コーエーテクモ153万円。100円つみたてしていたら

あの日、あの時から、100円毎日つみたてしていたら/ 日興フロッギー編集部チチチ

「信長の野望」や「三國志」のほか、「Winning Post」など有名ゲームタイトルを多数保有するコーエーテクモ。そんな同社を、初の本格的ソーシャルゲーム「100万人の信長の野望」登録ユーザー数が100万人を突破した2010年11月5日から、毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は153万円になっています(2022年6月30日始値ベース)。

最高で202万円

コーエーテクモ 」は「信長の野望」をはじめとしたゲームコンテンツを手がける「エンタテインメント事業」と、スロット・パチンコなどを手掛ける「アミューズメント事業」のほか、「不動産事業」などを展開しています。

同社の強みはなんといっても、固定ファンを多く抱える歴史シミュレーションコンテンツです。家庭用ゲーム機向けだけでなく、2010年にはソーシャルゲーム(オンラインで複数のユーザーが楽しむ形式のゲーム)も手がけ、事業は右肩上がりが続いています。

ソーシャルゲーム第一弾となる「100万人の信長の野望」が登場したのは2010年8月26日。そこから2ヵ月余りであっという間に登録ユーザー数が100万人を突破、タイトル名を超えるゲームとなりました。そんな節目の日から毎日100円ずつ同社の株を買っていたら、最高で202万円に評価額が達していました。

評価額は最高で759%に!

また、つみたて額に対する評価額は、最高で759%に達しました。
特に近年はその本業の業績のみならず、同社の「資産運用」にも着目した買いが入っているようです。

「株の女王」と呼ばれた襟川会長

同社の襟川恵子代表取締役会長は、祖父母が株式投資をする姿を見て育ち、10代のころから株をはじめ、「株の女王」と呼ばれた時期もあったそうです。その姿は今も健在で、四半期ごとの営業外損益をみると、営業利益に匹敵するほどの利益をここ数年はあげていることがわかります。

「『信長の野望』からVRまで。「世界初」に挑み続ける【前編】」を読む
「『一銭もまけない』気持ちで不利な条件に対抗した【後編】」を読む

運用は足踏みも、本業は好調

2022年4〜6月期は、世界景気および株式マーケットに不透明が漂っていることもあり、ポートフォリオの組み換えを行った結果、営業外収益は赤字となりました。ただ、本業の業績を示す営業利益に関しては、四半期ベースで過去最高となっており、好調が続いている様子がうかがえます。
会社の強みの根幹である「コンテンツ」を武器に、家庭用ゲーム機だけでなく積極的にソーシャルゲームなどにも進出し業績が好調なコーエーテクモ。同社のように自らの強みを変えずに、時代のニーズに沿って拡大させようとしている企業は、つみたて候補の1つになるかもしれませんね。

本記事は、つみたて投資を解説するものであり、素材として取り上げた銘柄への投資を推奨するものではありません。