6月の株主優待は全116銘柄。大手外食チェーンの食事券ほか、自社商品の詰め合わせ、選べるカタログギフトなどバラエティに富んだ銘柄が豊富にそろっています。しかも、今回からの新設優待や今回限りの記念優待もアリ! その中から「ドン・キホーテ」を展開する「パン・パシフィック・インターナショナルHD」など、注目の10銘柄をご紹介します!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が6月24日(金)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
あのドンキが株主優待を新設!【パン・パシフィック・インターナショナルHD】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:19万4400円(5/27終値1944円×100株)
■配当金額(会社予想):16.5円
■予想配当利回り:0.84%
「 パン・パシフィック・インターナショナルHD 」という社名を聞いても、ピンと来ない人もいるのでは? 実は、総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」を傘下に抱える企業です。また、総合スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」なども手がけています。
グループ全体では国内に602店舗、また海外にも米国や東南アジアに95店舗です(2022年5月3日時点)。2022年6月期はディスカウントストア事業が好調に推移していることなどから、通期の会社予想は増収増益を見込んでいて、0.5円の増配も予定しています。
株主優待は、今回から新設。優待品は自社グループで使える専用電子マネー「majica」のポイントです。100株以上で一律2000ポイント(1ポイント=1円)がもらえて、「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」をはじめ、「アピタ」「ピアゴ」などで利用可能です(一部の店舗を除く)。
6月と12月の年2回もらえるので、年間では4000円分も! 普段からお店をよく利用しているという人にとっては、見逃せない優待と言えそうですね。
スポーツ・アウトドア用品がドンと揃う【アルペン】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:19万1100円(5/27終値1911円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.61%
「スポーツデポ」や「ゴルフ5」などのスポーツ用品店でおなじみの「 アルペン 」。全業態を合わせて、全国に400店舗を展開しています(2022年4月末時点)。今年4月には、新宿東口に3つの店舗が入った大型店舗の旗艦店「Alpen TOKYO」もオープン。
2022年6月期は、ネット通販のサービス拡充や実店舗とネット通販の連携など、デジタル面での施策を強化しています。また、セグメント別ではゴルフ人口の増加を背景に、特にゴルフ用品の販売が好調です。配当については、前期比5円増配の50円を予定(会社予想)していて、年間配当額は過去最高となります。
優待内容は、100株以上で2000円分、500株以上で5000円分、1000株以上で7500円分の優待券です。「アルペン」をはじめ、「スポーツデポ」「ゴルフ5」「アルペアウトドアーズ」などアルペングループの全店舗で利用できるほか、自社で運営するフィットネスクラブやキャンプ場・スキー場、ゴルフ場などでも利用可能。アウトドアやスポーツが好きな人ならぜひチェックしておきたい優待ですね。
本場さぬきうどんなど、6品から選択【穴吹興産】
■権利月:6月
■最低投資金額:22万9300円(5/27終値2293円×100株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:2.39%
「 穴吹興産 」は四国が地盤の不動産会社です。主力は分譲マンションの販売事業で、ほかに優良不動産を小口化して共同所有する不動産特定共同事業や、中古マンションの保有運営を行うストックマンション事業なども展開。
さらに、グループ会社を通じて、人材サービス関連事業やホテルなどの施設運営事業、介護医療関連事業など多様な事業を手がけています。2022年6月期は、主力の不動産事業が好調に推移しています。
株主優待品は、100株以上で一律3000円相当のオリジナル商品です。6種類程度の選択肢から好きなものを選ぶことができます。
例えば昨年は、自社グループが運営するさぬきうどん「あなぶき家」の特選半生うどんセットをはじめ、あなぶき家特選冷凍きつねうどんセット、珈琲蜂蜜&ドリップパックセット、長崎県産牛肩ロースなど、全6種類の選択肢が用意されていました。半生のうどんセットや冷凍きつねうどんセットは毎年の定番のようなので、「本場のうどんが食べたい!」という人にはおすすめですよ。
【記念優待】創業20周年祝いQUOカード【クロス・マーケティンググループ】
■権利月:6月
■最低投資金額:8万1300円(5/27終値813円×100株)
■配当金額(会社予想):9.6円
■予想配当利回り:1.18%
今年創業20周年を迎えた「 クロス・マーケティンググループ 」。デジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業というマーケティングに関わる3つの事業について、DXを柱に展開しています。
2022年6月期は、デジタルマーケティング事業の売上が想定以上となったことなどから、期初の会社予想を上方修正。併せて、配当も期初の8.4円から9.6円に増額する予定です。また、創業20周年を記念して、QUOカードがもらえる株主優待を実施します。
詳しい優待内容は、100株以上で2000円分、500株以上で1万円分、1000株以上で2万円分のQUOカードです。QUOカードは、大手コンビニ各社をはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店など幅広い店舗で利用できるので持っておくと便利!
最低投資額が10万円以下なので、比較的投資しやすい銘柄と言えるかもしれません。また、500株なら100株の5倍、1000株なら10倍の金額のQUOカードがもらえるのも注目したいポイントですね。ちなみに、創業記念の優待なので、実施は今回のみとなっています。
国内シェアトップの入浴剤やマスクなど詰め合わせ【アース製薬】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:51万7000円(5/27終値5170円×100株)
■配当金額(会社予想):118円
■予想配当利回り:2.28%
「アースノーマット」などの殺虫剤でおなじみの「 アース製薬 」。「バスロマン」や「モンダミン」など生活に欠かせない日用品も数多く手がけています。虫ケア用品と入浴剤は、どちらも販売金額で国内シェアトップです(2021年の累計販売金額。入浴剤はグループ全体の合計額)。
2022年12月期第1四半期は、虫ケア用品では「マモルーム」や「イヤな虫 ゼロデナイト」などの新製品が好調、また入浴剤は市場規模自体の拡大が功を奏して、売上高は前年同期を上回って推移しています。
株主優待は、6月は100株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当、12月は100株以上で一律2000円相当の自社製品詰め合わせです。内容は毎回変わりますが、例えば1年前の6月の100株保有時の優待品は、「バスクリン 森の香り」や今の生活に欠かせない「快適ガード さわやかマスク レギュラーサイズ 30枚入」など計4品でした。
ちなみに、100株を3年以上継続保有すると、100株以上でも優待品が3000円相当にアップします。優待のグレードアップを目指して、長期で保有するというのも一つの方法ですね。
バーガーやドリンクなど選べる冊子タイプの食事券【日本マクドナルドHD】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:50万5000円(5/27終値5050円×100株)
■配当金額(会社予想):39円
■予想配当利回り:0.77%
「 日本マクドナルドHD 」は、誰もが知るハンバーガーチェーンの「日本マクドナルド」を傘下に抱える持株会社です。マクドナルドの国内店舗数は、2022年4月末時点で2947店!
現在、2024年12月期を最終年度とする中期経営目標を策定中で、今後の成長に向けて、キッチンの製造能力アップやドライブスルーレーンの増設など、顧客や地域のニーズに合った店舗展開に力を入れています。また、モバイルオーダーとドライブスルーを組み合わせた「パーク&ゴー」サービスの導入も積極的に進めています。
株主優待は冊子タイプの優待食事券です。1冊の中にバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつ入っていて、100株以上で1冊、300株以上で3冊、500株以上では5冊がもらえます。
商品引換券は、3枚まとめてバリューセットに使うもよし、切り離してバーガーやドリンクの単品利用もOK。家族や友人と一緒に楽しむこともできます。期間限定バーガーに使えるのもうれしい! なお、デリバリーやモバイルオーダーには使用できないので注意してくださいね。
日持ちするのがありがたい! 缶詰詰め合わせ【STIフードHD】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:21万1800円(5/27終値2118円×100株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:2.59%
魚などの水産惣菜を中心に、原料の調達から製造・販売まで一貫して手がける「 STIフードHD 」。一貫生産だからこそ可能な、味の追求とフードロス対策などに強みがあります。
主にセブン-イレブン向けの商品を扱っていて、さばの塩焼きなどのチルド食品や海産物を使ったサラダ、鮭やいくらなどのおにぎりの具材など、同社が製造に関わった商品と知らずに口にしている人は多いかもしれません。
昨年6月に新設した株主優待は、100株以上で3000円相当の株主限定商品です。具体的にはオリジナルの缶詰の詰め合わせで、前回12月の場合は自社ブランドの缶詰を全部で14缶ももらえました。
内容は、ツナ缶やさば缶、さけの中骨缶などのよく知られたものから、「まぐろのパテ ローストアーモンド&黒胡椒」や「地中海風さばハリッサ」といったものまでバラエティ豊か。並べた缶詰が一つのデザインに見える株主優待限定パッケージで届けられました。そのまま食べても美味しくて、日持ちもする水産系の缶詰は、誰にとってもうれしい優待と言えそうですね。
ジェフグルメカードも選べるカタログギフト【地主】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:63万900円(5/27終値2103円×300株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:2.61%
借地権付きの土地を購入し、事業用に長期賃貸することで収益を得ている「 地主 」。今年1月には、社名を「日本商業開発」から変更しました。
建物を所有せずに事業用定期借地権を活用し、地主に徹することから、事業モデルには「JINUSHIビジネス」という名称を付けています。コロナ禍でも安定的に収益を伸ばせる「JINUSHIビジネス」に評価が高まっているとして、2022年12月期の会社予想は増収増益を見込んでいます。
優待内容は、300株以上で3000円相当、700株以上で6000円相当のカタログギフト、またはジェフグルメカードです。
カタログギフトでは、各地の名産品に加えて日用品も扱っていて、多彩なアイテムの中から欲しいものを自由に選べるのがメリットです。また、ジェフグルメカードは全国約3万5000店の外食店で金券として利用できるのが便利で、どちらを選ぶか迷ってしまいそうですね。
なお、株主優待の獲得には300株以上が必要です。優待目的で投資する場合は、株数を間違えないようによく確認しましょう。
ファミレス最大手の株主優待カード【すかいらーくHD】
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:15万6600円(5/27終値1566円×100株)
■配当金額(会社予想):6円
■予想配当利回り:0.38%
ファミリーレストラン最大手で、全国に3093店舗を展開する「 すかいらーくHD 」(2022年4月末時点)。2022年12月期は前期に引き続きDX戦略に力を入れていて、食事を自動で運ぶフロアサービスロボットの導入や、デジタルメニューブックの改善、キャッシュレスセルフレジの設置などを推進中です。
また、コロナ禍を契機とした食生活習慣の変化を踏まえて、「ガスト」のチーズインハンバーグや「バーミヤン」の餃子など各ブランドの人気商品の通販・外販も拡大しています。
株主優待は、100株以上で2000円分、300株以上で5000円分、500株以上で8000円分、1000株以上で1万7000円分の株主優待カードです。
「ガスト」や「バーミヤン」から「夢庵」や「魚屋路」、さらにはカフェ業態の「むさしの森珈琲」などまで、グループ内の多彩な業態の店舗での飲食に使える(一部を除く)のが魅力です。コンパクトなカードタイプで、利用は500円単位で可能です。なお、宅配には利用対象外なのでご注意くださいね。
【優待変更】欲しい文具を自由に選べる【キングジム】
■権利月:6月20日
■最低投資金額:27万6600円(5/27終値922円×300株)
■配当金額(会社予想):22円
■予想配当利回り:2.38%
1927年創業の老舗文具メーカー「 キングジム 」。事務用ファイルの「キングファイル」、ラベルライターの「テプラ」で知られていますが、その他にも毎年独創的な商品を次々に生み出しています。今回から株主優待制度が見直されて、より使いやすくなっているので要注目です!
2022年6月期は生活家電や雑貨などの企画・販売を手がける「ライフオンプロダクツ」を子会社化。基盤となる文具用品事業に加えて、インテリアライフスタイル事業などの拡販にも力を入れています。
今回からの優待内容は、株主優待クーポンを300株以上で6000円分、1000株以上で1万2000円分です。昨年より優待獲得に必要な株数が少なくなり、一方で優待金額はアップ!
しかも、クーポンなら公式オンラインストアで好きな商品を自由に選べるので利便性もアップ!! いいことづくめの優待変更ですね。
なお、実質的な権利確定日は6月20日(月)のため、権利付最終日は6月16日(木)になります。優待初心者の方は間違えないように、特に注意してくださいね。
いかがでしたか? 買い物や外食が楽しくなる優待券に、自社商品の詰め合わせ、欲しいものを選べるカタログギフトなど、6月の株主優待は気になる優待ぞろい! 優待が大好きな人はもちろん、未体験の人も、この機会に優待投資を楽しんでみては?