オトク大好き派もニッコリ 2月の優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

2月の株主優待は全部で130銘柄。オトクに買い物や外食を楽しめる株主優待券から、自社商品の詰め合わせ、好きなものを選べるカタログギフト、使い勝手のよいギフトカードなどまで魅力的な銘柄が揃っています。その中から、美味しい珈琲が味わえる「コメダHD」、カタログギフトの「イオンモール」などとっておきの10銘柄をご紹介します。

※特別に記載がない場合、権利付最終日は2月24日(金)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が2月22日(水)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

毎日の買い物でキャッシュバック【イオン】

■銘柄名(コード):イオン(8267)
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:26万1800円(1/27終値2618円×100株)
■配当金額(会社予想):36円
■予想配当利回り:1.37%

総合スーパー事業をはじめ、総合金融事業やディベロッパー事業など多様な業態を傘下に抱える純粋持株会社の「 イオン 」。グループ企業の総数はなんと約300社です。

2023年2月期の第3四半期(累計期間)は、営業収益と営業利益が共に過去最高を更新。主要事業である総合スーパー事業では、力を入れているヘルス&ビューティーケアや食品の分野がけん引したことで損益改善が進み、コロナ前の損益水準も上回りました。通期の会社予想についても、純利益は大幅な増益を見込んでいます。

株主優待は、イオンやマックスバリュ、まいばすけっとなどでの買い物がオトクになる株主優待カード(オーナーズカード)です。

商品購入時にオーナーズカードを提示すると、100株以上で3%、500株以上で4%、1000株以上で5%、3000株以上では7%のキャッシュバックが受けられるというもの。半年間で家族カード利用分とあわせて100万円までの買い物が対象です。しかも、20日と30日の「お客さま感謝デー」の5%割引との併用もOK!

また、1000株以上を3年以上継続保有すると、保有株数に応じたイオンギフトカードが2000~1万円分もらえるという継続保有特典(2月のみ)もありますよ。

カタログギフトでお好みグルメ【カネ美食品】

■銘柄名(コード):カネ美食品(2669)
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:28万3200円(1/27終値2832円×100株)
■配当金額(会社予想):28円
■予想配当利回り:0.98%

調理済み食品を家庭で味わう「中食」事業を手がける「 カネ美食品 」。具体的には、スーパーマーケットや百貨店、駅ビルで惣菜店を展開するテナント事業と、ファミリーマートなどのコンビニ向け、生活協同組合向けに弁当などを製造・納品する外販事業の2本柱です。

2023年2月期の第3四半期(累計期間)は、両事業とも増収増益となり、特に外販事業では工場での生産品目最適化などの効果があったことから大幅な増益を達成。通期についても、全社ベースで2ケタの増益を見込んでいます。また配当についても、会社側は期末に14円の配当を予想しており、上期の14円と合わせて通期では28円の予想です。

株主優待は、欲しい商品を選べる人気のカタログギフト形式。具体的には、100株以上で3000円相当、300株以上で5000円相当、1000株以上で1万円相当の「セレクトグルメ配達便」がもらえます。

保有区分ごとに8種類の選択肢が用意されていて、前回8月の100株保有の場合は「氷温熟成煮魚焼き魚ギフトセット6切」に「伊賀上野の里豚角煮セット」「カゴメフルーツジュースギフト」など、魅力的な商品が揃っていました。

【増配】身体よろこぶ、漬物や野菜チップス【ピックルスHD】

■銘柄名(コード):ピックルスHD(2935)
■優待権利月:2月
■最低投資金額:11万8500円(1/27終値1185円×100株)
■配当金額(会社予想):22円
■予想配当利回り:1.85%

2022年9月に持株会社体制に移行した「 ピックルスHD 」。もともと浅漬やキムチなどの漬物メーカーで、2009年に発売した「ご飯がススムキムチ」は、現在も自社の看板商品として広く知られています。また、独自に開発した乳酸菌「Pne-12(ピーネ12)」を活用した商品などを販売するEC事業や、グループ会社を通じた農業事業などの新規事業にも取り組んでいます。

持株会社化して初年度となる2023年2月期は、新体制移行を記念して前期比2円増となる増配を予定しています。

優待内容は、100株以上で1500円相当の自社商品などです。

すでに今回の内容を発表済みで、「ピーネ乳酸菌」を使ったポタージュと野菜チップスの詰め合わせ、自社グループの老舗漬物会社「八幡屋」の漬物3品とチューブタイプのかんたん糠床の詰め合わせ、「ピーネ」と「八幡屋」両方の商品をピックアップした詰め合わせの3種類が用意されています。

その他、「寄付」も選択可能です。事前に商品がわかっていると安心感がありますね。

資金に余裕あるなら200株がオトク!【吉野家HD】

■銘柄名(コード):吉野家HD(9861)
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:23万4900円(1/27終値2349円×100株)
■配当金額(会社予想):10円
■予想配当利回り:0.42%

1899年創業の牛丼の老舗「吉野家」の他、2006年にグループ入りした「はなまる」などを傘下に抱える「 吉野家HD 」。中国やアメリカにも積極的に店舗を展開していて、2022年11月末時点の国内外を合わせた店舗数は2745店(うち976店が海外)となっています。

2023年2月期第3四半期(累計期間)は、「吉野家」「はなまる」共に、前年同期比で売上が回復。さらに、アメリカの既存店売上が好調だったことで、海外の売上高も前年同期比で2ケタの増加となっています。

優待内容は、500円分のサービス券を、100株以上で4枚、200株以上で10枚、1000株以上で12枚、2000株以上で24枚です。国内の「吉野家」や「はなまるうどん」などで利用可能です。お釣りは出ませんが、複数枚の利用が可能なので、サービス券だけで食事が楽しめます!

また、200株以上なら、サービス券を「商品詰め合わせセット」と引き換えることも可能です。実は、200株なら10枚のサービス券がもらえるので、100株で4枚もらうよりオトク度がアップします。投資資金に余裕がある人は、200株保有を検討してみても良いかもしれませんね。

期間限定シロノワールも優待で【コメダHD】

■銘柄名(コード):コメダHD(3543)
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:24万1300円(1/27終値2413円×100株)
■配当金額(会社予想):52円
■予想配当利回り:2.15%

コメダHD 」は、人気の喫茶店「コメダ珈琲店」の運営で知られる「コメダ」を傘下に抱える持株会社です。他に、「甘味喫茶おかげ庵」など複数の業態があり、2022年4月には新業態として大判焼きの「大餡吉日」をオープンしています。2022年12月末時点の店舗数は国内と海外の直営・FCを合わせて全975店です。

2023年2月期第3四半期(累計期間)は、人気のチョコ菓子とコラボした「シロノワール ブラックサンダー」の販売などが好調で、前年同期比で2ケタの増収を達成。通期の会社予想も、同じく2ケタの増収を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で一律1000円分の専用電子マネー「KOMECA」です。国内の「KOMECA」対応店舗で利用できます。

また、300株以上を対象とした長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で2月末に1000円分が追加チャージされます。

なお、継続して株式を保有する場合、次回の優待分の電子マネーは、同じ「KOMECA」に自動的にチャージされます。使い切っても「KOMECA」は取っておいてくださいね。

いざに備える防災セット【トランザクション】

■銘柄名(コード):トランザクション(7818)
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:80万8500円(1/27終値1617円×500株)
■配当金額(会社予想):27円
■予想配当利回り:1.66%

さまざまな「モノづくり」を通じた事業を展開している「 トランザクション 」。具体的には、環境負荷を軽減させる「エコプロダクツ」、トラベルグッズやペットグッズなどを扱う「ライフスタイルプロダクツ」、健康リスクを低減する製品を提案する「ウェルネスプロダクツ」の3つの重点テーマを設定して製品を開発・提供しています。

2023年8月期の第1四半期は、エコバッグやサーモボトルなどの主力製品などが好調に推移して、前年同期比で2ケタの増収増益を達成。通期の会社予想も、2ケタの増収および1ケタの増益を見込んでいます。

優待内容は、500株以上で5000円相当の自社製品です。毎回事前に内容が発表されていて、今回の優待内容は「防災7点セット」。リュックバッグやマスク、LEDライト付モバイルチャージャーなど、普段から備えておきたいあれこれが7点もらえます。

なお、優待獲得には500株以上が必要です。特に投資初心者の方は間違えないように注意してくださいね。500株では80万円超と高額になるので、キンカブを活用して少しずつ購入していくのも一つの方法ですね。

カタログギフト派も、お得に買い物派も大満足【イオンモール】

■銘柄名(コード):イオンモール(8905)
■優待権利月:2月
■最低投資金額:18万1500円(1/27終値1815円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.75%

イオンの子会社として、大規模地域開発やショッピングモールの開発・運営を行う「 イオンモール 」。国内のみならず中国やASEAN各国でもモールを開発していて、手がけたモールの数は国内164、海外35の合計199に上ります(2022年12月15日時点)。

2023年2月期は、国内では福岡や岐阜に新規モールをオープンし、海外ではカンボジアに教育とエンターテインメントを融合した「エデュテイメントモール」をコンセプトにした「イオンモール ミエンチェイ」を新たにオープンしました(現在先行オープン中)。海外では、2025年度末時点で50モールを目指しています。

株主優待は、100株以上で3000円相当、500株以上で5000円相当、1000株以上で1万円相当のイオンギフトカードまたはカタログギフトです。なお、保有株式数に応じて同等額を、温室効果ガスの削減につながる「カーボンオフセットサービスの購入」に充てることも可能です。

ギフトカードは、全国のイオンモールやイオングループ各店で利用できて便利。一方、カタログギフトは多彩な商品から選べるのが魅力です。

さらに、1000株以上を保有している場合は、3年以上の継続保有で保有株数に応じたイオンギフトカードを追加でもらえます。

いろんな店で外食したい方に◎【クリエイト・レストランツHD】

■銘柄名(コード):クリエイト・レストランツHD(3387)
■優待権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:9万6400円(1/27終値964円×100株)
■配当金額(会社予想):6円
■予想配当利回り:0.62%

ショッピングセンター内のフードコートや居酒屋、レストラン、ラーメンなど、バラエティに富んだ外食業態を多数抱えている「 クリエイト・レストランツHD 」。2022年11月末時点では、全国に1025店舗を展開しています。

また、2022年12月には新たにベーカリーの「サンジェルマン」「北海道サンジェルマン」がグループに加わり、2023年2月からはサンジェルマン、北海道サンジェルマンの各店舗でも株主優待券が使えるようになる予定です。

優待内容は、100株以上で2000円分、200株以上で4000円分、400株以上で6000円分、600株以上で8000円分、1000株以上で1万円分、3000株以上で1万6000円分、6000株以上で2万4000円分、9000株以上で3万円分の株主優待券です。

また、400株以上を1年以上継続保有した場合には、保有株数に応じて優待券が年2回追加されます。

利用できる店舗は、「しゃぶ菜」「デザート王国」「かごの屋」「磯丸水産」などですが、これはごく一部。まずは、同社HPの株主優待ページで利用できる店舗が近くにあるかどうか確認してみましょう。

優待で自転車ゲットも夢じゃない【あさひ】

■銘柄名(コード):あさひ(3333)
■優待権利月:2月20日
■最低投資金額:13万8600円(1/27終値1386円×100株)
■配当金額(会社予想):28円
■予想配当利回り:2.02%

「自転車を通じて世界の人々に貢献する企業」を目指している「 あさひ 」。自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国にチェーン展開しているほか、電動アシスト自転車専門店やスポーツサイクル専門店、キッズサイクル専門店など、多様なニーズに合わせた複数のコンセプトストアも展開しています。直営とFCを合わせた店舗数は516店舗です(2022年12月20日時点)。

2023年2月期は、仕入れ価格の上昇に伴い、2022年2月に続いて8月にも販売価格を値上げしましたが、12月までの累計の既存店売上高は前年同期比でプラスとなっています。

優待内容は、「サイクルベースあさひ」の全店舗と公式オンラインストアで使える1000円分の優待券です。100株以上で4枚、500株以上で10枚、1000株以上で20枚、5000株以上で40枚がもらえます。自転車のカギやカゴ、空気入れなどの小物類を購入してもいいし、保有株数によっては優待券だけで自転車が購入できちゃいますよ。

なお、「あさひ」は権利付最終日が16日(木)となっています。株主優待が目的の人は、必ずこの日までに購入を済ませておきましょう。

【増配】全国100万店以上で使えるギフト券【アレンザHD】

■銘柄名(コード):アレンザHD(3546)
■優待権利月:2月
■最低投資金額:10万4200円(1/27終値1042円×100株)
■配当金額(会社予想):38円
■予想配当利回り:3.64%

福島県が地盤の「ダイユーエイト」や岡山県が地盤の「タイム」、東海地方が中心の「ホームセンターバロー」など、複数のホームセンターやペットショップを傘下に持つ「 アレンザHD 」。2022年11月末時点の店舗数は、全国で289店です。

2023年2月期は、「withコロナ」を前提とした店舗環境づくりに取り組むと共に、震災被害などに備えた生活必需品の安定供給に注力。さらに、物価高の状況では相対的に優位性を発揮するPB商品の販売も強化しています。

通期の会社予想は増益を見込んでいて、年間配当金は前期比2円の増配も予定。予想配当利回りは3.64%(1/27終値で計算)あり、優待に加えて配当面でも魅力的な銘柄と言えるでしょう。

優待内容は、100株以上で1000円分、500株以上で3000円分、1000株以上で5000円分、3000株以上で1万円分のJCBギフト券です。

JCBギフト券は利用可能な店舗・施設が多いのが特徴で、その数なんと100万店舗以上。百貨店やスーパーのほか、レストランやホテル、旅行会社などさまざまな場所で使えて、有効期限もないため、誰にとっても使い勝手のよい優待ですね。

いかがでしたか? 買い物に外食、カタログギフトなどバラエティに富んだ銘柄が楽しめる2月の株主優待。優待投資は未経験という方も、気になる銘柄が見つかったらこの機会にぜひチャレンジしてみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。NISA口座・ジュニアNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられ、株主優待を受け取ることができます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2023年1月27日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は3/1(水)配信予定です。