ラーメン、餃子にチョコレート! 7月の美味しい優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

7月の株主優待は全部で35銘柄。数は多くはありませんが、買い物や飲食がお得に楽しめる優待券を中心に、さまざまな銘柄がそろっています。その中から、今回から実質優待を拡充した「モロゾフ」をはじめ、「肉汁餃子のダンダダン」で知られる「NATTY SWANKYホールディングス」など、魅力的な10銘柄をご紹介します!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は7月27日(水)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が7月25日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。

【優待拡充】高級チョコと割引券、どちらか選択【モロゾフ】

■銘柄名(コード):モロゾフ(2217)
■権利月:7月
■最低投資金額:36万9500円(6/28終値3695円×100株)
■配当金額(会社予想):45円
■予想配当利回り:1.21%

2021年に創立90周年を迎えた「 モロゾフ 」。神戸発祥のチョコレートや洋菓子の老舗メーカーです。

今回から株主優待が実質拡充となり、しかも「半年間の継続保有条件」が撤廃されたことで注目されています。まず、今年1月末の1:2の株式分割後も優待内容を据え置いていて、これまでより少ない投資額で株主優待が獲得できるようになりました。

また、継続保有条件がなくなったので権利付き最終日までに購入すれば優待獲得OK。なお2023年1月期は、まん延防止等重点措置の解除に伴い、売上は緩やかに回復中です。

詳しい優待内容は、①20%割引券(1冊20枚綴り)と②自社商品のいずれかを、100株以上で①5冊②2000円相当、1000株以上で①10冊②3000円相当です。

割引券は、店舗での購入や飲食に利用可能です。また他に、100株以上で自社オンラインショップで年4回まで20%割引で買い物できます(1回1万円まで)。

さらに、3年以上の継続保有による特典もあり! 自分用やギフト用にチョコレートや洋菓子を買う機会の多い人なら、ぜひチェックしておきたい優待と言えそうです。

300株以上で地域特産品がもらえる【稲葉製作所】

■銘柄名(コード):稲葉製作所(3421)
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:13万7600円(6/28終値1376円×100株)
■配当金額(会社予想):26円
■予想配当利回り:1.88%

物置の上に大勢の社員が乗った「イナバ物置」のCMでおなじみの「 稲葉製作所 」。鋼製の物置では高いシェアを持ち、他にオフィス家具も手がけています。自社での一貫生産にこだわることで、高品質で小ロットでの受注にも対応できる体制を取っています。

2022年7月期は、主力の鋼製物置事業ではガレージや倉庫の好調が継続したものの、オフィス家具は前期の大型案件受注の反動で売上高が減少。材料価格の高騰に対応すべく、コストを抑えると共に、価格改定なども実施しています。

優待内容は1月と7月で異なり、1月は1000株以上で1000円分の図書カードですが、7月は100株以上で1000円分の図書カード、また300株以上なら3000円相当の地域特産品がもらえます。

地域特産品は、営業所や配送センターがあるなど自社と関わりの深い地域が毎年選ばれていて、毎年違う地域の商品を楽しめる点がユニーク。

ちなみに、昨年は本社がある東京都の特産品で、牛肉佃煮や帝国ホテルのカレー、銀座千疋屋の焼き菓子など、図書カードを含む7つのアイテムが用意されていました。さて、今年はどの地域の特産品になるのでしょうか?

【優待変更】鶏ムネ肉2kgなどお肉がいっぱい届く【JMホールディングス】

■銘柄名(コード):JMホールディングス(3539)
■権利月:7月
■最低投資金額:15万8700円(6/28終値1587円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:1.89%

関東圏で「ジャパンミート生鮮館」や「卸売市場」「肉のハナマサ」などスーパーマーケット事業を展開する、純粋持株会社の「 JMホールディングス 」。傘下には、「焼肉や漫遊亭」などの外食事業、「肉フェス」などのイベント事業を手がける企業もあり、新型コロナ感染症の状況も見ながら徐々にイベントなどを再開させている段階です。

大量の冷凍鶏胸肉などがもらえることで人気の株主優待ですが、今回から一定期間の継続保有が必要になっています。

詳しい優待内容は、100株以上で2000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上で5000円相当、1万株以上では1万円相当の精肉関連商品です。

例えば、昨年の場合、100株保有では国産の鶏ムネ肉2キロをはじめ、合計2.68キログラムという大ボリュームの冷凍肉をゲットできました。なお、今回は半年以上の継続保有、2023年以降は1年以上の継続保有が優待獲得の条件になっています。

そこで、2023年の優待が欲しい人は、2022年7月の権利付最終日までに必ず100株以上を購入しておきましょう(これから株を購入しても、2022年7月期の優待は獲得できません)。

【年間2万円分】肉汁たっぷりの餃子をどうぞ!【NATTY SWANKY ホールディングス】

■銘柄名(コード):NATTY SWANKY ホールディングス(7674)
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:30万2500円(6/28終値3025円×100株)
■配当金額(会社予想):ー
■予想配当利回り:ー

肉汁がたっぷり詰まった独自製法の餃子で人気の高い「肉汁餃子のダンダダン」。この外食チェーンを展開しているのが「 NATTY SWANKY ホールディングス 」です。

今年2月には、今後の事業拡大・強化を視野に持株会社体制に移行しました。店舗数は、首都圏を中心に直営店・FC合計で合計115店(5月末時点)です。また、自社通販サイトでは冷凍生餃子も販売していて、昨年秋には品質評価機関「モンドセレクション」の優秀品質金賞を受賞しています。

優待内容は、全国の「肉汁餃子のダンダダン」で利用できる食事券です。100株以上で1000円分の食事券を10枚。優待は年2回あるので、年間2万円も食事券がもらえるというわけです。

店内での飲食に加えてテイクアウト利用もできるので、ランチや夕飯のおかずでも美味しい餃子を満喫できます。さらに、店舗での利用が難しい場合には冷凍餃子を選択することも可能です。なお、デリバリーには使えないのでその点は注意してくださいね。

「趣味は読書」というあなたに【丸善CHIホールディングス】

■銘柄名(コード):丸善CHIホールディングス(3159)
■権利月:7月
■最低投資金額:3万8000円(6/28終値380円×100株)
■配当金額(会社予想):2円
■予想配当利回り:0.52%

「丸善」や「ジュンク堂書店」などの書店のほか、ネットを活用した新しい書店サービス「hontoブックサービス」などを傘下に抱える「 丸善CHIホールディングス 」。海外の1店舗を含めて、全104店舗を展開しています(2022年4月末時点)。

図書館のカウンター業務や蔵書点検などの業務を請け負う図書館サポート事業や、大学や図書館向けの出版物を扱う文教市場販売事業なども手がけています。

2023年1月期は、コロナ禍での顧客ニーズの変化に合わせて電子商材などの拡販などに取り組んでいて、通期の会社予想は前期比で増益としています。

株主優待は、国内の「丸善」と「ジュンク堂書店」全店で使える商品券です。100株以上で500円分、200株以上で1000円分、500株以上で2000円分、2000株以上で3000円分、3000株以上で4000円分、4000株以上で5000円分、5000株以上で6000円分と、保有株数によって金額が細かく分かれています。

文房具などを扱っている一部店舗では、書籍以外の購入に利用できることも。まずは、公式サイトで近くにお店があるかどうかを確認してみましょう。

高級肉や加工肉が30%OFFで買える【オーエムツーネットワーク】

■銘柄名(コード):オーエムツーネットワーク(7614)
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:11万3600円(6/28終値1136円×100株)
■配当金額(会社予想):24円
■予想配当利回り:2.11%

オーエムツーネットワーク 」は、精肉や肉加工品、総菜の小売業と外食業が2本柱の企業です。小売では「肉処 大久保」をはじめとする精肉店や惣菜店を全国に合計148店舗、また外食業は子会社2社を通じて「焼肉の牛太」や「アウトバック・ステーキハウス」などを41店舗展開しています(いずれも2021年4月末時点)。

2023年1月期は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛などの影響が緩和したことなどから、第1四半期決算については前年同期比で2ケタの増収増益を実現しています。

株主優待は、100株以上で自社オリジナルギフト商品の30%割引です。カタログ掲載の高級肉や加工肉をお得な価格で購入できます。

また7月のみですが、500株以上で3000円相当、1000株以上では5000円相当の商品(昨年はロースハムと焼豚の詰め合わせ)、または「アウトバックステーキハウス」の食事券ももらえます。

500株の場合、投資金額は56万8000円(6月28日終値で計算)とかなり高額になるので、まずは100株から始めて少しずつ保有株を増やしていくのもいいかもしれませんね。

定番のルイボスティーでほっと一息【ティーライフ】

■銘柄名(コード):ティーライフ(3172)
■権利月:7月
■最低投資金額:14万3400円(6/28終値1434円×100株)
■配当金額(会社予想):52円
■予想配当利回り:3.62%

緑茶のティーバッグ加工とその通信販売からスタートした「 ティーライフ 」。現在は、健康茶や基礎化粧品、健康食品などの通信販売を行う小売事業と、生活雑貨や食品などを国内外から仕入れて他社に販売する卸売事業が2本柱です。

2022年7月期は、卸売事業でサプリの売上が好調なことなどにより、通期の会社予想はわずかですが増収増益を見込んでいます。予想配当利回りは3.62%(6/28終値で計算)で、配当面からも注目したい銘柄と言えるでしょう。

優待内容は、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で3000円分の株主優待券です。例年、ルイボスティーやほし黒豆など優待券のみで購入できる税込1000円の定番商品が数種類用意されているので、優待金額をムダなく使いたいという人も安心です。

もちろん、自社の通販サイトやカタログから自分の好きな商品を購入する際にも利用OK。通常は5000円未満の買い物は送料がかかりますが、株主優待券を利用した場合は送料が不要なのもありがたい!

駐車場にスキーリフト、レジャー施設が割引に【日本駐車場開発】

■銘柄名(コード):日本駐車場開発(2353)
■権利月:1月、7月
■最低投資金額:17万2000円(6/28終値172円×1000株)
■配当金額(会社予想):5円
■予想配当利回り:2.90%

月極・時間貸しの駐車場事業を国内外で展開している「 日本駐車場開発 」。子会社を通じて、スキー場事業や栃木県の「那須ハイランドパーク」などのテーマパーク事業も手がけています。

2022年7月期は、主力の月極駐車場の収益改善に加えて、スキー場事業やテーマパーク事業の利用者が回復していることなどから、会社予想は増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、前期比0.25円の増配も予定しています。

株主優待は1000株以上が対象で、もらえる優待券・割引券はなんと全7種類! 7月は、①NPD時間貸し駐車場の1日駐車料金30%割引券5枚、②日本スキー場開発運営のスキー場リフト利用割引券3枚、③同じく日本スキー場開発運営の温泉施設利用割引券1枚、④「スパイシーレンタル」の割引券3枚、⑤那須ハイランド割引券2枚、⑥那須高原りんどう湖ファミリー牧場割引券2枚です。

また、1月は②に加えて、⑦那須高原TOWAピュアコテージ宿泊招待券2枚がもらえます。①以外の割引券は1枚で複数名が利用可能です。なお、株主優待をもらうには1000株以上が必要なので、優待目的の人は間違えないように気を付けてくださいね。

コンビニで、あると便利なQUOカード【Casa】

■銘柄名(コード):Casa(7196)
■権利月:7月
■最低投資金額:8万7300円(6/28終値873円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:3.43%

家を借りる際の連帯保証人を引き受ける、債務保証サービスが事業の柱の「 Casa 」。入居者管理や入居審査など、家主や不動産会社向けのサービスも展開しています。特に、契約管理システム「CasaWEB」や賃貸経営を支援するWEBツール「家主ダイレクトWEB」など、デジタル化による業務の効率化に積極的に取り組んでいます。

2023年1月期には、新たに中期経営計画を策定。2025年1月期の営業利益19億円(2023年1月期予想営業利益比257.8%)を目標に掲げています。2023年1月期の予想配当利回りは3.43%(6月28日終値で計算)で、株主優待に加えて配当面でも魅力の高い銘柄です。

優待では、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で3000円分のQUOカードがもらえます。

QUOカードは、大手コンビニ3社をはじめ、一部のファミレスや書店、ドラッグストアなど全国約6万店舗で利用可能。カードサイズなので、お財布に入れておけばいつでも便利に使えます。有効期限がないのもありがたいですね。

店&家でラーメン、お米も選べる!【丸千代山岡家】

■銘柄名(コード):丸千代山岡家(3399)
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:19万4200円(6/28終値1942円×100株)
■配当金額(会社予想):16円
■予想配当利回り:0.82%

豚骨ベースの濃厚スープに極太ストレート麺がマッチする人気店、「ラーメン山岡家」を運営する「 丸千代山岡家 」。店舗はすべて直営で、「極煮干し本舗」「味噌ラーメン山岡家」といった他業態も含めて、北海道と関東全域を中心に全国171店舗を展開しています(2022年4月末時点)。

新型コロナウイルス感染症の影響が残る中、2023年1月期の既存店売上高はここまで前年同期比で100%超を達成中です。

優待内容は、①ラーメン優待券(490〜1320円相当)、②お米、③乾麺5個(醤油・味噌・塩・特製味噌・辛味噌)のいずれかを選ぶスタイル。

100株以上で①2枚②2キロ③1セット、500株以上で①4枚か②4キロ③2セット、1000株以上なら①6枚②6キロ③3セットです。乾麺は自社の通販サイトなどで販売しているもので、お米と乾麺が選べるためお店が近くにない人も安心です。

優待券では1320円までのラーメンが食べられるので、「ラーメン山岡屋」の辛味噌ネギチャーシュー麺や特製味噌ネギチャーシュー麺を大盛で頼むと、ぴったり1320円分になりますよ!

いかがでしたか? 買い物に飲食、レジャーまでさまざまな株主優待券がそろっている7月の株主優待。これまで優待投資は未経験という人も、行きたいお店の優待が見つかったらこの機会にぜひトライしてみては?

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優待の内容は2022年6月28日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は8/1(月)配信予定です。