NISAが恒久化へ! 投資枠は年間360万円に拡大

日興フロッギーNEWS/ 日興フロッギー編集部

各種報道によれば、政府・与党は少額投資非課税制度(NISA)の恒久化や非課税枠の大幅な増額を検討しているとのこと。週内にもまとめる2023年度与党税制改正大綱に盛り込むことが見込まれています。

つみたて型は3倍、一般型は2倍へ

年間の投資枠については、つみたて型について現行の3倍の120万円に、一般型を2倍の240万円に増やす方針です。年間の投資額の上限は360万円に大きく拡大する一方で、非課税で保有できる限度額を1800万円とする方向で調整しているとのこと。富裕層に対する優遇をしているのでは、といった批判への対策も同時に取られる見込みです。

どんな投資ができる?「1800万円」枠を計画的に

年間投資枠が大きく増加したことで、投資方法が少し変わる人がいるかもしれません。例えば、すでに手元に現金がある人や、短期間で非課税枠を利用したい人は、360万円の枠を5年間でフル活用するという方法があります。

一方で、長く投資を続けて時間のリスク分散を重視したい人などは、180万円ずつ10年間、90万円ずつ20年間、といった利用方法も可能になります。年間の投資枠だけにとらわれずに、非課税となる生涯投資枠1800万円をどううまく活用するのかを考えてみてはいかがでしょうか。

相場に下支え効果も!?

一方で、相場や個別銘柄にも多少の影響があるかもしれません。

今のNISA制度は一般NISAとつみたてNISAのいずれか1つしか選ぶことができませんが、新NISAは同時に活用することができるようになります。また、上限額は一般NISAは600万円、つみたてNISAは800万円でしたが、それが併せて1800万円にまで拡大となる見込みです。この拡大により、一人当たりの金額増加に加え、新たな投資家層も流入する可能性があります。

こうした拡大は株式市場にとっても、相場下支えの効果が少し期待できそうです。また、連続増配や優待銘柄など個人投資家に人気の銘柄には資金流入する可能性もあります。もちろん株価を考える上では企業の業績が重要になりますが、こうした需給についてもウォッチしておくとよいかもしれませんね。

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日興フロッギーでも新NISAの制度について、適宜新しい情報を発信していきますので、2024年からの新NISAについて気になる!という方は、ぜひ継続してチェックしてくださいね。

※本記事内容は2022年12月13日時点の政府・与党案です。詳しくは正式決定後の内容を必ずご確認ください。