11月の株主優待は全34銘柄。1年の中では優待が少ない月ですが、買い物や外食、宿泊などがお得になる株主優待券が充実! また自社商品やカタログギフトが楽しめる優待もあります。今回は、ジャムなどでおなじみの「アヲハタ」、調理家電などがお得な価格で買える「象印マホービン」など、魅力あふれる10銘柄をご紹介します!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が11月24日(木)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
ジャムなど自社製品詰め合わせ【アヲハタ】
■権利月:11月
■最低投資金額:24万6000円(10/28終値2460円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:0.81%
イチゴジャムやオレンジマーマレードなどのジャム製品でおなじみの「 アヲハタ 」。特に、「アヲハタ55」シリーズなど低糖度ジャムの分野では市場をリードしています。
現在は、目指す姿として「フルーツのアヲハタ」を掲げ、創業以来培ってきたフルーツ加工技術を活かして新たなフルーツ加工品の開発も目指しています。今年2月にはジャム・スプレッド類の価格改定を実施しました。なお、2022年11月期の通期の会社予想は増収増益を見込んでいます。
株主優待は、100株以上で1000円相当、1000株以上で3000円相当の自社製品詰め合わせです。前回の100株保有時の優待品はジャム3品とガーリックシュリンプトーストスプレッド、昨年9月に新発売したフルーツ加工品の「アヲハタひとくち柑橘」の全5品でした。
また1000株以上の場合は、100株保有時の内容に加えてパスタソースや1回使い切りタイプのスプレッドなど、全9品がもらえました。さらに前回は、どちらの保有区分でもオリジナルの付箋「かぐやパンダ」が付いていましたよ。
日用品などがお得に買える割引クーポン【アスクル】
■権利月:11月20日/5月20日(年2回)
■最低投資金額:14万9600円(10/28終値1496円×100株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:2.13%
中小の事業所向けに、オフィス用品を効率よく提供するサービスからスタートした「 アスクル 」。現在は、中小事業所向けサービスの「アスクル」に加えて、大企業向けの「ソロエルアリーナ」、個人向け通販の「LOHACO」など、ターゲットに合わせたサービスを複数展開しています。
2023年5月期の第1四半期は主力のBtoB事業が好調で、通期の会社予想は増収増益の見込みです。また、配当については前期比1円の増配を予定(会社予想)しています。
株主優待は、100株以上で「LOHACO」割引クーポンを2000円分(500円券×4枚)です。自社の個人向け通販サイト「LOHACO」で、税込501円以上の商品1個につきクーポン1枚が使えます(「LOHACO Yahoo!店」は対象外)。
「LOHACO」には食品から日用品、ペット用品、PC用品、コスメなどなどさまざまな商品が揃っています。お米や水などの重たいものやトイレットペーパーといったかさばるものを買いたいときにも便利そうですね!
なお、「アスクル」の権利付き最終日は11月16日(水)です。優待獲得のためには、必ず最終日までに購入を済ませておきましょう。
日興フロッギーでアスクルを購入して優待をもらう場合には、保有する株式が11月14日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。くわしくはこちら
外食の強い味方がもらえます【ニイタカ】
■権利月:11月/5月(年2回)
■最低投資金額:20万6000円(10/28終値2060円×100株)
■配当金額(会社予想):64円
■予想配当利回り:3.10%
「 ニイタカ 」という社名は知らなくても、同社の製品はきっと使ったことがあるはず。旅館や飲食店で見かける固形燃料で国内シェア60%以上という会社です。また、もう一つの柱として業務用洗剤や洗浄剤などの製造販売も手がけています。
2023年5月期の第1四半期は、業務用洗剤・洗浄剤、固形燃料などの販売が伸長し、前年同期比で2ケタの増収を達成しました。ただ、純利益は、原材料高騰の影響を受け2ケタの減益でした。
通期の会社予想は増収増益を見込んでいます。また、今期から配当方針を変更したことにより、今期の配当は前期比で36円増という大幅な増配となる予定(会社予想)です。
優待内容は、保有株数と権利確定月によって変わります。11月は、100株以上で500円分のジェフグルメカード、1000株以上で5000円分のジェフグルメカードまたは自社グループ製品詰め合わせです。一方、5月は100株以上で500円分のジェフグルメカードは変わりませんが、1000株以上の場合は5000円分の日本旅行ギフト券です。
ジェフグルメカードは、ファミレスやファストフード店をはじめ全国約3万5000店の飲食店で利用可能で、有効期限はありません。外食が多い人の強い味方ですね。
カタログギフトにも使える優待券【サーラコーポレーション】
■権利月:11月
■最低投資金額:40万5000円(10/28終値810円×500株)
■配当金額(会社予想):25円
■予想配当利回り:3.08%
「 サーラコーポレーション 」は、愛知・静岡を地盤とする企業を束ねる純粋持株会社。傘下には、都市ガス・LPガスなどのエネルギー関連やハウジング、インフラ整備、カーライフサポートなど生活に関わる事業会社があり、全46社でグループを構成しています。
2022年11月期が最終年度となる3ヵ年の中期経営計画を策定し、「ライフクリエイティブ」「エネルギーベース」「つなぐ」の3事業ユニットという枠組みでSALAブランドの浸透に取り組んでいます。なお、今期の配当は前期比2円増となる25円の予定(会社予想)です。
株主優待は、500株以上で1000円分、5000株以上で5000円分、1万株以上で1万円分の株主優待券です。ホテルや飲食店、ガソリンスタンドなど、サーラグループの店舗で金券として利用できますが、実はカタログギフトとしても楽しめます。
優待券と一緒に送られてくるカタログにはスイーツやグルメ商品などさまざまなアイテムが掲載されていて、優待券の金額相当分の商品を選択OK。近くに使えるお店がなくても安心ですね。なお、株主優待の獲得は500株以上なので、間違えないように注意しましょう。
【拡充】無料宿泊できるホテルが増えました!【サムティ】
■権利月:11月
■最低投資金額:46万7200円(10/28終値2336円×200株)
■配当金額(会社予想):90円
■予想配当利回り:3.85%
不動産開発事業を基盤とする総合不動産会社の「 サムティ 」。収益不動産の投資から再販までを手がける不動産ソリューション事業や不動産賃貸事業、ホテルの賃貸・運営事業なども展開しています。
2022年11月期の第3四半期は、主力の不動産開発事業の大幅増収に加えて不動産管理事業が2ケタの増収増益を達成。通期の会社予想は、2ケタの増収を見込んでいます。また、今期の予想配当利回りは3.85%(会社予想、10月28日終値で計算)と、配当面でも魅力的な銘柄と言えそうです。
優待内容は、自社関連ホテルに無料宿泊できる優待券(電子チケット)を、200株以上で1枚、300株以上で2枚、600株以上で3枚、1000株以上で4枚、2000株以上で6枚、5000株以上で8枚、1万株以上で10枚です。
今回から利用対象のホテルが増えて、全国20ヵ所に。追加されたのは飛騨高山と兵庫のホテルで、他にも東京や大阪、京都、広島、福岡など各地にホテルがあります。旅行や出張などで便利に使えそうですね。
一部ホテルでは宿泊に、チケットが2枚または3枚必要になります。また、優待獲得には最低200株が必要なので、購入の際は間違えないように気を付けて!
炊飯ジャーや調理家電などがお得に買える【象印マホービン】
■権利月:11月20日
■最低投資金額:14万7600円(10/28終値1476円×100株)
■配当金額(会社予想):34円
■予想配当利回り:2.30%
大正時代から「マホービン」の製造を手がけている「 象印マホービン 」。現在は、炊飯ジャーなどの調理家電、ステンレスボトルなどのリビング製品、生活家電の3分野の製品を製造販売しています。2022年11月期第3四半期は、3分野とも前年同期比の売上高を上回って着地しています。
株主優待は、「優待販売の案内」に掲載されている自社製品(10品程度)の優待販売です。具体的には、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で4000円分が、購入金額から割引されます。案内に掲載されている商品価格はもともと市価より安く設定されているので、割引後はかなりお得になることも。
商品は毎年変わりますが、昨年は圧力IH炊飯ジャー4品のほか、電気ケトルやホットプレート、空気清浄機など12商品でした。調理家電の買い替えを検討中なら要チェックです!
なお、象印マホービンの実質的な権利確定日は11月18日(金)で、権利付き最終取引日は11月16日(水)です。優待獲得を考えている人は、最終取引日までに必ず購入しましょう。
日興フロッギーで象印マホービンを購入して優待をもらう場合には、保有する株式が11月14日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。くわしくはこちら
お店でもテイクアウトでも利用可能な食事券【銚子丸】
■権利月:11月15日/5月15日(年2回)
■最低投資金額:11万4100円(10/28終値1141円×100株)
■配当金額(会社予想):6円
■予想配当利回り:0.52%
千葉県が地盤で、回転寿司の「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」などを1都3県で展開する「 銚子丸 」。「グルメ回転寿司店」を打ち出していて、銚子港をはじめ国内外で獲れた新鮮な食材を使った寿司を提供しています。
2023年5月期は、ロードサイドや商業施設内などの立地重視の新規出店を計画していて、今年6月には山手線内で初となる「小石川店」をオープンしました。
優待内容は、「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」など自社店舗で利用できる優待食事券を、100株以上で500円分、500株以上で2500円分、1000株以上で5000円分です。テイクアウト専門店でも利用できます。
また、500株以上の保有なら、優待食事券全てと引換えに同額相当の自社特選品と交換可能。前回の500株保有の場合は、「甘塩たらこ(400g相当)」か「佃煮詰合せ(全6品)」のいずれかを選ぶことができました。
なお、「銚子丸」の権利付き最終取引日は11月11日(金)です。優待を獲得するには、必ずこの日までに購入を済ませておきましょう。
日興フロッギーで銚子丸を購入して優待をもらう場合には、保有する株式が11月9日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。くわしくはこちら
QUOカードと商品券の二刀流!【大光】
■権利月:11月/5月(年2回)
■最低投資金額:6万7800円(10/28終値678円×100株)
■配当金額(会社予想):9円
■予想配当利回り:1.32%
岐阜県に本社があり、大手外食チェーンやホテルなどに食品を販売している「 大光 」。卸売を行う外商事業のほか、業務用食品スーパー「アミカ」を運営するアミカ事業、さらに貝類を中心とした水産品の輸入販売を手がける水産品事業の3事業を展開しています。
アミカの店舗数は、愛知県・岐阜県を中心に全48店です(9月末時点)。2023年5月期第1四半期は、各事業とも前年同期比でプラスの結果となり、通期の会社予想は2ケタの増収を見込んでいます。
株主優待は、①QUOカード②アミカ商品券のどちらかを選択する方式で、100株以上で①500円分②1000円分、500株以上で①1000円分②2000円分、1000株以上で①2000円分②4000円分、2000株以上で①3000円分②6000円分です。
株主にはまずQUOカードが届いて、店舗に持っていくと商品券に換えてもらえます。金額が2倍になるので、アミカが近くにある人は商品券に交換するのがおすすめ! 一方、QUOカードなら、主要コンビニをはじめ幅広い店舗で利用できるのが魅力ですね。
「遊べる本屋」で使える割引券【ヴィレッジヴァンガードコーポレーション】
■権利月:11月
■最低投資金額:10万7600円(10/28終値1076円×100株)
■配当金額(会社予想):ー
■予想配当利回り:ー
「遊べる本屋」をキーワードに、書籍や雑貨類、CDやDVD、食品など幅広いアイテムを扱っている「 ヴィレッジヴァンガードコーポレーション 」。中心業態の「ヴィレッジヴァンガード」の他、ライフスタイルショップの「new style」やアウトレットの「Vintage Vanguard」など複数の業態があります。
発祥は愛知県ですが、現在は北海道から沖縄まで全国に店舗があり、直営・FC合計で317店(2022年8月末時点)です。2023年5月期はオンライン事業の強化に取り組んでいて、オリジナル商品なども販売しています。
優待内容は、100株以上で1000円分の買物券を10枚です。税込2000円ごとの購入で買物券1枚が使える割引券タイプなので、最も効率よく使った場合は、2万円分の商品が半額で買える計算です。
さらに長期保有優遇制度もあり、1年以上の継続保有なら買物券が1枚、2年以上なら2枚追加されます。グループ各店で利用できますが、オンラインショップや「ヴィレッジヴァンガードダイナー」など一部利用できない業態もあるので事前に確認してくださいね。
1円単位で使える便利なQUOカード【E・Jホールディングス】
■権利月:11月
■最低投資金額:12万8800円(10/28終値1288円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:3.88%
「 E・Jホールディングス 」は、「エイトコンサルタント」と「日本技術開発」の経営統合を経て2007年に発足した持株会社です。2社の頭文字であるEとJの間の「・」には、2社が連携を深め、グローバルな環境規模での企業活動、技術貢献を進めるという思いが込められています。
傘下の事業会社では、中央省庁や地方自治体に対する総合建設コンサルタント事業を営んでいて、グループ会社の連携によりワンストップのサービス提供が可能です。
2023年5月期は、現在進めている第5次中期経営計画に基づいて、事業の拡大を進めています。通期の会社予想は増収増益の見込みで、前期比7円の増配も予定(会社予想)しています。
優待内容は、100株以上で1000円分、1000株以上で3000円分、5000株以上で5000円分のQUOカードです。全国約6万店で、1円単位から利用できるから便利! 特にコンビニは大手3社のすべてで使えます。また、一部の書店チェーンやファミレス、ドラッグストアなどで使えますよ。使用期限がないのもうれしいですね。
いかがでしたか? 優待券&金券類のほか、定番の自社商品やカタログギフトまで揃った11月の株主優待。そろそろ今年も終わりに近づいてきました。今年中に優待投資デビューを考えている人は、この機会にぜひ挑戦してみては?