アニメ、ゲーム、日本食など、日本を代表する“モノ”たち。これらは、外国人からの人気が年々高まっています。こうした「日本」に関連する銘柄は景気動向に左右されにくく、足元の相場環境下で注目の投資テーマと言えそうです。
海外を中心にアニメ市場の成長が続く
2022年に開催されたFIFAワールドカップカタール大会では、スタジアムでごみを拾う日本人サポーターの姿が世界で称賛されました。他にも米大リーグの大谷選手の活躍や彼の所作など、日本や日本人に注目が集まることがきっかけで、海外にて日本の文化や風習に興味が高まることが期待されます。
「ポケットモンスター」や「ハローキティ」といった、日本発のキャラクターやアニメーションなどは海外で従来より人気を集めています。足元のアニメ市場は、国内市場が成熟しつつある中、海外市場中心に成長が続いています。ビデオゲームも「ドラゴンクエスト」や「モンスターハンター」など、人気シリーズはロングセラーとなり人気を保っています。
コロナ禍でも、日本食レストランは海外で増加
ヘルシーな日本食もまた、海外で広まっている日本文化の一つと言えます。海外における日本食レストランの数は、コロナ禍前の2019年から増加しています。
日本食の代表的な調味料である、しょうゆの消費量は国内で減少傾向にある一方、海外への輸出は長期的に増加傾向にあります。こうした海外での日本食ブームが、訪日客の増加につながることも期待できそうです。
景気に左右されにくい&リベンジ消費の追い風も
一般的に、趣味や娯楽は生活費とは“別枠”で出費されることが少なくありません。株式投資の観点では、アニメやゲームといったコンテンツビジネスは景気に左右されにくいことが魅力と言えます。
外食や訪日旅行は、景気に無関係ではないものの、当面はコロナ後の“リベンジ消費”として需要増加が見込まれます。コロナ禍での行動制限・行動自粛により積み上がった国内家計の過剰貯蓄は足元で50兆円程度とみられ、世界各国でもこうした資金は滞留していると考えられます。
関連銘柄は、「ONE PIECE」や「ドラゴンボール」、「プリキュア」などを手がける「 東映アニメーション 」や、しょうゆ最大手の「 キッコーマン 」、リベンジ消費需要が期待される百貨店最大手の「 三越伊勢丹HD 」などが挙げられます。
アニメ、ゲーム、日本食といった日本を代表する文化やモノに関わる企業に注目してみてはいかがでしょうか。
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