クマ対策に緊急支援 売上好調なものは

ニュースの裏事情/ 日本証券新聞

テレビや新聞で取り上げられたニュースの裏側を解説する本連載「ニュースの裏事情」。今回は、「クマ対策の緊急支援」に関するニュースの裏側について、ご紹介します。

政府が、自治体のクマ対策に緊急支援

先月10月24日、伊藤環境大臣が閣議後の会見で、自治体のクマ対策に緊急支援を実施する方針を明らかにしました。エサとなるどんぐりの不作などで人里にクマが頻出。東北地方を中心に、クマによる人身被害が過去最悪のペースで広がっています。被害は、会見が行われた前日23日時点で、秋田県53人、岩手県39人(うち死者2人)、青森県11人、北海道4人(同1人)などとなっていて、対策はまさに急務です。

緊急支援は、具体的には、被害が特に多い北海道と青森、岩手、秋田の4道県を対象とし、人里近くに生息するクマの調査や捕獲などにかかる費用を補助するというものです。

害獣対策グッズや製品に需要広がる

クマに加えて、イノシシやシカなどを含めた害獣対策も進みそうです。東北地方のホームセンターでは夏ごろからクマよけグッズとして鈴や携帯ラジオ、ホイッスル、防犯用アラームなどがよく売れているとのことです。ホームセンターでは、「 コメリ 」や「 DCMホールディングス 」。また、網などを使って農作物を保護するための防護柵などには農水省から補助金が支給されています。「 日東製網 」、「 積水樹脂 」が関連します。電気柵では、「 前田工繊 」が製造・販売を行っています。クマ対策や害獣対策では、様々な企業のグッズ、製品が活躍しそうです。

※日東製網(3524)は記事掲載執筆時点で証券金融会社の注意喚起銘柄(名証)に指定されています。

(出典:日本証券新聞)