【決定版】長期投資のすすめ

記事から株が買える投資サービス・日興フロッギーの歩き方/ 日興フロッギー編集部高橋 由季

運用成果が安定したり、複利の効果があると言われる「長期投資」。長期で投資することに、本当にメリットはあるのでしょうか。そこで今回は長期投資のメリットと「守るべき3つの条件」について解説します! 投資を続けるコツをチェックして、今日こそ「長期投資」の一歩を踏み出してみましょう。

長期投資3つのメリット

長く投資を続けるとどんなメリットがあるのでしょうか。大きく分けて3つのメリットが得られます。

①運用成果が安定する
②複利の効果が得られる
③売ることを考えなくていい

ただ、このメリットを享受するには、以下3つの条件も必要になります。メリットを確認しつつ、具体的にどんなことをすれば良いのか、一緒に見ていきましょう。

「分散投資をしていること」
「つみたて投資をしていること」
「ずっと続けられる金額にすること」

メリット① 運用成果が安定する
地域や資産などを分散をして、長期でつみたて投資をすると、収益率(投資元本に対する利益率)が安定します。たとえば、5年間と20年間の運用を比べてみましょう。

保有期間が5年間の場合は、元本割れの成績のものから、10%以上の運用利回り(年率)になるものまで、収益率にバラつきがあります。一方で、20年間つづけると、2%〜8%に運用収益率がまとまってくることがわかります。長期投資をすることで大きく儲ける可能性も減りますが、最も避けたい元本割れを防ぐことができるのです

※本記事の運用成果は過去の一定期間を検証したものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

メリット② 複利の効果を大きくできる
複利とは、投資やローンにかかる利子の付き方のことを言います。小さく見える利子や利回りが、長期になると複利の力が加わって、何倍にも拡大します。

たとえば貯金で2000万円を貯めようとすると、毎月5万円の貯金を34年間続けなければなりません。一方、元本に加えて、投資をして得た収益も5%で運用(複利運用)できれば、20年で達成することができます。投資を長く続ければ続けるほど、元本に対する運用収益の割合が大きくなり、複利運用の効果が高まります。

メリット③ 売ることを考えなくていい
つみたて投資を自動的・定期的に設定して、長く投資をすると決めてしまうことで得られる精神的なメリットもあります。それは「売ることを考えなくていい」というメリットです。

短期の投資では「安く買って、高く売る」がキホンとなります。売り時を捉えることはプロでも難しく、時には「損切り」が必要になることもあります。しかし、長期投資の場合、自動でつみたて投資をして、ひたすら買い続けるので、本当にお金が必要になる時以外は売ることを考えなくて良いのです。これは思いのほか精神的な負担が少なく、初心者にとって大きなメリットです。

長期投資の「必須3条件」とは

ただ「長期投資=失敗しない」ではありません。長く続けることのメリットを得るためには、「分散投資をしていること」「つみたて投資をしていること」「ずっと続けられる金額にすること」の3つの条件を満たしている必要があります。

どんな分散投資をすればいいの?

いくつかの資産に分けて投資したり、買うタイミングを分けることをいずれも分散投資と言います。分散投資をすると、運用の成果のブレ幅を小さくすることができ、リスクを低減することができます。

資産運用の目的や選ぶ資産によってさまざまな分散方法がありますが、代表的なものとしては、さきほどのメリットのところでも事例に挙げたような「国内と海外」「株式と債券」に分けて4つの資産に分散させる方法があります。これは日本の年金資産、約197兆円を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も採用している手法で、収益率は+3.69%(年率、2001~21年度)と着実な運用成果をあげています。

このように異なる値動きをするものを組み合わせることにより、急上昇・急降下をさせない資産推移を作ることができます。値動きの激しい運用になると、始めるタイミング・売るタイミングを見計らう必要が生じ、安定した運用成果を出すことが難しくなります。

日興フロッギーにて、これら4つの資産に分散して投資したいときは、下記ETFを参考に購入を検討してみてください。

上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本
ダイワ上場投信-トピックス
NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
上場インデックスファンドTOPIX
MAXIS トピックス上場投信
上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型
NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信
NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信

必ず「つみたて&自動」にしよう

投資をする資産(ETFや投資信託)を決めたら、必ず自動でつみたてるようにしましょう。自分の手で1週間に1回、1ヵ月に1回と買う方法もありますが、忙しくなるとつい忘れてしまいがちです。最初だけ設定をがんばって、あとはほったらかしにしましょう!

日興イージートレードなら「キンカブの定期定額買付」や、「投信つみたてプラン」で自動つみたて設定ができます。まだ設定していない人はぜひチェックしてみましょう。

まずは「月1万円」から

最後に大切なのは金額です。長期でやるからこそ、月10万円など途中で辞めてしまうかもしれない大きな金額を、最初は設定しないことが大切です。初めての人は、まず月1万円からスタートしてみて、毎月の家計のやりくりで余裕がでたり、運用に慣れてきたら、月1.5万円、2万円、2.5万円と増やしていくことをオススメします。

カエル先生の一言

少し投資に慣れてくると「いま売ったほうがいいかも」「いったん利益確定しよう」という気持ちになりがち。しかし、途中で売ると複利の効果など長期投資のメリットが小さくなります。つみたて設定をしたら、売りたくなる気持ちをぐっとこらえることだけに集中しましょう。

タイプ別:長期投資にピッタリな投資法3つ

どんな商品を選んだら良いかわからない人へ
長期投資が良いことはわかったけれど、どんなふうに分散したらよいか、どんな商品を選んだらよいかわからない! という人には、5つの質問に答えるだけであなたにピッタリの運用ができる、おまかせ資産運用サービス「THEO[テオ]」がオススメです。銘柄選びや投資タイミングを自動で設定してくれるので、忙しい人でも手間をかけずに分散&つみたて投資をすることができます。

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低コスト重視! ETFで運用したい人へ
ETF(上場投資信託)でも、長期投資に適した分散投資を実践することができます。同じ投資対象でも、一般的にETFは投資信託よりも運用コスト(信託報酬)が低く設定されていることが多いです。そのため、「コストをなるべく抑えたい!」という人はETFを選びましょう

日興イージートレードのキンカブ(金額・株数指定取引)の定期定額買付機能を使えば、毎月それぞれ1万円ずつ、合計4万円を買い付けることができます。

日興イージートレードで定期定額買付を設定する

カエル先生の一言

通常のETF注文では、1口単位だったり10口単位の取引になりますが、SMBC日興証券の独自サービス、キンカブ(金額・株数指定取引)なら100円ごとの金額指定で買うことができます。キンカブについて詳しくはこちらをご覧ください。

800本以上の豊富な投資信託から自分で選びたい人へ
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投信つみたてプランでつみたて設定をする

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※投資信託、ETFの買付にあたっては、最新の目論見書をご確認ください。