展開する「 スノーピーク 」。ストレスの増加などからくる「人間性の低下」を、野遊びを通して回復させることを目指しています。

そんな同社を上場した2014年12月11日から、毎日100円つみたてしたら、最高で103万円にまで到達していました。

営業利益は2.6倍の100億円へ

足元の業績を見ると、2021年12月期は日本だけでなく、世界中でアウトドア需要が増加したことで、大幅な増収増益を達成しました。また、中期経営計画では、2024年度までに売上高495億円、営業利益100億円を計画しており、営業利益は約2.6倍になることを見込んでいます。

中でも海外事業に大きく力を入れる予定となっており、海外比率23.9%(2021年度)を40%と大幅に拡大させることを計画しています。日本発のアウトドアブランドとして、さらなる飛躍・発展が期待できそうです。

「ファン」を増やす地道な試みが結実

こうした同社の野心的な計画の背景には、同社が地道に取り組んできた独自の施策があります。例としては、スノーピークのギア(道具)・アパレルを販売する店舗を併設した直営キャンプ場の運営。ほかにも、原宿・長野・京都での体験施設やカフェを備えた新業態「ランドステーション」の展開。これら施設を通しての取り組みなどが、実を結びつつあるのです。

こうしたスノーピークの想いを具現化するような、体験施設を少しずつ広めたことで、ファンやリピーターが増え、売上の増加などにもつながったものと考えられます。

新型コロナウイルスの流行が落ち着き、行動制限が緩和されつつあることで、新たな行動・遊びのカタチが模索されています。そうした新たな時代のニーズにこたえる企業や、地道な「ファン」を増やす試みを継続している企業は、つみたて投資の候補になるかもしれませんね。

定期定額でつみたて投資してみる(日興イージートレード)
「上場企業の社長に聞く! 夢とお金の本質・スノーピーク 山井太社長」を読む
「コロナ収束後、「地球にいい会社」が伸びる予感」を読む

本記事は、つみたて投資を解説するものであり、素材として取り上げた銘柄への投資を推奨するものではありません。