2023年のIPOどうだった? 初値上昇率トップはアイデミー

IPOって儲かるのか会議/ 日興フロッギー編集部

円安やインフレの定着などから企業業績が好調だった2023年。日経平均株価も大きく上昇しました。そんな中、2023年のIPOマーケットはどうだったのでしょうか。IPOの全体像や初値上昇率、企業の特徴などとともに振り返ります。

2023年は96社が新規上場へ

2023年に新規上場した銘柄は81社でした(11月末時点。プロ市場、REIT、インフラファンドなどは除く。以下同様)。12月の上場予定分も含めると、2023年は合計96社が上場する見込みです。昨年とほぼ同じような水準となり、引き続きIPOマーケットは良好だったようです。

初値勝率は2020年以来の80%割れ

一方で、すでに上場している分だけを見てみると、初値が公募価格を上回る勝率は78%と2020年以来の低い水準となりました。夏場以降、金利上昇によって新興マーケット全般が軟調だったことなどから、IPOへの資金流入もやや細った可能性があります。

初値上昇率トップは「アイデミー」

2023年のIPOで初値上昇率が一番大きかったのは、+430%の「 アイデミー 」です(11月末までに上場&初値がついた銘柄ベース)。同社は企業変革の基盤となるDX推進および、AI/DXの内製化を支援するサービスを展開しています。法人向けのオンラインDXラーニング「Aidemy Business」などを提供する同社。主な対象は従業員1000人超の企業です。また、エンジニア向け、ビジネス職向けなど様々なコースをそろえ、人材のレベルに合わせたカリキュラム設定が可能とのこと。今の時代に欠かせない分野の1つと言えそうですね。

カエル先生の一言

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、IT・デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、自社の競争力を高めていくことを指します。

そのほか、高精度な位置情報サービス事業を展開する「 ジェノバ 」や、月面開発の事業化に取り組む宇宙ベンチャー「 ispace 」、遊技機向け映像ソフトウェア開発を手掛ける「 テクノロジーズ 」、航空機エンジンの部品「チタンアルミブレード」などを量産販売する「AeroEdge」などが大きく初値を伸ばしました。

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インフレピークアウトでIPO活発化も間近か

米国を中心にすでにインフレがピークアウトしつつあります。金利が低下し、景気減速が軽いものとなれば、再びIPO市場は活性化するのではないでしょうか。日興イージートレードでは気軽にIPO投資に参加することができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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