食べて遊んで買い物ざんまい! 3月の優待15選【後編】

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 村里つむぎ日興フロッギー編集部

約780銘柄もの株主優待を満喫できちゃう3月! 【後編】では、今回から優待制度を拡充している「明治HD」や「マツキヨココカラ&カンパニー」、カタログギフト優待の定番「日本管財HD」など、8銘柄をご紹介します!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は3月27日(水)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が3月25日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※現時点では、NISA口座で買付したキンカブは同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

【拡充】チョコにスナック、お菓子の詰め合わせ【明治HD】

■銘柄名(コード):明治HD(2269)
■優待権利月:3月
■最低投資金額:33万9600円(2/28終値3396円×100株)
■配当金額(会社予想):95円
■予想配当利回り:2.79%

2009年に「明治製菓」と「明治乳業」が経営統合して誕生した「 明治HD 」。傘下の事業会社で、乳製品やチョコレートなどの製造・販売を行う食品事業と、ワクチンやジェネリック医薬品などを手がける医薬品事業を展開しています。

2023年3月末を基準日として1:2の株式分割を実施し、それに伴い今回から優待内容が実質的な拡充となっています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間は、食品・医薬品の両事業とも前年同期比で増収営業増益でしたが、税金費用の増加により純利益については減益となりました。通期の連結業績は増収ながらも2ケタの減益を見込んでいます(会社予想)。

今回からの優待内容は、100株以上で1500円相当、200株以上で2500円相当、1000株以上で5500円相当の自社グループ商品詰め合わせです。

内容は前回の場合、チョコレート製品やスナック菓子の「カール」、レトルトカレー、乳酸菌飲料やヨーグルトと引換できるギフトカードなどでした。優待品に変えて、同等品を福祉団体に寄贈することも可能です。ちなみに、優待品の発送時期はチョコレートが溶けにくい10月末頃を予定しているそうです。少し先になりますが、楽しみに待ちましょう!

今日はカラオケ、明日はスポッチャ♪【ラウンドワン】

■銘柄名(コード):ラウンドワン(4680)
■優待権利月:3月/6月/9月/12月(年4回)
■最低投資金額:6万9100円(2/28終値691円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:1.73%

ボウリングやカラオケ、時間制スポーツ施設のスポッチャなどが楽しめる、屋内型複合レジャー施設を運営している「 ラウンドワン 」。2024年1月末時点では、国内100店舗、海外53店舗の計153店舗を展開しています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間には、米国の営業基盤を拡大するべくアリゾナ州に新店舗をオープン。同期間は、日本、米国共に前年同期比で売上が増加し、連結業績は前年同期比で2ケタの増収増益を達成しました。通期の連結業績についても2ケタの増収増益を見込んでいます(会社予想)。

優待内容は、①クラブ会員入会券②500円割引券③健康ボウリング教室・レッスン優待券を、100株以上で②1枚③1枚、300株以上で①1枚②3枚③1枚、1500株以上で①1枚②5枚③1枚、3000株以上で①1枚②8枚③1枚、6000株以上で①1枚②10枚③1枚です。

クラブ会員入会券の獲得には300株以上が必要で、保有区分ごとに会員ランクが異なります。また500円割引券は、国内のラウンドワン施設で1000円以上の利用で一人1日1枚のみ利用可能です。複数で行けばそれぞれ1枚ずつ使用できます。なお、有効期間はいずれも6ヵ月間です。

チョコクロがいつも20%OFFに【サンマルクHD】

■銘柄名(コード):サンマルクHD(3395)
■優待権利月:3月
■最低投資金額:22万2100円(2/28終値2221円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.25%

傘下に、「チョコクロ」でおなじみのベーカリーカフェを運営する「サンマルクカフェ」をはじめ、「生麺専門 鎌倉パスタ」や「倉式珈琲店」などの事業会社を抱える持株会社の「 サンマルクHD 」。2023年12月末時点では、直営・FCを合わせて768店舗を展開しています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間は、店舗改装や商品レイアウトなどの見直しに取り組み、既存店売上の回復に注力。不採算店舗の閉店なども行った結果、前年同期比で2ケタの増収増益となりました。通期の連結業績は増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、前期比6円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。

優待内容は、100株以上で飲食料金の割引が受けられる株主優待カード1枚です。対象は、「サンマルクカフェ」や「ベーカリーレストラン・サンマルク」「生麺専門鎌倉パスタ」などの自社グループ直営店及びFC店の全店です。「すし処函館市場」と「宝田水産」は10%引きですが、その他の業態は20%引き。

この株主優待カードがあれば、例えば1000円分飲食した場合、200円分値引きされることになります。有効期間は1年間で、有効期間中は何度でも使用OK。よく行くお店がある人は見逃せないですね!

おもちゃにゲーム、映像音楽ソフトも!【ハピネット】

■銘柄名(コード):ハピネット(7552)
■優待権利月:3月
■最低投資金額:32万5000円(2/28終値3250円×100株)
■配当金額(会社予想):125円
■予想配当利回り:3.84%

ハピネット 」は、メーカー約700社と販売店約1200社の間で販売支援や物流、情報提供などを行うエンタテイメントの総合商社です。玩具、映像音楽、ビデオゲーム、アミューズメントの4つの事業を展開しています。

2024年3月期第3四半期までの累計期間は、玩具事業でコンビニ向けくじ商品などの好調が続き、アミューズメント事業でもカプセル玩具の売上が伸びたことから、第3四半期決算発表のタイミングで通期の連結業績を上方修正。新たな通期の連結業績は2ケタの増収増益を見込んでいて、前期比60円の増配も予定しています(いずれも会社予想)。これに伴い、予想配当利回りは3.84%(2024年2月28日終値で計算)となり、配当利回りも魅力的な銘柄と言えそうです。

2024年3月期の株主優待は公表されていませんが、2023年3月期は、自社の株主優待カタログから好きな商品を選ぶスタイルで、100株以上で1点、500株以上で2点、1000株以上では3点を選択できました。また、優待カタログから商品を申し込んだ場合、500株以上で2000円分、1000株以上では5000円分の「こども商品券」も追加されました。

過去の優待品の内容は公式サイトの「株主優待」ページで確認が可能で、たとえば昨年は「1/20 R/C トヨタ ランドクルーザー GR SPORT」などの玩具、Nintendo Switchなどで使えるゲームソフト、映像音楽ソフトなど全21商品でした。今年のラインナップも楽しみですね。

年2回の選べるギフト&継続保有特典あり【日本管財HD】

■銘柄名(コード):日本管財HD(9347)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:25万8600円(2/28終値2586円×100株)
■配当金額(会社予想):54円
■予想配当利回り:2.08%

2023年4月に、単独株式移転の方式により「日本管財」の完全親会社として設立された「 日本管財HD 」。傘下の事業会社では、建物管理運営事業の他、住宅管理運営事業や環境施設管理事業などを展開しています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間は新規管理案件の受託や契約更改が順調に推移したことで、売上高は880億4100万円を計上し、四半期純利益は46億3500万円となりました。

2024年3月期は設立初年のため前期との比較はありませんが、通期の連結業績予想は売上高1186億円、純利益は60億円を見込んでいます(会社予想)。なお、2023年3月期の日本管財の業績との比較では、1ケタの増収増益となっています。

株主優待は、100株以上で一律2000円相当のカタログギフトです。3月と9月の年2回もらえて、しかも長期保有優遇制度もあり! 100株以上を3年以上継続保有した場合、金額が3000円相当にアップします。

気になるカタログの内容は、たとえば前回9月の100株保有時には、総菜や食材などから、テーブル&キッチンウェア、バラエティに富んだ日用雑貨などまで50点以上。その中から、お好みの一品を選ぶことができました。

【拡充】マツキヨなどで使える電子ポイント【マツキヨココカラ&カンパニー】

■銘柄名(コード):マツキヨココカラ&カンパニー(3088)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:24万8700円(2/28終値2487円×100株)
■配当金額(会社予想):33.66円(株式分割考慮済)
■予想配当利回り:1.35%

ドラッグストアの「マツモトキヨシHD」と「ココカラファイン」が2021年10月に経営統合して誕生した「 マツキヨココカラ&カンパニー 」。調剤取扱店舗を含む店舗数は、2023年12月末時点で3440店舗です。

2023年9月末を基準日として1:3の株式分割を実施しましたが優待内容は据え置いたため、「今までより少ない投資金額で今まで通りの優待」をもらえるようになり、実質的な優待拡充になっています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間は、経営統合の効果が計画通りに出ていることなどにより前年同期比で増収かつ2ケタの増益を実現。通期の連結業績も増収かつ2ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

優待内容は、100株以上で2000円分、500株以上で3000円分、1000株以上で5000円分の「マツキヨココカラポイント」です。ポイントは「マツモトキヨシ」や「ココカラファイン」をはじめ、「ミドリ薬品」「どらっぐぱぱす」など自社グループ店舗で利用できます。

また、今回(2024年3月末)から紙の優待券⇒電子化されたことで、自社ECサイトでの利用もOKに。さらに、「公益財団法人そらぷちキッズキャンプ」にポイント相当額を寄付することも可能です。

百貨店やスーパーでの買い物に便利なギフト券【アサンテ】

■銘柄名(コード):アサンテ(6073)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:16万8900円(2/28終値1689円×100株)
■配当金額(会社予想):62円
■予想配当利回り:3.67%

木造家屋を対象にしたシロアリ防除の事業を手がける「 アサンテ 」。シロアリ防除のほか、建物の湿気対策や地震対策などを手がけるハウスアメニティー事業と、ホテルや飲食店などを対象とした害虫・害獣対策などを行うトータルサニテーション事業という、主に2つの事業を展開しています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間は、積極的な広告宣伝展開などにより、新規申し込み売上高は増加したものの訪問営業などは厳しい状況が続き、前年同期比では減収かつ2ケタの減益となりました。

なお、通期の連結業績は増収増益を見込んでいます(会社予想)。予想配当利回りは3.67%(2024年2月28日終値で計算)で、株主優待に加えて利回り面でも注目しておきたい銘柄と言えそうです。

株主優待は、100株以上で一律1000円分の三菱UFJニコスギフトカードです。9月と3月の年2回優待を実施するため、年間では2000円分がもらえます。

百貨店やスーパー、ショッピングセンター、ホテル、飲食店など、非常に幅広い店舗で利用できるのがメリット。有効期限はありませんが、使いたいときにすぐ使えるようにお財布やバッグに入れておくのがおすすめです。なお、三菱UFJニコスギフトカードは2024年3月末で販売終了となる予定です。それにともなってアサンテの優待内容が変更される可能性があるため、今後のIR情報に注目しておきたいですね。

テーマパーク利用券とお買物券の2本立て【サンリオ】

■銘柄名(コード):サンリオ(8136)
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:84万2200円(2/28終値8422円×100株)
■配当金額(会社予想):65円
■予想配当利回り:0.77%

「ハローキティ」や「シナモロール」など、多数の人気キャラクターを世に送り出している「 サンリオ 」。物販事業やライセンス事業、テーマパーク事業などを手がけているほか、欧州や米州、アジアに拠点があり、130の国と地域でも事業を展開しています。

2024年3月期の第3四半期までの累計期間は、国内の店舗およびテーマパークで国内客・外国人観光客が大幅に増加、さらに50周年を迎えた「ハローキティ」の限定商品やイベントも人気で、前年同期比で2ケタの増収、3ケタの増益となりました。通期の連結業績についても、2ケタの増収、3ケタの増益を見込んでいます(会社予想)。

優待内容は、①テーマパーク共通優待券と②株主優待券(1枚1000円分)のセットです。100株以上で①3枚②1枚、500株以上で①6枚②1枚、1000株以上で①8枚②2枚、4000株以上で①10枚②2枚など、最大10万株以上まで7つの保有区分に分かれています。

テーマパーク共通優待券は「サンリオピューロランド」と「ハーモニーランド」で利用可能です。株主優待券は、サンリオショップで割引クーポンとして利用できるほか、「Sanrio+」のスマイル(ポイント)に変換すればオンラインショップでも使えますよ

いかがでしたか? 豊富な3月優待から選りすぐった銘柄の情報を、2回にわたってお届けしました。興味はあるのにまだ優待投資を始めていないという方、気になる銘柄が見つかったらこの機会にぜひトライしてみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。現時点ではNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2024年2月28日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は4/1(月)配信予定です。