新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資 配当太郎

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投資や資産形成をもっと楽しくするためにピッタリの書籍を、著者の方とともにご紹介する本連載。今回は、新NISAと親和性の高い「配当株投資」の考え方、特に銘柄選びの基本的な方向性について、投資家でありX(旧Twitter)で16万人のフォロワーを持つ著者の配当太郎さんと見ていきましょう。[PR]

「どの企業の株を買うか?」で迷ったときの考え方

「配当株投資」とは、株を買って保有することで、持ち株数に応じて企業の利益の中から「配当金」を受け取る、という投資法です。買った株を売買する必要はなく、優秀な企業の人たちが頑張って働いて業績を上げ続けてくれれば、配当金が入ってくるという仕組みです。

自分では何もしなくても、「買った株を持ち続ける」だけで利益が期待できるのですから、これほど嬉しいことはありません。

2024年1月から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたが、この新たな制度は配当株投資と親和性が高く、相性は抜群です。私は配当株投資によって雪ダルマ式に利益が積み上がるイメージを「配当金ダルマ」と呼んでいますが、新NISAは配当金ダルマを大きく育てるための有力な武器になると考えています。

配当株投資の持ち味をしっかりと理解した上で、新NISAを活用すれば、「配当株投資」と「新NISA」の恩恵をダブルで享受することができるのです。

とはいえ、新NISAを使って、これから配当株投資を始める人であれば、どんな企業の株を買えばいいのか、迷うことも多いと思います。

そんなときは、自分の日常や感情に引き付けて考えることが大切です。そのアプローチ法には、次の2つがあります。

考え方①……「なければ困る」サービスを提供している企業

自分が生活している上で、「これがないと困るよな」と感じるサービスを提供している業種の中から、トップ企業を選ぶことです。

・銀行がなくなると、生活が不便になる
・スマホが使えないと、連絡ができない
・クルマがないと、移動に支障がある

日常生活や仕事、趣味などで、「絶対にこれが必要だ」と思うようなサービスを提供している企業は、多くの人にとっても必要不可欠であることが多く、潜在的な需要もあるため、そうした企業は着実に利益を上げています。

日ごろから馴染みのあるサービスを提供している企業であれば、その動向や変化に気づきやすいというメリットもあります。

考え方②……子供の就職が決まったら、素直に喜べる企業

あなたに大学生の子供がいたとして、「三菱商事に就職が決まったよ」と報告を受けたら、どのように反応しますか? 「商社なんて、この先どうなるかわからないから、やめておけ」という人はごく少数で、ほとんどの人は、「いい会社に決まったね。おめでとう!」と祝福するのではないでしょうか。

それは、NTTやトヨタ自動車、東京海上といった企業であっても同じはずです。誰もが社名を知っているような、日本を代表する大企業に就職が決まれば、「仕事が大変だろうな」と心配することはあっても、「そんな会社は危ない!」と考える人は滅多にいないと思います。

就職先というのは、ある意味では、人生を託す企業でもあります。自分の大切な子供の人生を託せないような企業であれば、大事なお金を安心して託すことはできないものです。

こうした視点で考えれば、どんな企業の株を買えばいいのか、無理なく答えが出るように思います。

配当株投資の進め方は「農作業」の手順がお手本になる

これから配当株投資を始める人は、どのように取り組んでいけばいいのか、具体的なイメージが湧かない方もいるかもしれません。

配当株投資の進め方は、農作業の手順と似ているところがあります。野菜作りを例にあげて、配当株投資の上手な進め方をお伝えします。

あなたが野菜を作るとしたら、どのくらいの種類から始めるでしょうか? 野菜作りが初めてであれば、ネットや本で情報を集めたり、経験者に話を聞いたりなどして、育てやすそうな野菜を2~3種類くらい選んで、様子を見ると思います。

実際に野菜を作ってみて、その成果が得られたならば、次のステップとして「その野菜の収穫量を増やす」ことを考え、それでも余裕があれば、「別の野菜にチャレンジする」ことを検討するのではないでしょうか。

配当株投資の進め方も、野菜作りと同じ手順で考えることが大切です。最初に2~3の銘柄を選んだら、その持ち株数を増やすことを優先して、まずは収穫量(配当金)を高めることが重要です。

この段階では、あまり馴染みのない企業ではなく、日本を代表する企業の「王道銘柄」がいいと考えています。野菜作りでいえば、キュウリ、トマト、ナスなど、誰もが知っている品種であれば、その成長を楽しみながら待つことができます。

農作業をイメージした5ステップ

新NISAを活用して、これから配当株投資を始める方は、次のようなサイクル(循環)を先にイメージしておくことが大切です。

①育ちやすい野菜を栽培する(収益力の高い企業の株を保有する)
②実った野菜を収穫する(配当金を得る)
③野菜の収穫量を増やす(持ち株数を増やす)
④さらに多くの収穫を手に入れる(増配を得る)
⑤他の野菜の栽培に乗り出す(別の収益力の高い企業の株を保有する)

野菜を作ろうと思ってタネをまいても、すぐに収穫することはできません。日光に当てたり、水をやったりしながら、ある程度の時間をかけなければ、その野菜が食卓に載ることはありません。

配当株投資も同じで、株を買って持ち続け、その企業が業績を上げて、増配を続けてくれることによって、自分の目標に到達することができます。

配当株投資では、最初の段階で安定的な配当収入を得るための「地盤作り」を心がけることが大切です。まずは、その地盤作りを徹底することが、配当株投資の第一歩となります。

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