お子さんと将来のお金について話し合ったことはありますか? 「お金の話は親だけの秘密にしたい」「働けば自然にわかるようになるだろう」ーーある意味、お金や投資の話は親子の間でもタブー視されがちです。しかし、親から投資教育を受けた人とそうでない人とでは、その後の資産運用のパフォーマンスに差が出ることが明らかに。そこで今回は、となりの「投資親子」の状況を覗いてみましょう!
3人に1人が「子ども名義で投資や資産運用をしている」
1013人におこなったインターネットアンケート(2023年9月1日~9月5日実施)によると、子どもがいると答えた方のうち、33%の人が「子ども名義の口座で投資や資産運用をしている」と回答しました。
一方で、「したことがない」と答えた人が半数近くに上りました。2016年に開始したジュニアNISAなどにより、「親子」で投資を始める機運も高まりましたが、まだその普及は道半ばと言えるかもしれません。
きっかけは「自分がやっているから」
「子ども名義の口座で投資を始めたきっかけは何ですか」という問いに対しては、全体の半数近くの方が「自分がやっているから」と答えました。ご自身の経験で投資や資産運用の必要性を感じ取り、子どもの口座でも早いうちからやっておこうと考えた方が多かったのかもしれません。
また、書籍やYouTube・SNSを見て始めたという方も一定数いらっしゃいました。投資の専門家による指南だけでなく、一般の方々による投資に関する情報発信が、ある程度影響を与えているようです。
投資先のトップ3は「投資信託」「保険」「株式」
子ども名義の口座でどんな商品に投資をしているか聞いたところ、投資信託、保険、株式がトップ3でした。一方で、仮想通貨やロボアドバイザーなど比較的新しい投資商品を選ぶ人は少数派のようです。
親から「投資教育」を受けたことがある人は14%
また、「あなたは親から投資教育を受けたことがありますか」という問いに対して、受けたことがあると答えたのは全体の14%にとどまりました。当社をはじめ一部の金融機関では、家族向けや学校向けに金融教育を実施していますが、親から投資に関して教わったという人はまだ少ないことがわかります。
「投資教育」を受けた人ほど利益を出している
ただ、投資教育が子どもに与える影響は非常に大きいと考えられます。親から投資教育を受けたことがある人とない人で、子ども名義の口座における損益の状況を聞いたところ、投資教育を受けた親が管理している口座のほうが、一定の利益を出している人の割合が多いことがわかります。
また、「投資教育を受けていない」人のうち約2割の人は今の損益状況を「わからない」と回答しており、そもそもお金の管理がおろそかになっている可能性も考えられます。
投資教育の有無で「商品」にも差が
投資先の商品について、投資教育の有無で分けて見てみましょう。「投資教育を受けた」人が選んだ商品は「株式」「投資信託」「債券」がトップ3でした。一方で、「投資教育を受けていない」人は債券の割合が低く、その代わり「保険」がトップに選ばれています。
おそらく、学資保険などで運用している人が多いと考えられます。投資教育の有無で商品選択が大きく異なることもわかりますね。
投資結果のパフォーマンスにも大きな影響を与えている「投資教育」。自分自身の投資・資産運用の経験を少しでも子どもに伝えることは、将来のお金の不安を取り除くことにもつながりそうですね。まだお子さんとお金について話したことがないという方は、ぜひ日興フロッギーのマンガコンテンツやYouTubeなどを一緒に見るということから始めてみてはいかがでしょうか。
日興フロッギーのマンガコンテンツを見る
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「18歳からはじめる日興フロッギー」を読む
【日興フロッギー白書 定点調査】
日興フロッギー白書アンケート(一般向け)では、上記のような個別テーマとは別に、NISAと投資意向に関する定点観測調査も行っています。前回(2023年5月)からNISA認知度や投資意向はどのように変化したか、チェックしてみましょう。
前回調査「日興フロッギー白書 「お金の色分け、意識してる?」」を読む
新NISAの認知度は41%
「2024年から始まる新NISAの内容をご存じですか」という設問に対して、「よく知っている」「少し知っている」と答えた人は合わせて41%でした。前回調査でも41%だったため、横ばいとなりました。
また、すでに認知している人に対して、「新NISAを利用したいと思いますか」とお聞きしたところ、「必ず利用したいと思う」「できれば利用したいと思う」など、利用意向がある人は82%となりました。前回調査でも82%でしたので、横ばい傾向の模様です。
いま投資始めたい度数:15.4
一方で、まだ投資を始めていない人に対して、「現時点で、投資を始めてみたいと思いますか」とお聞きしたところ、時期に関わらず「始めたい」と答えた人は4割を超え、現時点での、みなさんの「投資を始めたい度数」は15.4となりました(2023年9月のアンケート実施時点、最高100)。
日興フロッギー白書では、「投資を今から始めてみたいか」というアンケートを元に「投資始めたい度数」を、「もっと投資を増やしたいか」というアンケートを元に「いま投資増やしたい度数」を算出しています。みんなの投資の「温度感」を測る参考にしてくださいね。
いま投資増やしたい度数:50.4
また、すでに投資を始めている人に「余裕資金があれば、現時点でもっと投資を増やしてみたいと思いますか」とお聞きしたところ、「たくさん増やしたい」「少しは増やしたい」と思う人が8割を超えました。その結果、現時点でのみなさんの「投資を増やしたい度数」は50.4となりました(2023年9月のアンケート実施時点、最高100)。
期間:2023年9月1日~9月5日
対象:Fastaskによるインターネットアンケート回答者
有効回答数:1,013件