リーマン・ショックでコテンパン
私が信用取引を始めたのはバブル相場が崩壊する寸前。日経平均がおよそ4万円のピークをつける直前だったんですね。
それからはどんどん下がっていくだけでした。それなのにこちらは「安く買えるチャンスだ」と思っていて、バブルが崩壊したなんて想像すらしていません。
千載一遇のチャンスだと思ってどんどん買い増していたら結局、日経平均は7000円台まで下がってしまった。バブルで1億円くらい儲けましたがバブル崩壊で1億円くらい損して、結局は元の木阿弥です。
バブル崩壊のあとは株をやめたり、ちょこっとやったり、勝ったり負けたりをしていました。再び本気で取引したのが2000年頃です。
インターネットで取引できる証券会社が登場して取引手数料が安くなったことがきっかけでした。「これは勝てるチャンス」と飛びつきましたよ。
ちょうど日経平均も2003年から上がり始めてくれましたから、私の資産も3億円まで増えました。
2007年には将棋も引退し、これからは悠々自適だ、信用取引でどんどん儲けてやろうなんてワクワクしていたら、大きな落とし穴が待っていました。リーマン・ショックです。
プロ野球でもホームランを打ったバッターが次の打席で「もう1本!」と大振りして三振することがよくあります。株もそれと同じなんですね。大儲けしたあとには必ず大損する。リーマン・ショックではコテンパンにやられました。
株価が急落するなかでどんどん信用取引で買っていったら、さらに暴落してね。2億円以上の損になるし、保有する株券はほとんどが信用取引の担保となり、身動きが取れなくなってしまいました。