日興フロッギー白書 「新NISA、みんな何買う?」

日興フロッギー白書/ 日興フロッギー編集部高橋 由季

2024年から始まる新NISA。そんな新NISAをみんなは、どのように活用するのでしょうか。今回は日興フロッギーを利用しているお客さま向けと、投資未経験の方も含めた一般向けの2種類のアンケートを実施しました。見比べてみると、意外な事実が浮き彫りに……。

「そもそも新NISA知っている?」「始まったら何に投資する?」そんなギモンを日興フロッギー白書が大解剖します!

1.日興フロッギーの利用者向けアンケート結果
2.一般の方向けアンケート結果

まずは日興フロッギーを利用してくださっているお客さまへのアンケート結果から!

みんな「新NISA」って知ってる?

2022年12月中旬に、制度の恒久化や非課税枠の拡大などが報道された新NISA。しかし、制度がスタートするのが2024年からということもあり、中身について詳しく知っている方はまだ多くないようです。

アンケートにて「2024年から始まる新NISAの内容をご存じですか」と質問したところ、約7割の方が「よく知っている」「少し知っている」と回答しました。一方で、3割の方は「聞いたことはあるがよく知らない」「まったく知らない」と回答していて、投資をすでに始めている方にとっても、現時点では「当たり前の制度」ではないことが伺い知れます。

新NISA、84%が利用意向あり

「新NISAを利用したいと思いますか」という質問に対しては、84%もの方が「必ず利用したいと思う」「できれば利用したいと思う」と回答し、高い利用意向があることがわかりました。

その背景にある、新NISAを魅力的だと考えるポイントについても質問すると、「非課税期間が恒久化されたこと」がダントツのトップ。次いで、「非課税生涯投資枠が1800万円に拡大されたこと」「売却すれば投資枠が復活すること」などが挙がりました。期間限定ではなく、”ずっと使える制度”になることで得られる一種の「安心感」のようなものが、利用意向にも影響しているのかもしれません。

値上がりよりも「配当金」重視の傾向か

これまでは、年間120万円の投資枠で株式などに投資する「一般NISA」か、あらかじめ決められた積み立て用の商品をコツコツ積み立てる「つみたてNISA」のどちらかを選択する必要がありました。しかし、新NISAではその2タイプ(成長投資枠とつみたて投資枠)を併用することができます。

そのうち、成長投資枠で投資したいものをお聞きしたところ、7割近い方が「配当金がある株式」と回答しました。配当金についても非課税が適用されることや、「自分年金」としてのニーズがあることなどから、最も投資したいタイプとして選ばれたのかもしれません。

あなたは米国株インデックス派? 世界株インデックス派?

一方で、つみたて投資枠で投資したい商品についてもお聞きしたところ、「米国株インデックス型投資信託」と「世界株インデックス型投資信託」がトップ2となりました。リスク分散を重視しつつ、高い成長が見込まれる米国企業への期待が読み取れます。

では、ここからは一般向けアンケートの結果をご紹介します。同じような傾向を見てとれるものもありますが、男女別や世代別で見ると、認知度や投資意向に新たな発見がありました。早速見ていきましょう!

新NISAの一般的な認知度は35%

全国1545名の方にインターネットをつかったアンケート調査でお答えいただきました。これによると、現在投資や資産運用をしている、と答えた方は全体の4割。そんな方々の中で「新NISA」について知っているかお伺いしたところ、35%の方は「よく知っている」「少し知っている」と答えましたが、65%の方にはほとんど認知されていませんでした

認知度:20代男性が約7割で最多、男女で傾向に違いも

では認知度に関して男女別、世代別で見ていきましょう。最も認知度が高かったのは20代男性で約7割にも上りました。ただ、同じ世代でも女性の認知度は4割以下と、世代別で見て最も男女の差が大きくなりました。

また、女性の中では30代が最も認知度が高く、40代との差もほとんど見られませんでした。男性は30代から40代にかけて大きく認知度が下がっており、男女で異なる傾向があることが読み取れます。

利用意向は高いが、決めかねている人も一定数いる

新NISAを認知している515人の方に、新NISAを利用したいかお伺いしたところ、利用意向がある方は8割に上りました。一方で、「必ず利用したいと思う」と答えた人は31%にとどまっており、フロッギー白書アンケート結果の49%とは大きく差が出る結果となりました。

利用意向:30代女性が最も強い

利用意向の中でも最も強い「必ず利用したいと思う」と答えた人を男女別・世代別で見ると、ここでは30代女性が最も利用意向が強いことがわかります。一方、20代男性は認知度は最も高かったのですが、利用意向についてはさほど高くないことも読み取れます。

新NISAの魅力的なポイントや、投資したいと思っている商品に関しては、日興フロッギー白書アンケートとほぼ同じ結果となりました。

いま投資始めたい度数:12.7

日興フロッギー白書では、「投資を今から始めてみたいか」というアンケートを元に、「投資始めたい度数」を今回より算出することとしました。今後も継続的に算出し、みなさんの投資意欲の高まりや減退を調査して参ります。

投資をまだ始めていない方に対して、「現時点で、投資を始めてみたいと思いますか」と質問したところ、現時点での、みなさんの「投資を始めたい度数」は12.7となりました(2023年2月のアンケート実施時点、最高100)

株式マーケットが軟調であることや、物価高によって生活の余裕がないことなどから、投資意欲がさほど高まっているとは言えない状況なのかもしれませんね。

いま投資増やしたい度数:46.7

同じように、すでに投資を始めている方を対象とした「投資額を増やしてみたいか」のアンケートを元に、「投資増やしたい度数」を今回より算出することとしました。

「余裕資金があれば、現時点でもっと投資を増やしてみたいと思いますか」という質問をしたところ、現時点でのみなさんの「投資を増やしたい度数」は46.7となりました(2023年2月のアンケート実施時点、最高100)

相場が軟調である場面では、「割安になっている株を拾いたい」という心理が働くこともあります。割安な銘柄に投資するバリュー投資家の一部では、新たに資金を投入して株を買いたいと考える方もいらっしゃるようですね。

いかがでしたでしょうか。まだ認知度が高いとは言えない「新NISA」。引き続き日興フロッギー白書では新NISAをはじめ、投資家の皆さんの意識調査を実施して参りますのでお楽しみに!

日興フロッギー白書アンケート概要
期間:2023年2月13日~2月20日
対象:SMBC日興証券の口座をお持ちで日興フロッギーをご利用のお客さま
有効回答数:9,584件
一般向けアンケート概要
期間:2023年2月3日~2月10日
対象:Fastaskによるインターネットアンケート回答者
有効回答数:1,545件
なお、本調査を引用する場合は、必ず「日興フロッギーより」とご明記くださいますようお願いいたします。