1月の株主優待は全部で31銘柄。数こそ少なめですが、自社商品やカタログギフトがもらえる銘柄や、外食や買い物がお得に楽しめる銘柄など少数精鋭ぞろいです。その中から、今回はガーデニング商品が選べる「タカショー」、手頃な価格で焼き鳥を満喫できる「鳥貴族HD」、好きな靴が1足もらえる「ダブルエー」など見逃せない10銘柄をご紹介します。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が1月25日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
餃子たっぷり2万円分!【NATTY SWANKYホールディングス】
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:30万5000円(12/23終値3050円×100株)
■配当金額(会社予想):未定
■予想配当利回り:ー
名前のとおり、肉汁たっぷりの餃子が主役の外食店「肉汁餃子のダンダダン」を展開している「 NATTY SWANKYホールディングス 」(ナッティースワンキーホールディングス)。店舗数は、首都圏を中心に直営店・FC合計で合計126店(2022年11月末時点)です。また、自社通販サイトで販売している冷凍生餃子は、2021年に品質評価機関「モンドセレクション」の優秀品質金賞を受賞しています。
2023年1月期は、新型コロナウイルスの状況を考慮しつつも積極的に新規出店を進めていて、今期は第3四半期までに直営・FCを合わせて16店舗をオープンしています。
優待内容は、100株以上で1000円分の食事券を10枚。全国の「肉汁餃子のダンダダン」で利用できます。優待は年2回あるので、年間ではなんと2万円分も!
店内での飲食に加えてテイクアウトでの利用もできるので、ランチや夕飯のおかずとしても美味しい餃子を楽しめます。
さらに、店舗が近くにない場合などは、食事券を返送して冷凍生餃子を送ってもらうことも可能ですよ。たとえば食事券4枚なら冷凍生餃子50個と引き換え可能のようです。いろいろな楽しみ方ができるのがうれしいですね!
お好きな靴をどれでも1足進呈【ダブルエー】
■権利月:1月
■最低投資金額:26万800円(12/23終値2608円×100株)
■配当金額(会社予想):25円
■予想配当利回り:0.95%
2002年に東京・下北沢で1号店を開店して以来、「いつでも想像以上に満足のできる商品・サービスを提供する」という企業理念を掲げてレディースシューズを企画・販売している「 ダブルエー 」。実店舗は、国内165店舗、海外20店舗を展開しています(2022年10月末時点)。
2023年1月期の第3四半期は、実店舗もオンラインストアも売上高が好調。9月末からオンラインストアで購入した商品の店舗受取サービスを開始したことで、実店舗の認知度が向上していて、今後もオンラインと実店舗の売上増加の相乗効果を図っていくとしています。
株主優待は、100株以上で一律、好きな靴を1足もらえる無料券です。自社オンラインストア(ORiental TRaffic ONLINESTORE)で販売している靴が対象で、引き換え可能な靴のブランドはORiental TRaffic、WA ORiental TRaffic、ORTR、KIDS、WA!KARUのいずれかとなっています。
パンプスやサンダル、ブーツ、スニーカーなどさまざまな商品を扱っています。なお、以前は実店舗が対象でしたが、現在はオンラインストアのみで利用可能です。間違えないように注意しましょう。お店が近くになくても利用できるのは便利ですね!
5000円相当のおしゃれ雑貨がもらえます【ミサワ】
■権利月:1月
■最低投資金額:18万3300円(12/23終値611円×300株)
■配当金額(会社予想):10円
■予想配当利回り:1.63%
インテリアや生活雑貨などを扱う「unico」や「unico loom」を運営する「 ミサワ 」。「自分にも地球にも心地よい、等身大のライフスタイル」のライフスタイルを提案しています。店舗は、アウトレットやカフェ・レストランなどを含めて、北海道から九州まで全国に49店。また、「unico」はオンラインショップでも展開しています。
2023年1月期は、DX導入による攻めのデジタル戦略と守りの業務改善を進めると共に、毎年実施している顧客アンケートの結果を踏まえて顧客満足の向上にも取り組んでいます。
株主優待は、300株以上で5000円相当のunicoオリジナル株主限定商品。シンプルでおしゃれなデザインが特徴です。
今回の優待品はすでに発表されていて、バスタオルとボディタオル、入浴剤がセットになったバスギフトセット、九谷焼の豆皿4枚セット、クッションカバー&中材セットの中から好きなものを1点選択できます。何がもらえるか、事前にわかっているのは安心ですね。
ちなみに、100株以上を3年以上保有した場合も同じ優待品を受け取れます。時間はかかりますが、投資資金を抑えたい人は「100株で3年」を検討してみてもよいかもしれませんね。
<優待変更>2年以上の保有でクーポン増額【クロスプラス】
■権利月:1月
■最低投資金額:7万9100円(12/23終値791円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:1.51%
1950年代に創業した老舗アパレルメーカーの「 クロスプラス 」。レディースやキッズ向けなどの衣料や服飾雑貨を、量販店・専門店などさまざまなチャネルに対して製造・卸・販売しています。また、メンズ向けの専門店のOEM販売なども手がけています。
現在は、2023年1月期を初年度とする中期経営計画を掲げていて、消費者のライフスタイルの変化に合わせてアパレル事業を深めていくと共に、ライフスタイル領域での新たな商品やサービスを生み出すことも目指しています。
優待内容は、今回から自社オンラインストアで使えるクーポン券に一本化。100株以上で3000円分、500株以上で5000円分、1000株以上で1万円分がもらえます。
また、長期保有優遇制度も導入され、100株以上を2年以上継続保有するとクーポン券が2000円分追加されます。
オンラインストアには、マスクやファッション雑貨などクーポン券だけで購入できる商品もあります。その上、100株以上を1年以上継続保有している人の中から、抽選で10名に30万円相当の旅行券が当たります。さらに、3年以上継続して保有している株主の中から抽選で2名様それぞれに30万円の旅行券が贈呈されるという特典も!
ガーデニング好きのためのカタログギフト【タカショー】
■権利月:1月20日/7月20日(年2回)
■最低投資金額:34万4500円(12/23終値689円×500株)
■配当金額(会社予想):23円
■予想配当利回り:3.33%
環境エクステリア製品の企画・開発やガーデン用品の輸出入販売などを手がける「 タカショー 」。プロユースとホームユースの両方を扱っていて、さらに欧米やアジア各国など海外にもネットワークを広げています。
2023年1月期の第3四半期までは、売上高構成比で約6割を占めるプロユース事業の売上高が順調に推移。また、ホームユース事業については秋の需要期に天候不順だった影響を受けていますが、ネット通販に関しては前年同期比で120%と売上高を伸ばしています。
株主優待は年2回で、1月20日分はポイント制のカタログギフト「プレミアム優待倶楽部」です。500株以上で3000ポイント、700株以上で4000ポイント、900株以上で5000ポイント、1000株以上で8000ポイントなどの優待ポイントがもらえます。
ポイントと交換できる商品は、自社が扱う多彩なガーデニング商品。継続保有すれば、ポイントを1年間繰り越すことも可能です(1回のみ)。
また、7月20日分の優待では100株以上でオリジナルカレンダーがもらえて、さらに100株以上で年2回の株主特別販売も受けられます。なお、権利付最終日は1月18日(水)なのでお間違えのないように!
<要継続保有>飲料&ゼリーがどっさり【ダイドーグループHD】
■権利月:1月20日
■最低投資金額:48万6500円(12/23終値4865円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:1.23%
缶コーヒーをはじめとした自動販売機の飲料で知られる「 ダイドーグループHD 」。傘下には、国内飲料事業の「ダイドードリンコ」や食品事業の「たらみ」、ドリンク剤などを製造する「大同薬品工業」などの事業会社があります。
現在は、2027年1月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を遂行していて、国内飲料事業の再成長、海外事業戦略の再構築、非飲料領域の強化・育成という3つの基本方針を掲げています。
株主優待は、100株以上で6000円相当の自社グループ商品の詰め合わせ。缶コーヒーや清涼飲料のほか、グループ会社であるたらみのフルーツゼリーなども味わえます。前回は、飲料が全20本、ゼリーが15個という充実の内容でした。
ただし、6ヵ月以上の継続保有が条件なので、残念ながらこれから株を購入しても今年1月分は優待をもらえません。しかし! 全株主を対象にした自社グループ商品の優待価格販売という優待もあり、こちらは保有期間にかかわらず利用OKです。
また、100株以上を5年以上継続して保有した場合は、5年を超えた年に限り記念品が贈呈されますよ(割当基準日は7月20日)。
映画好きなら見逃せない!【スバル興業】
■権利月:1月
■最低投資金額:91万1000円(12/23終値9110円×100株)
■配当金額(会社予想):380円
■予想配当利回り:4.17%
1946年、東京丸の内にオープンした映画館からスタートした「 スバル興業 」。現在は映画館の運営は終了し、道路のメンテナンスや工事を行う道路関連事業を中心に、飲食店の経営や物販販売を行うレジャー事業、不動産の賃貸借や売買などを手がける不動産事業の3事業を展開しています。
2023年1月期は、主力の道路関連事業において公共投資が底堅いことなどから2022年12月に業績予想を上方修正しました(会社予想)。通期の会社予想は、減収ではあるものの増益を見込んでいます。予想配当利回りは4.17%(12月23日終値で計算)で、株主優待に加えて配当面での魅力も高い銘柄です。
優待内容は、全国の「TOHOシネマズ」で使えるTOHOシネマズギフトカード。100株以上で2000円分、200株以上で3000円分、300株以上で4000円分がもらえます。
映画チケットの購入だけでなく、劇場内での飲み物やスナック類、パンフレットの購入などにも利用可能です。
また、長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有すると保有区分ごとに1000円分がプラスされます。必要投資額が大きいので、フロッギーを活用して少しずつ購入していく方法もおすすめですよ。
大盛りチャーシュー麺も優待で【丸千代山岡家】
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:24万8600円(12/23終値2486円×100株)
■配当金額(会社予想):16円
■予想配当利回り:0.64%
豚骨ベースの濃厚スープに極太ストレート麺が特徴の「ラーメン山岡家」を、すべて直営で運営している「 丸千代山岡家 」。他業態の「極煮干し本舗」や「味噌ラーメン山岡家」「餃子の山岡家」を含めて、北海道と関東全域を中心に全国175店舗を展開しています(2022年10月末時点)。
2023年1月期の全店の売上高は、2月のみ前年同期を割り込んだものの、その後は前年同期を上回っていて、11月までの累計では前年同期比121.8%と堅調に推移しています。
優待内容は、①ラーメン優待券(510~1360円まで)②お米③乾麺5個(醤油・味噌・塩・特製味噌・辛味噌)のいずれかを選ぶスタイル。
100株以上で①2枚②2キロ③1セット、500株以上で①4枚②4キロ③2セット、1000株以上なら①6枚②6キロ③3セットです。乾麺は自社の通販サイトで販売しているもので、お米や乾麺が選べるので店が近くにないという人でも大丈夫!
また、優待券では1360円までのラーメンを食べられるので、「ラーメン山岡屋」でいちばん値段の高い特製味噌ネギチャーシュー麺(1170円)の大盛(190円追加)も頼めちゃいますよ。
優待券+50円で手軽にカンパイ!【鳥貴族HD】
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:19万7000円(12/23終値1970円×100株)
■配当金額(会社予想):8円
■予想配当利回り:0.40%
「 鳥貴族HD 」は、傘下に焼き鳥の「鳥貴族」、チキンバーガーの「TORIKI BURGER」を抱える会社です。主要業態の「鳥貴族」は大阪からスタートし、現在は東京・名古屋・大阪の出店が中心ですが、2022年10月3日には九州への初出店を達成しました。また、「TORIKI BURGER」は現在都内に2店舗ですが、今後は都内に複数出店することで事業モデルの確立を目指しています。グループの店舗数は626店舗、直営店は393店舗です(2022年10月末時点)。
2023年7月期の配当は、前期比4円の増配を予定(会社予想)していて、コロナ禍前の配当額に戻る見込みとなっています。
優待内容は、自社店舗で使える食事優待券を、100株以上で1000円分、300株以上で3000円分、500株以上で5000円分です。「鳥貴族」のメニューは焼き鳥もドリンクもすべて350円なので、1000円分の優待券に50円を足せば、なんと3品も注文できます。
また、「TORIKI BURGER」の国産チキンバーガーはどれでも単品400円、ポテトとドリンク、デザートのセットはプラス450円なので、こちらも食事優待券で満喫できちゃいますね。おつりは出ないので、上手に使い切るのがおすすめです。
お財布にあると助かるQUOカード【不二電機工業】
■権利月:1月/7月(年2回)
■最低投資金額:33万5400円(12/23終値1118円×300株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:2.86%
電気制御機器の専業メーカーである「 不二電機工業 」。制御用開閉器(スイッチ)と接続機器、表示灯・表示器(ランプ)、電子応用機器という4分野の製品を、製造から販売まで手がけています。代理店を通さない直接販売体制が特徴で、ユーザーの声を適切に収集し、そのニーズを製品開発に生かせることが強みの一つです。
2023年1月期は、地政学リスクによる原材料価格の上昇といった懸念はあるものの、経費の節減・見直しによって利益については期初の業績予想を上方修正済み。通期の会社予想は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。
株主優待は、300株以上で500円分、500株以上で1000円分、1000株以上で2000円分のQUOカードです。
長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有するともらえるQUOカードの金額が300株以上は1000円分、500株以上は2000円分、1000株以上は3000円分にそれぞれ増額します。
QUOカードは、主要コンビニや一部のファミレス、書店など幅広い店舗で使えて、しかも有効期限がありません。お財布に1枚入れておくと便利ですね。なお、優待の獲得には300株以上が必要なので、間違えないように注意してくださいね。
いかがでしたか? 洋服や靴、餃子にラーメン、お部屋を彩る生活雑貨など、衣・食・住に関わるさまざまな楽しみがそろった1月の株主優待。これまで未経験という方も、2023年はぜひ優待投資にチャレンジしてみては?