グルメ、買い物、レジャーもお任せ! 9月の優待19選【後編】

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

9月の株主優待はなんと約400銘柄! 1年で2番目に優待銘柄が多く、自社商品詰め合わせにカタログギフト、お得な優待券などバラエティに富んだ優待が盛りだくさんです。後編では、ボリューム満点の食品類がもらえる「ヒロセ通商」、「丸亀製麺」で知られる「トリドールHD」など、人気の優待9銘柄をピックアップしました!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は9月28日(水)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が9月26日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。

三越や伊勢丹での買い物が10%OFFに【三越伊勢丹HD】

■銘柄名(コード):三越伊勢丹HD(3099)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:10万7000円(8/30終値1070円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:1.12%

2008年4月に三越と伊勢丹が経営統合して誕生した「 三越伊勢丹HD 」。事業の中心はグループの売上高の8割を占める百貨店事業ですが、他にクレジット・金融・友の会事業や不動産業なども手がけています。

2023年3月期は、コロナ禍での行動制限が解除されたことから主力の百貨店業の売上が大幅に拡大。第1四半期についてはコロナ前の客単価水準を上回り、通期の会社予想は2ケタの増収増益を見込んでいます。また、配当もコロナ前の水準まで戻る予定としています。

株主優待は、三越や伊勢丹などグループ各店舗での買物・飲食が10%割引きになる株主優待カードです。保有株数によって利用限度額に違いがあり、9月時点の新規株主については100株以上で15万円、300株以上で20万円、500株以上で25万円などとなっています。

また、3月に株主の権利を獲得した場合は前述の2倍の利用限度額が設定されて、1年間有効となります。さらに、百貨店内の美容室や写真室、駐車場などでも割引サービスなどが受けられるほか、3月末を基準に2年以上かつ300株以上を継続保有した場合は、利用限度額が倍額になります。

百貨店ならではのゆったりした雰囲気の中で、お得にお買い物をしたい人におすすめです。

百貨店などでのお買い物に便利なギフト券【アサンテ】

■銘柄名(コード):アサンテ(6073)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:16万6600円(8/30終値1666円×100株)
■配当金額(会社予想):62円
■予想配当利回り:3.72%

木造住宅を対象とするシロアリ防除の事業で知られる「 アサンテ 」。シロアリ防除のほか、建物の湿気対策や地震対策、リフォームなどを手がけるハウスアメニティー事業と、ホテルや飲食店などの法人所有物件を対象としたトコジラミ防除、害虫・害獣対策などを行うトータルサニテーション事業の、主に2つの事業を展開しています。

現在西日本での営業エリア拡大に注力中で、今年4月には新規エリアとして高知県に四万十営業所を開設しました。

2023年3月期の業績は堅調に推移していて、通期の会社予想は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。予想配当利回りは3.72%(8/30終値で計算)で株主優待に加えて利回り面でも注目の銘柄と言えるでしょう。

株主優待は、100株以上で一律1000円分の三菱UFJニコスギフトカードです。9月と3月の年2回優待なので、年間2000円分がもらえます。

百貨店やスーパー、ショッピングセンター、ホテル、飲食店など、非常に幅広い店舗で利用できるのが◎で、有効期限もありません。いつでも使えるようにお財布に入れておくとよさそうですね。

備えあればうれしい、ボリューム満点の食品!【ヒロセ通商】

■銘柄名(コード):ヒロセ通商(7185)
■権利月:9月
■最低投資金額:26万6500円(8/30終値2665円×100株)
■配当金額(会社予想):ー
■予想配当利回り:ー

インターネットを介したFX(外国為替証拠金取引)の取引システム「LION FX」を提供している「 ヒロセ通商 」。為替が大きく変動していることなどからFXを始める人は増えていて、6月末時点の顧客口座数は56万8044口座に達しています。

また、2023年3月期第1四半期の外国為替取引高は前年同四半期比で68.8%増の2兆7458億通貨単位となっています。第1四半期業績は2ケタの増収増益を達成していますが、FX事業はマーケット環境に収益が大きく左右されるとして、同社は通期の業績予想を公表しておらず、配当予想についても未定としています。

株主優待は、100株以上で1万円相当、1000株以上で3万円相当の自社キャンペーン商品(FX利用顧客へのプレゼント商品など)の詰め合わせです。

中身は毎年変わりますが、昨年の100株保有の場合は、即席袋麺20個、レトルトカレー9個、パックご飯9個、マスクケース、カレンダーで、合計40点という大ボリュームでした。

ご飯を作るのが面倒なとき、急にお腹が空いたとき、そしていざというときの備えなど、いろいろ助かりそうな優待ですね!

話題の香港グルメも優待で!【トリドールHD】

■銘柄名(コード):トリドールHD(3397)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:29万4300円(8/30終値2943円×100株)
■配当金額(会社予想):7.5円
■予想配当利回り:0.25%

セルフ形式の本格的な讃岐うどんを提供する、「丸亀製麺」などを傘下に抱える純粋持株会社の「 トリドールHD 」。他にも、焼き鳥店やかつ丼店、カフェ業態など多彩な業態を展開しています。

また、グループ会社を通じて今年新宿などにオープンした香港発のヌードル店「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」も大きな話題に。国内外店舗数は、FCも含めて7月末時点で1737店舗にのぼります。

2023年3月期第1四半期決算は、テイクアウトの強化などが功を奏して、前年同期比で2ケタの増収増益を達成しています。

株主優待は、100円分の優待券を、100株以上で30枚、200株以上で40枚、1000株以上で100枚、2000株以上なら150枚です。100株でも年間6000円分がもらえます。100円券なので使いやすく、一度に何枚でも上限なしで使えるのが便利!

長期保有優遇制度もあり、200株以上を1年以上継続保有した場合には100円優待券がさらに30枚も追加されます。「丸亀製麺」をはじめ、「とりどーる」や「コナズ珈琲」、前述の「譚仔三哥」など自社グループのさまざまな店舗(自販機利用店舗を除く)で利用可能です。

気合いを入れたい日の1本!【ゼリア新薬工業】

■銘柄名(コード):ゼリア新薬工業(4559)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:21万1400円(8/30終値2114円×100株)
■配当金額(会社予想):36円
■予想配当利回り:1.70%

一般の人には、「ヘパリーゼ」シリーズやOTC医薬品で知られている医薬品メーカーの「 ゼリア新薬工業 」。潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」などが主力の医療用医薬品事業と、市販薬や健康食品、基礎化粧品などを扱うコンシューマーヘルスケア事業の2本柱で展開しています。

2023年3月期は、「アサコール」の海外市場での売上好調や、コンビニ向け「ヘパリーゼ」「コンドロイチン」の売上が伸びていることで、通期の会社予想は2ケタの増収増益を見込んでいます。また、前期比1円の増配も予定しています。

株主優待は100株以上と1000株以上の2つの区分があり、100株保有の場合は肝臓エキス・ウコンエキスを配合した清涼飲料の「ヘパリーゼW」10本セットがもらえます。ローヤルゼリーやヒアルロン酸などもプラスされていて、気合を入れたい日に飲んだら元気が出そうですね。

また1000株以上では「ヘパリーゼW」とアルミ缶入りの飲料セット、栄養補助食品の「コンドロサポート詰め合わせ」「IONA ベーシックスキンケア3点セット」など、自社グループ製品7コースから好きなものを選べます。

カタログギフトが年2回、継続保有特典も!【日本管財】

■銘柄名(コード):日本管財(9728)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:26万7000円(8/30終値2670円×100株)
■配当金額(会社予想):54円
■予想配当利回り:2.02%

ビルの管理業務や清掃・保安警備などが主力事業の「 日本管財 」。上下水道処理施設などの公共施設管理を行う環境施設管理事業や、不動産ファンドマネジメント事業なども展開しています。

業務ごとに高い専門性を備えた企業でグループを組んでいることが強みで、建物管理に先進的な技術を取り入れて収益性と資産価値の向上を図っています。今後の事業展開を見据えて、来年4月には持株会社体制への移行が決定しています。

なお、2023年3月期の第1四半期は、新規管理案件の受託が堅調だったことなどから、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成しています。

株主優待は、100株以上で2000円相当のカタログギフトです。カタログは分厚いものではなく二十数ページほどの小冊子タイプですが、総菜やスイーツなどのグルメ商品を中心に、テーブル&キッチンウェアや日用雑貨などバラエティに富んだ商品が揃っています。

3月と9月の年2回実施されるのもうれしいポイント! さらに、長期保有株主のための優遇制度もあり、3年以上の継続保有で優待金額が2000円相当→3000円相当へとグレードアップします。

水やQUOカードなど選べる5つの優待【TOKAIホールディングス】

■銘柄名(コード):TOKAIホールディングス(3167)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:8万9200円(8/30終値892円×100株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:3.58%

東海地方を地盤に、LPガスの供給や水の宅配事業を手がける「TOKAI」やCATVの「TOKAIケーブルネットワーク」など、40社近い企業を傘下に抱える「 TOKAIホールディングス 」。

現在は、2024年度を最終年度とする中期経営計画を策定中で、事業エリアの拡大や自社会員サービスの進化などに取り組んでいます。2023年3月期第1四半期は、顧客件数増加や販売価格の上昇に伴う売上増などで、第1四半期としては過去最高の売上高を達成しています。

優待内容は、①自社グループ飲料水、②QUOカード、③自社グループレストラン食事券、④TLCポイント(1ポイント=1円)、⑤格安スマホサービスLIBMOの割引サービスの5コースから、好きなものを選択できます。

保有株数によって内容は3段階で変わり、例えば100株以上の場合は、①2050円相当、②500円分、③1000円分、④1000ポイント、⑤350円割引×6ヵ月間です。金額的には格安スマホの割引が最もお得ですが、自分にとって使いやすいコースがおすすめです。

さらに100株以上で、自社結婚式場での婚礼10%割引券+10万円割引券と、自社レストランの20%割引券(12枚)ももらえますよ。

キティちゃんに会いに行こう!【サンリオ】

■銘柄名(コード):サンリオ(8136)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:36万8500円(8/30終値3685円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:0.54%

「ハローキティ」や「ポムポムプリン」など、みんなに愛されるさまざまなキャラクター商品の企画販売や、「サンリオピューロランド」などのテーマパークビジネスを手がける「 サンリオ 」。

コロナ禍でテーマパーク事業などが大きな影響を受けましたが、2023年3月期については海外・国内共に期初の会社予想を上回って売上が堅調に推移。8月2日に業績予想の上方修正を発表しました。

また、配当についても、コロナ前の水準にはまだ戻っていませんが、前期比4円の増配を予定しています。

株主優待は、①テーマパーク共通優待券と②株主優待券1000円分の2本立て。100株以上で①3枚②1枚、500株以上で①6枚②1枚、1000株以上で①8枚②2枚、4000株以上で①10枚②2枚、1万株以上で①12枚②2枚など、最大10万株以上まで7つの保有区分を用意しています。

テーマパーク共通優待券は、「サンリオピューロランド」「ハーモニーランド」が対象で、株主優待券はサンリオショップに加えて、自社のネット通販でも利用可能です。近くにお店がない人でも使えるのはありがたいですね!

ワインがもらえる銘柄として人気。通販優待券も選べる【ベルーナ】

■銘柄名(コード):ベルーナ(9997)
■権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:7万5000円(8/30終値750円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:2.66%

社名と同じ名称のカタログ通販「BELLUNA」などでおなじみの「 ベルーナ 」。衣料品をメインとしたアパレル・雑貨事業のほか、化粧品健康食品事業、看護師向け用品を扱うナース関連事業、ワインや食品の通販を行うグルメ事業、さらに法人向け事業などを手がけるデータベース活用事業などを展開しています。

2023年3月期は、個々の事業に加えて、各事業によるシナジー効果を狙った経営に力を入れていて、通期の会社予想は微減収ながら増益を見込んでいます。

優待内容は、①通信販売優待券②ネット専用優待クーポン③自社取扱の食品またはワインのいずれかを、100株以上で1000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上で5000円相当です。

ショッピングを楽しみたい人には優待券や優待クーポンがおすすめですが、実はワインがもらえる株主優待としても人気がありますよ!

前回の100株保有時の「食品」は、紀州の完熟梅を使った梅干しでした。さらに、保有株数に応じて「裏磐梯レイクリゾート」と「ルグラン旧軽井沢」で利用可能な宿泊優待券ももらえます。

いかがでしたか? 前編・後編の2回に分けて厳選した19銘柄をお届けした9月の株主優待。これまで優待投資は未体験という方も、豊富な銘柄からお気に入りがきっと見つかるはず。ぜひこの機会に優待投資にトライしてみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。NISA口座・ジュニアNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられ、株主優待を受け取ることができます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2022年8月30日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は10/3(月)配信予定です。