日興フロッギー白書 「お金の色分け、意識してる?」

日興フロッギー白書/ 日興フロッギー編集部高橋 由季

お金に実際に色がついているわけではありませんが、ただ漠然とお金を貯めるよりも、目的に応じてお金を「色分け」することは、資産運用の初めの一歩でもあります。「全体の何割を貯めている?」「節約はどれぐらい意識している?」「みんなが実践している節税策は?」ーーみんなのアンケート結果を早速チェックしていきましょう!

1.日興フロッギーの利用者向けアンケート結果
2.一般の方向けアンケート結果

まずは日興フロッギーを利用していただいているお客さまのアンケート結果から。

約6割が「お金の色分け」を意識

「資産管理をするうえで、目的別にお金を区分するなど、『お金の色分け』を意識していますか」という問いに対して、約6割の方が「意識している」「やや意識している」と回答しました。

「お金の色分け意識が高い人」ほど貯蓄や運用の資産が多い

ご自身の資産を、「①日々の生活に使うお金」「②決めた目的のために貯めるお金」「③将来のために増やすお金」に分けるとすると、何割程度になるかをお聞きしました。

さきほどの色分けへの意識が高い人と、低い人で分けて見ると、意識が高い人ほど②③など貯蓄・運用資産の割合が大きいことが読み取れます。

お金の色分け意識が高いのは「20代男性」

次に一般向けアンケートで、性別・年代別に見てみましょう。最もお金の色分け意識が高かったのは、「20代男性」でした。また、女性の中では30代の方が高い傾向がありました。10代ではまだ収入が限定的で、かつ家庭を持っている人が少ないこともあり、意識している人は少ないことがわかります。

年代が上がるほど「①日々の生活に使うお金」割合が高い

次に3つの色分け割合について見てみましょう。男性・女性ともに、年代が上がると「①日々の生活に使うお金」の割合が増え、「②決めた目的のために貯めるお金」や「③将来のために増やすお金」が減る傾向がありました。

働いていてなにかしら収入があるかどうかや、老後までの時間などが「お金の色分け」意識に影響していることが読み取れます。また、若い人ほど将来への不安が大きく、備えに関して敏感であるとも言えそうですね。

節約や節税を意識していないのは「働き盛りのお父さん」?

また、「いま現在、節約や節税を意識していますか」という設問に対して、意識が高かったのは先ほどと同様に20代男性でした。一方で、40代男性が最も意識が低い結果となりました。働き盛りの男性は、収入などに余裕ができるためか、「節約」「節税」に対する意識はそこまで高くないようです。

節約術トップは「ポイ活」

それでは具体的な節約術も見ていきましょう。「あなたが実践している節約術を教えてください」という設問に対しては、1位がポイ活(ポイントを積極的に貯める)、2位が外食を控える、3位がコンビニに寄らない、でした。

ポイ活や外食を控えることに関しては半数以上の方が実践しているとのこと。足元の物価上昇などもあり、日々の消費の中で積極的に節約している様子がうかがえます。

また、「節税策」についても見てみましょう。こちらは逆に「特にしていない」と回答する人が最も多くなりました。節約と比べて、日常の中で実践する場がなかったり、節税そのもののハードルの高さなどが背景にあるのかもしれません。

2位はNISA(少額投資非課税制度)、3位はふるさと納税でした。NISAに関しては、2024年からの制度拡充もあり、いまから加入しておこうという人が多いのかもしれません。また、ふるさと納税は、実質的に2,000円を負担するだけで、全国の自治体から様々な返礼品がもらえることが支持を集めていると考えられます。

【日興フロッギー白書 定点調査】

日興フロッギー白書アンケート(一般向け)では、上記のような個別テーマとは別に、NISAと投資意向に関する定点観測調査も行っています。前回(2023年2月)からNISA認知度や投資意向はどのように変化したか、チェックしてみましょう。

前回調査「日興フロッギー白書 「新NISA、みんな何買う?」」を読む

新NISAの認知度は41%

「2024年から始まる新NISAの内容をご存じですか」という設問に対して、「よく知っている」「少し知っている」と答えた人は合わせて41%でした。前回調査では35%だったため、相場の上昇などをきっかけに認知が少し広まったのかもしれません。

また、すでに認知している人に対して、「新NISAを利用したいと思いますか」とお聞きしたところ、「必ず利用したいと思う」「できれば利用したいと思う」など、利用意向がある人は82%となりました。前回調査では81%でしたので、意向そのものは横ばい傾向の模様です。

いま投資始めたい度数:13.7

一方で、まだ投資を始めていない人に対して、「現時点で、投資を始めてみたいと思いますか」とお聞きしたところ、時期に関わらず「始めたい」と答えた人は4割を超え、現時点での、みなさんの「投資を始めたい度数」は13.7となりました(2023年5月のアンケート実施時点、最高100)。

カエル先生の一言

日興フロッギー白書では、「投資を今から始めてみたいか」というアンケートを元に「投資始めたい度数」を、「もっと投資を増やしたいか」というアンケートを元に「いま投資増やしたい度数」を算出しています。みんなの投資の「温度感」を測る参考にしてみてくださいね。

いま投資増やしたい度数:49.8

また、すでに投資を始めている人に「余裕資金があれば、現時点でもっと投資を増やしてみたいと思いますか」とお聞きしたところ、「たくさん増やしたい」「少しは増やしたい」と思う人が8割を超えました。その結果、現時点でのみなさんの「投資を増やしたい度数」は49.8となりました(2023年5月のアンケート実施時点、最高100)。

こちらも相場の上昇とともに、投資への熱量が少し増加したのかもしれませんね。

日興フロッギー白書アンケート概要
期間:2023年5月29日~6月5日
対象:SMBC日興証券の口座をお持ちで日興フロッギーをご利用のお客さま
有効回答数:12,600件
一般向けアンケート概要
期間:2023年5月10日~5月17日
対象:Fastaskによるインターネットアンケート回答者
有効回答数:1,146件
なお、本調査を引用する場合は、必ず「日興フロッギー調査より」ということを明記していただきますようお願いいたします。