フロッギー編集部の一言
投資には縁がない生活を送ってきたイラストレーター・五月女ケイ子さんが、将来の不安から投資をはじめることを決意。五月女さんのマンガ、楽しんでいただけたでしょうか? ここからは、フロッギー編集部から少しだけ解説します!
ビートたけしさんの年金が「月6万円」のワケ
五月女さんのマンガに出てきた、「ビートたけしさんの年金が月6万円」というワード。ビートたけしさんといえば、長年芸能界で活躍し続けている有名人。それなのに「年金が月6万円」なのは、なぜでしょう。
日本に住む20歳以上60歳未満の人は、すべて「国民年金」に加入することが義務付けられています。このうち自営業者、農業者、学生、無職の方は、「国民年金」のみに加入することが義務付けられており、保険料は一律です。なお、受給額は、「保険料を納めた期間」に応じて計算されます。一方、サラリーマンや公務員などは、「国民年金」に加えて「厚生年金」にも加入します。「厚生年金」は、「保険料を納めた期間」と「働いていた時の賃金」に応じて計算された年金を、国民年金に上乗せして受け取ることができます。
ちなみに、国民年金受給者がもらっている1ヵ月あたりの金額は、厚生労働省が発表している「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、平均約5万6000円(令和4年度末時点)。物価高が話題になる近年では、年金だけで生活費をまかなうのは、なかなか厳しそうです。
一方、民間企業に勤めていた厚生年金受給者がもらっている1ヵ月あたりの金額は、厚生労働省が発表している「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、平均約14万4000円(令和4年度末時点)。国民年金の額も含まれた金額になりますが、国民年金だけのケースと比較すると、2倍以上多いことが分かります。
「ビートたけしさんの年金が月6万円」は、ビートたけしさんが国民年金のみに加入していたからなのでしょう。
私がもらえる年金はいくら?
ここまで読んでみて、自分が将来もらえる年金がいくらなのか、気になった方もいるのではないでしょうか。自分が将来もらえる年金の見込み額が知りたい人は、日本年金機構が運営している「ねんきんネット」で調べれば分かります。
ちなみに、五月女さんがイラストを担当している「第1回 それは、葉山の老人ホームからはじまった」では、フロッギー編集部員が自分の年金額を調べた体験談の記事を掲載しています。将来の年金が不安……という方は、記事を読んでご自身の年金額を一緒に確認してみてはいかがでしょうか。