株主優待には、自社で扱っているグルメアイテムやスイーツなどがもらえる銘柄がたくさんあります。今回は4~9月に権利確定する優待銘柄の中から、焼き菓子が人気の「アイ・ケイ・ケイHD」、アイスクリームなどがもらえる「セイヒョー」、大きなハムが丸々1本届く「プリマハム」など、食べ物がもらえる優待5銘柄をピックアップしてお届けします。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
【4月】
焼き菓子で幸せなティータイムを【アイ・ケイ・ケイHD】
■優待権利月:4月
■最低投資金額:6万9100円(3/28終値691円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:1.73%
ティータイムを優待で楽しむなら、ウェディング施設を国内外で展開する「 アイ・ケイ・ケイHD 」。国内に19店舗、海外はインドネシアに4店舗があります(2023年1月末時点)。他に、介護事業や食品事業、フォト事業も手がけていて、さらに2021年11月には結婚仲介事業を行う子会社も設立しています。
2023年10月期の第1四半期は、施行組数が第1四半期としては過去最高を更新し、施行単価も順調に回復しました。通期では、2ケタの増収1ケタの増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています(会社予想)。
優待内容は、100株以上で2000円相当、500株以上で3500円相当の自社特選お菓子です。また1000株以上では6000円相当、5000株以上では1万1000円相当の自社特選ギフト(お菓子や自社ブランド商品など)がもらえます。
たとえば、昨年の100株保有時の特選菓子はバウムクーヘンやマドレーヌなどの焼き菓子7点でした。さらに、100株以上でレストラン優待券が3枚もらえます。東京の「ラ・ロシェル」など全国13のレストランで、ランチやディナーを割引料金で楽しめたりドリンクサービスを受けられたりしますよ。
【6月/12月】
おかずにおつまみに、大活躍の水産缶詰【STIフードHD】
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:28万1000円(3/28終値2810円×100株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:1.95%
お魚好きには、水産原料の調達から製造販売までを手がけている「 STIフードHD 」。セブンプレミアム(セブン-イレブン)向けの水産惣菜や水産原材料を使った缶詰・レトルト製品などを製造販売している他、コンビニで販売されるおにぎりや弁当用等の水産食材を製造販売しています。
2023年12月期は新商品開発などに注力すると共に、生産体制の増強や新たな販路の開拓に努めるとしていて、通期の会社予想は増収かつ2ケタの増益です。
株主優待は、100株以上で一律3000円相当の自社商品。権利月は6月と12月で、年2回もらえます。
内容は、自社で展開しているオリジナルブランド「STONE ROLLS」や「FIRE PORTS」などの株主限定商品で、たとえば前回12月の優待品は、金華さば水煮、さばオリーブオイル、さばカリー、ひとくちスモークサーモン、びんながまぐろ青唐辛子仕立てなど、さまざまな味わいが楽しめる缶詰9缶でした。缶詰なので日持ちがして、いつでも好きなときに食べられるのがうれしいですね。
【8月】
アイスを愛する人におすすめ!【セイヒョー】
■優待権利月:8月
■最低投資金額:42万1000円(3/28終値4210円×100株)
■2024年2月期 配当金額(東洋経済予想):16.7円
■予想配当利回り:0.39%
アイス好きにご紹介したい優待銘柄は、大正時代に製氷会社として創業した「 セイヒョー 」。現在は、新潟を代表するかき氷バー「もも太郎」のほか、さまざまな氷菓や和菓子を製造販売しています。
同社は、取扱製品の性質上、夏季に売上が偏重する傾向があり、秋冬の業績改善を図ろうと2022年9月に「セイヒョー秋冬強化プロジェクト」をスタート。高価格帯の新商品の投入やインフルエンサーを活用したコラボ商品などの施策に取り組んでいます。
2023年2月末を基準日として実施した1:3の株式分割に伴い、優待制度を変更。これまでより少ない投資金額でも株主優待をもらえるようになりました。
今回からの優待内容は、100株以上で2000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上で4000円相当の自社製品詰め合わせです。分割前は、100株(現在の300株)で3000円相当の自社製品だったので実質的には優待拡充となっています。
今回の具体的な優待品は発表されていませんが、過去には自社の各種カップアイスやアイスバー、冷凍の笹団子などがもらえました。今回は何がもらえるのか、楽しみですね!
【9月】
おでんが好きな人なら要チェック!【紀文食品】
■優待権利月:9月
■最低投資金額:29万1000円(3/28終値970円×300株)
■2024年3月期 配当金額(東洋経済予想):16円(下限予想)
■予想配当利回り:1.64%
ヘルシーな食生活を意識している人にはこちら! はんぺんやかまぼこ、ちくわなどの水産練り製品や、惣菜類などの製造・販売を行う「 紀文食品 」。伊達巻や黒豆などのおせち料理商品も知られています。また近年では、「糖質0g麺」をはじめとする健康維持・増進に役立つような商品の開発にも積極的です。
2023年3月期の会社予想は、国内食品事業の需要増と価格改定効果などから増収を見込む一方、利益については原材料・エネルギーのコスト増などにより2ケタの減益を見込んでいます。
優待品は、300株以上で3000円相当、1000株以上で5000円相当の自社商品詰め合わせです。また1000株以上の場合は、5000円相当のおせち商品詰め合わせも選べます。
たとえば、前回2022年の300株保有の場合は、各地の「紀文のおでん」や「糖質0g麺」「カロリーライトマンゴープリン」など全10品がもらえました。常温で保存できるおでんが6袋ももらえるので、おでん好きなら見逃せない内容です。なお、株主優待がもらえるのは300株からなので、株式を購入する際には間違えないように注意しましょう。
【9月】
一足お先にお歳暮気分♪【プリマハム】
■優待権利月:9月
■最低投資金額:44万1600円(3/28終値2208円×200株)
■2024年3月期 配当金額(東洋経済予想):65円
■予想配当利回り:2.94%
最後は、1931年に金沢で創業した「 プリマハム 」。おなじみの「香薫あらびきポーク」をはじめとするソーセージやハム、調理済み商品などを扱う加工食品事業と、養豚などの畜産事業を手がける食肉事業の2事業を中心に展開しています。種豚の開発から生産、処理・加工、販売まで一貫体制で手がけることで、「安全・安心・おいしさ」を実現していることが強みの一つです。
現在は、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画を進めていて、数値目標の達成に向けて既存事業の領域拡大や新しい事業モデルの構築などに取り組んでいます。
優待内容は、200株以上で3000円相当の自社製品です。たとえば、2022年の場合は国産豚肉を使用した「匠の膳 特選ロースハム」500gでした。大きなハムが丸々1本なので、食べ応えは満点! 11月下旬に発送される予定なので、少し早めのお歳暮気分が楽しめそうですね。ちなみに、200株未満では優待はもらえません。株数を間違えないように注意してくださいね。
いかがでしたか? 自社の定番商品や人気商品などが楽しめる「食べ物がもらえる優待」。届くのを待つ時間もワクワクです。優待投資はこれまで未経験という方も、お気に入りの銘柄を見つけたらこの機会にぜひチャレンジしてみては?